世界遺産にも登録されている美しい村々「チンクエテッレ」を巡る(前編)

以前から何度か「イタリア新婚旅行の旅行記を書く」とお知らせしてきましたが、クリスマス休暇で時間のある今、やっと取り掛かれそうです。前回の南西ドイツ旅行記と同様、あいだに別の記事が入ったりすると思いますが、のんびりお付き合いください。

7月に結婚をし、9月に新婚旅行で2週間イタリアへ行ってきた私達。

主なルートは、ジェノヴァからイタリア入りしてナポリまで南下するというもの。途中チンクエテッレ、フィレンツェ、ローマを経由し、最後はナポリから飛行機でドイツへ戻ってきました。

行きの飛行機で色々ハプニングがあり、1日目は丸つぶれ・・・(それについてもまた後程書きたいと思います)。観光ができたのは2日目からなので、旅行記もそこから始めます。

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美しい5つの村「チンクエテッレ」

チンクエテッレ(Cinque Terre)とは北イタリアの地中海側、リグリア湾に面した5つの村の総称です。東に位置するポルトヴェーネレや小島郡と共にユネスコ世界遺産に登録されています

西からモンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al mare)、ヴェルナッツァ(Vernazza)、コルニリア(Corniglia)、マナローラ(Manarola)、リオマッジョーレ(Riomaggiore)という順に並んでいて、各村は村同士をつなぐ鉄道または船(コルニリアを除く)で移動が可能。

11世紀に城塞都市として発達した村々。かつては交通手段も船のみで、まさに「陸の孤島」だったのです。そんな地理条件のもと独自の文化や食文化が発達したほか、痩せた地を活かしたワイン生産も行われています

各村の移動時間は電車で5分弱。私達は一番東のリオマッジョーレからどんどん西へ向かうというルートで観光をしました。

リオマッジョーレ

チンクエテッレの中でも最も大きく、モンテロッソ・アル・マーレと並んで観光の拠点にする人も多いのがリオマッジョーレ。駅から伸びているトンネルを抜けると、カラフルな家々が並ぶ町のメインストリートに出ます。

メインストリートは坂道になっていて、坂を上っていくと町が一望できる場所に出ます。青い海をバックに家々が所狭しと並ぶ様子はまさにイタリア。

背後に堂々と立っているのはサン・ジョヴァンニ教会。

更に坂道を上っていくと、目の前に大きな十字架が現れます。ここから眺めるリグリア湾はとても美しいです。

愛の小道」の入り口も見えましたが、2012年9月のがけ崩れ以降まだ閉鎖中でした。通ってみたかったので少し残念。「愛の小道」はリオマッジョーレと隣の村マナローラを結ぶ海岸沿い1.1kmの道で、散策しながら美しい景色が楽しめるとのこと。これはまた開通後にリベンジですね。

海岸眺めながらしばらく休憩したら、来た時とは別の道を通って駅まで戻ります。ドイツでは見かけないサボテン類やエイリアンの様な植物があちこちにあって異国情緒たっぷり。夫は写真の植物が気に入ったらしく、一緒に写真を撮っていました。

電車で次の町マナローラへ向かう前に、ホームの端から崖つたいに伸びている遊歩道を少しだけ歩きます。この日は波が荒く、岩に何度も荒々しい波しぶきが打ち付けていました。岩の断層もよく見えて興味深かったです。




マナローラ

マナローラはチンクエテッレで2番目に小さな村。とはいえメインストリートにはお土産屋さんやピザ、フォカッチャのテイクアウェイ専門店、カフェなどが並び活気に溢れています

海岸方向へ進んだらここにも海岸沿いを散策できる道があったので、そこを歩いてみました。

しばらく進むと街全体が見渡せるようになります。背後を山に囲まれていて、こうして見るとまさに「陸の孤島」ですね。

ちょうどお昼時だったのでカフェで軽く食事をしました。このフォカッチャは塩加減がちょうど良く、とても美味しかった。

コルニリア

5つあるチンクエテッレの村のなかで、私が一番好きだったのがコルニリアチンクエテッレでは一番小さな村で、海に面した他の村とは異なり、海抜100メートルの岬の上にあります。そのため船でのアクセスは不可能。村へ行く手段は電車かハイキングになります。

電車で来るとまず待ち構えているのが、この377段の階段。日差しが強いなか階段を上るのはかなりきつく、何度も休みながら一番上を目指しました。

上りきった所から少し歩いた場所にあるサン・ロレンツォ教会。天井のフレスコ画がは鮮やかでありながら、どこかやさしい雰囲気をかもし出していました。

教会前の広場からの眺めも抜群。階段を上った跡だったのでしばらくここで休みたかったのですが、スズメバチが沢山いて怖かったので早々に退散です。

この村の何が好きかというと、細い道が入り組んでいてまるで迷路のようになっている所。どこを歩いているのか分からなくて迷ってしまう事もしょっちゅうですが、趣溢れる細い道では迷う事さえ楽しいのです。

しばらく歩いてたどり着いたのは、リグリア湾が見渡せるテラスのような場所。村自体が高い場所にあるので眺めも抜群。すぐ下を見下ろすと、斜面には沢山のサボテンが生えています。

遠くに視線を移すと、さっきまでいたマナローラが見えました。

村を一通り見た後はカフェで休憩。元気になった所で次の村ヴェルナッツァを目指します。

 

チンクエテッレの旅は長くなりそうなので今回はここで一区切りして次回に続きます。

次回はヴェルナッツァとモンテロッソ・アル・マーレを巡るほか、観光に便利なチンクエテッレカード、宿泊したレヴァントの町を紹介します。

 

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