国宝松本城で満開の桜 夜には「夜桜会」も開催されました

2018年春の滞在中、私の地元である松本でもちょうど梅や桜が開花しました。

「東京はすでに散り時で間に合わないし、松本は逆に早すぎて咲かないかも」と思っていたのですが、連日お天気が良く気温も上がったことで見事に開花!久々に日本の桜の美しさを見られて感動もひとしおでした。

数多くある松本の桜スポットの中でも、断然人気なのが国宝松本城。城のお堀をぐるりと囲む桜並木や雅楽の演奏と共に開催された「夜桜会」など、昼も夜もお城と桜の最強コンビが楽しめました

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桜に囲まれた松本城

松本城は敷地内の至る所に桜があります。普段の姿も見ごたえ抜群ですが、桜が開花すると「お城と桜、そして背後には雪をかぶった北アルプス」という、思わずうなってしまうような美しい姿をみせてくれますよ。

本丸庭園は大人610円の入場料がかかりますが、内堀の南から東にかけて広がる公園は入場無料。お城を眺めながらお花見をする人も沢山いました。

西側と北側にはお堀があり、お堀に沿って桜の木が植えられています。桜が開花するとそこがピンクの並木道となり、道行く人はみなその美しさに目を奪われてしまいます。

桜の合間から姿を見せる松本城。

赤い橋とのコントラストも風情があります。

松本城にあるのはほとんどがソメイヨシノですが、しだれ桜も何本かあります。

この時期の松本城はいつも以上に賑わい、結婚式の前撮り撮影をするカップルや外国人観光客の姿も多いです。私達が昼間行った時は外国人の方が多かったという印象を受けるほど。日本らしい風景が楽しめるから人気なのでしょうね。

雅楽の響きを楽しみながらの「夜桜会」

桜の開花時期には、夜にお城で「夜桜会」が開催されます。入り口へ続くぼんぼりに記されているのは、歴代城主の家紋。

普段は有料エリアになっている本丸庭園が「夜桜会」では無料開放に。雅楽の演奏を聴きながらライトアップされたお城を桜を楽しむという、贅沢すぎるひとときです。

庭園内では簡単なお茶席も用意されています。夜なので少し寒かったですが、500円で夜桜を眺めながらお抹茶が頂けるとあり、お茶席はかなり混んでいました。雅楽を聴きながらお抹茶を頂き、平安時代の貴族にでもなった気分。

東側の太鼓門。門も立派ですが、その前に咲いている桜も立派です。花がまとまっていくつもの玉のようになっているので、花の重量感がより感じられますね。

さきほど紹介したお堀の桜もライトアップ。昼間とはまた違った幻想的な姿を見せてくれます。

ちなみに松本城では中秋の名月の期間にも、「月見の宴」という同じようなイベントが開催されます。9月頃松本へ行かれる方は要チェックですよ!

梅も見ごろでした

桜が開花する少し前には梅も見ごろでした。梅はお城の西側、赤い橋(狸橋)から城の外へ向かった所にまとめて植えられています。

色は濃いピンクから白まで3種類くらいあり、どの花からも梅の良い香りが漂っていました。梅の花の香り、大好きなんです。

日本の桜はやはりイイ

桜の時期の松本城を見られたことは、この一時帰国の中で最も嬉しかったといっても過言ではありません。帰るたびにお城に入っていますが、桜と一緒に見たのはほぼ10年ぶりくらい。

ドイツにも桜はありますが、やはり日本でみる桜はどこか違いますね。風情があってみる者の心に染みる様でした。