北ドイツで一番高い山ブロッケンの登山

前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいましたが、6月に行ったハルツ旅行の続きです。

世界遺産の町クヴェトリンブルクを訪れた次の日は、北ドイツで一番高い山ブロッケンに登ってきました。

前回来た時は行きも帰りもSLを利用したので、徒歩で登るのは今回が初めて。上の方は風が少し冷たかったですが雨に降られる事もなく無事登頂することができました。

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ブロッケンとはどんな山?

ハルツ地方にあり、北ドイツで一番高い山ブロッケン。「北ドイツで一番」とのことで標高も結構高いのかと思いきや、標高1,141mとそんなに高いわけではありません。どちらかといえば大きな丘みたいです。

東西ドイツ時代は東ドイツの重要施設があったため、一般人は立ち入ることが出来なかったという過去もあります。

またブロッケンは「年に一度魔女が集まり集会を開く場所」としても有名です。魔女が集まるのは4月30日。この夜は「ヴァルプルギスの夜」と呼ばれていて、ゲーテの「ファウスト」にもその様子が描かれています。

最も美しい登山道「ハインリヒ・ハイネ・コース(Heinrich-Heine-Weg)」にチャレンジ

今回私達がチャレンジしたのは「ハインリヒ・ハイネ・コース」というコースで、その名の通りハイネの軌跡をたどるというもの。ブロッケンの北東にあるイルゼンブルク(Ilsenburg)という町から山頂を目指します。

詳しいコースはこちら

ハルツ観光局のホームぺージに掲載されているコースで、全長11km。難易度は「難」とありますが、実際に登った感想としてはそこまで難易度は高くないと思います。

彼が本当にこの道を通ったのかは分かりませんが、どうやら最も美しい登山コースらしいです。

序盤:森の景色を楽しみながら川沿いを歩く

序盤は森林浴をしながらイルゼ川沿いをひたすら歩いていきます。川のせせらぎが心地よく、所々で美しい川の景色も楽しめます。

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ここらへんはそこまで高低差がないので、序盤という事もありますがかなり余裕で通過できます。

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ただ前日に雨が降っていたので、道がぬかるんでいる箇所がいくつかありました。

中盤:段々坂道が増えてくる

中盤は、森の中というよりは森の間の道を進んで行く感じで、だんだん坂道が多くなってきます。

場所によっては太陽を遮る物が頭上にないので、天気のいい日はかなり暑くなりそう。日焼け対策も必須です。

大体半分くらいまで来ました。先はまだまだ。

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こんなに風にハゲてしまった森もあちこちで見かけます。枯れた木がずらっと並んでいますが、これはこれで何だか迫力がありますね。

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この枯れた森の見える場所で私達はお昼にしました。持参したのはサンドイッチ。アパートタイプのホテルはこういう時に便利です。

こんな感じのサンドイッチを持っていきました。

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お昼を食べたら再び頂上を目指します。小人が通りそうなこんな道も。

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終盤:ラストスパートはかなりきつい坂道

最後は傾斜のきつい坂をひたすら上りました。道が舗装されているので上から石が落ちてくるなどの心配はないのですが、私は20mごとに立ち止まってしまう位きつかったです。

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マウンテンバイクで登っている人も結構いましたが、私には絶対真似できないです。逆にマウンテンバイクで下ってくる人もいて、それはそれでスピードがかなり出ていて恐そうでした。

また暑いくらいの序盤と打って変わり、山頂に近づくと冷たい風が吹きつけて、だいぶ寒かったです。

標高1000mの地点。

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頑張って登っていくと、やがて頂上が見えてきます。

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頂上はこんな感じ

やっとのことで辿りついた山頂からみえるのは、ハルツ山地が作りだす絶景。

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山頂にはテレビ塔や博物館、ホテルのほか食堂もあります。お腹は空いていなかったのですが、寒かったので食堂でホットチョコレートを頂きました。

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お昼の時間だったので食事をしている人が多かったですが、寒かったからかレンズ豆スープを食べている人が多かったです。他にはソーセージやフライドポテト、ケーキ類もあります。

山頂には他にもハイネの像や、「どこの町まで何km」と書かれた石板が並べられている広場があります。

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帰りはSLで

行きは登山でしたが、帰りはSLでヴェルニゲローデという町まで下りました。

料金は大人片道27ユーロ(往復41ユーロ)、子供片道16ユーロ(往復24,50ユーロ)。

時刻表など詳しい情報はハルツ狭軌鉄道のHPで見ることが出来ます。

夏の時刻表

冬の時刻表

途中で汽笛を鳴らしながら走るノスタルジックなSLに揺られ、ヴェルニゲローデまでは1時間40分ほどの旅です。

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おわりに

頂上までの所要時間は3時間半でした。所々で写真を撮ったり休憩をしたのでHPに記載されていた「所要時間3時間」からは少し長くなりました。

ブロッケンには1度徒歩で登ってみたかったので、今回その願いが叶ったのはとても嬉しかったです。

前回は1人旅でしたが、今回は彼と一緒だったのでまたひと味違った楽しみ方ができました。

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