南ドイツ

南ドイツにある神秘的な青い湖「ブラウトップフ」

世界一高い大聖堂がある南ドイツの町ウルム(Ulm)。そんなウルムの近郊には、世にも珍しい青い湖「ブラウトップフ(Blautopf)があります。

条件が揃えば湖は吸い込まれるような青い湖へと姿を変え、その姿はまるで神話のワンシーンのよう。湖の姿を一目見れば、自然が作り出す絶景のすごさを思い知らされるでしょう。

今回はそんなブラウトップフの青さの秘密やアクセス、周辺情報を紹介します。

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世にも珍しい青い湖 その青さの秘密

ウルムから西へ約16kmの場所にあるブラウトップフ。「ブラウ」がドイツ語で「青」を意味する事から分かるように、湖は何とも不思議な青い色をしています。

湖がなんでこんなに青い色をしているのか、皆さん気になりませんか?

この青い色は、水の中に含まれる石灰分の細かい粒子が光を散乱することで見える現象。同じ原理で水が青く見える場所としては、アイスランドのブルーラグーンが挙げられます。

ドイツで2番目に大きなカルスト泉でもあるブラウトップフ。周囲に降った雨が地面に浸透して地下にたまり、湧き水としてここから湧き出ています。深さ22メートルの湖から湧き出る水の量は、なんと1秒で2000リットル!多い時には32000リットルにも達するというのだから驚きです。

水面には波ひとつなく、ここからそんな大量の水が湧き出ているとは想像がつかないほど。鏡の様な水面に木々や向かいの修道院が反射する様子もまた美しいです。

そしてもっと驚きなのは、湖の中に広がる水中トンネルの存在。1957年にダイバーが初めて海底に到達してから今日まで、約11km地点まで発掘がされています。このトンネルはまだ調査段階にあり、どこまで続いているのかはまだ誰にも分からないのです。

条件によって湖の色が変わる!

ブラウトップフは条件によって水の色が変わる面白い湖。基本は青ですが、深い青からターコイズブルーまで、青と言っても様々です。

私が見に行った時の湖は、写真の様な緑に近いターコイズブルーでした。もっと濃い青を想像していたので、思わぬ姿を見せられびっくり。

(画像:FAZ

想像していたのはこの写真の様な強い青色。この色は長いあいだ雨が降っていない時でないと見られないそうです。雨や雪解けの後は細かい粒子が水の中を漂っている状態なので、それに光が反射して緑っぽい色に見えるとのこと。

青いが故の様々な伝説

その神秘的な青さゆえ、湖にまつわる伝説も様々。

もっとも有名なものは、水の聖霊にまつわる伝説です。簡単にストーリーを説明すると、悲しみのあまりに笑う事ができなくなり、お腹に死んだ子供ばかりを宿すようになった聖霊がブラウトップフの中に閉じ込められていたというもの。

心から5回笑えば、ブラウトップフから逃げ出して元気な赤ちゃんを産めるようになる。それを助けたのは修道院の女主人だったという話です。

写真で見る真っ青なブラウトップフは吸い込まれそうなほどの青色。この中に聖霊が閉じ込められていたという伝説があるのも頷けます。

水の聖霊の像は湖の脇にひっそりと立っています。

他にもおもしろ系の伝説では、「誰かが青いインクをここにこぼした」なんてのもあります。もちろん、湖の色はインク由来ではありません。

ブラウトプフの施設

湖の脇にはお土産物屋さんや見学可能な鍛冶工房、軽食やケーキが食べられるカフェがあります。

カフェはテーブルが湖沿いに並び、水のせせらぎをききながらのんびり休憩できます。メニューは小さめのシュニッツェルや「レバーケーゼ」というドイツ版ミートローフ、サラダなど。スイーツ系はケーキやマフィンが数種類あります。

周辺の見どころ

ブラウトプフがあるブラウボイレンの町にもいくつか見どころがあるので、時間に余裕のある方は足を運んでみてください。

湖の脇、水車のある建物は鍛冶工房。工房見学のほか、ワークショップ(1日または2日間コース)も開催されます。

鍛冶工房(Hammerschmiede Blaubeuren)

営業時間(3/24~11/11): 9:00~18:00

住所: Blautopfstraße 9, 89143 Blaubeuren

料金: 2,5€(大人)、2€(子供)

公式サイト:Hammerschmiede Blaubeuren(ドイツ語)

 

湖からも屋根がみえていた修道院(Kloster Blaubeuren)は、設立が1085年というたいへん歴史のある場所。厳かな雰囲気の漂う祭壇や、かつて修道僧が体を清めた泉があります。テーマの異なるガイドツアーも開催されます。

歴史があるだけあり、建物もかなり立派です。

修道院から伸びている空中回廊。

修道院(Kloster Blaubeuren)

営業時間:
3/1~11/1 ・・・ 10:00~17:00
11/2~2/28 ・・・ 月~金 14:00~16:00、土日祝 11:00~16:00

休業日: 12/24、25、31、1/1

住所: Klosterhof 2, 89143 Blaubeuren

料金: 2,5€

公式サイト: Kloster Blaubeuren(ドイツ語

またブラウボイレンは木組みの家街道に所属しており、可愛らしい木組みの家も多く見られます。これら木組みの家は、中世後期にかけて町が発展したことの名残りでもあります。アウグスブルクとシュトラスブルクを結ぶ主要街道に位置していた事から町が栄えました。

ブラウトップフへのアクセス

ブラウトップフへの最寄り駅となるブラウボイレン(Blaubeuren)へは、ウルム中央駅(Ulm Hbf)から電車で最短11分。本数は1時間に2本とあまり多くありません。

ブラウボイレンの駅からは駅前に伸びているカール通り(Karlstraße)を進むだけ。約1.5km、20分ほどの道のりです。

ちなみに周辺の町からウルムまで、電車での最短所要時間は以下の通り。

  • シュトゥットガルトから・・・54分
  • ミュンヘンから・・・1時間15分
  • アウグスブルクから・・・41分

シュトゥットガルトからであればICEでもIREでも所要時間がほとんど変わらないので、バーデン・ヴュルテンベルク州チケットを使ってIREで向かうほうがお得。往復で元が取れます。

ドイツ各地を旅行したいという方にはジャーマンレイルパスもおすすめです。

ブラウトップフへの経由地ウルムもオススメ

ブラウトップフへは、どこからアクセスする場合でもウルムを経由します。経由地といえど、ただ通過してしまうだけではもったいない!世界一高い大聖や「漁師の一角(Fischer Viertel)」と呼ばれる風光明媚な水辺のエリアなど、旅情を掻き立てるスポットが沢山あるのです。

せっかくなのでウルムでも観光の時間を取って、これらのスポットを巡ってみてください。

逆にウルムを拠点にして周辺を回るのもアリ。ウルム近郊にはブラウトップフのほか、「南ドイツで1番美しい」と言われている図書館があるヴィブリンゲン修道院(Kloster Wiblingen)があります。

またビーベラッハ(Biberach)をはじめとするバロック街道の町も、ウルムからならアクセスが簡単。可愛らしい木組みの街並みとはまた異なる、華やかかつ落ち着きのある町並みが楽しめます。昨年の南西ドイツ旅行でも訪れているので、興味のある方は覗いてみてください。

おわりに

神秘的な青い湖ブラウトップフ。水中に含まれる石灰成分が光を反射することで湖が青く見え、しかも条件によって色が変わるなんて何とも興味深いですね。

吸い込まれるような深い青色が見られるかは前日までの天候次第ですが、ターコイズブルーもなかなか綺麗。とか言いながら、やはり深い青の湖もこの目で見たいので、機会をねらってまた再訪したいです。

アクセスも難しくないので、南ドイツを訪問予定の方はぜひ旅程に入れてみてください。ついでにウルムの観光もお忘れなく!

ブラウトップフ訪問のお役立ち

 

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