最初から最後まで色々あった… 今回の一時帰国で起きたハプニング4つ

3月末から4月にかけて夫との一時帰国。「行きの飛行機でオーバーブッキングに遭い、予定していた便に乗れなくなった」という話はこのブログでも書きましたが、実はそのほかにも大小ハプニングがありました。

その当時は大変だったけれど、今となっては良い教訓。というわけで今回の一時帰国で起きた4つのハプニングを紹介します。

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飛行機のオーバーブッキング

搭乗予定の飛行機でオーバーブッキングに遭い、翌日同時刻の便でフランクフルトから羽田へ。オーバーブッキングに該当した人が30人いた事にも驚き。とはいえ最終的に自主的に便を変更してくれた人や搭乗口に現れなかった人もいたので、そのうち何名かは予定通り搭乗する事ができていました。

しかし私と夫の名前は呼ばれず… 代償として1人600€とホテル、食事券を用意してもらいました。

10月にチケットを買ってなぜここで… と当初は怒りが収まりませんでしたが、時間が経つにつれて気持ちも落ち着き、その日の夜には「まあしょうがないか」と思えるほどに。

とはいえオーバーブッキングはもう二度とごめんなので、遭わないための方法も調べました。

 

禁止されている肉類を危うく日本へ持ち込み

肉製品は検疫証明書の付いたものしか日本へは持ち込めません。検疫証明書のない肉製品、ましてや開封済みのものなんてもってのほか。

そしてドイツを含めヨーロッパでは、検疫証明書付きで肉製品が販売されている可能性はほぼゼロ。つまり肉製品を日本に持ち込む事はほとんど不可能なのです。

私達も肉製品をお土産に持って行こうなんて気はなかったのですが、飛行機の中で食べようと持参して結局余ったパンの中にハム!ハムはもちろんドイツからやって来たものです。

パンは夫のリュックサックの中。ハム入りパンの存在など忘れて私達がスーツケースを待っていると、検疫探知犬のビーグルがやってきてリュックサックをクンクン… 検疫のお姉さんに「肉製品など持っていますか?」と聞かれ、はじめてハム入りパンのことを思い出した私たち。

パンはもちろんその場で廃棄。危うく不正な持ち込みをするところでした。

ドイツはハムやソーセージといった肉製品の宝庫で、お土産に持って帰りたい人も多いはず。ネットでは「ビンや缶詰めなら大丈夫」という報告も見られますが、100%の保障はありません。重いのを頑張って持ってきたのに日本で廃棄になったら悲しすぎる。

どうしてもドイツの味を日本でも味わいたいのであれば、お土産の輸入代行をしている会社で買うのが便利。荷物にもならないし、日本の検疫で「ダメです」と破棄されるリスクもありません。

ドイツのお土産が買える「JTBショッピング」

東京行きの特急が強風で運休 予定せず新幹線に乗ることに

ドイツへ帰るフライトの前には必ず東京へ何泊かする私たち。今回もいつものように松本から新宿まで特急で行こうと予定し、座席の予約までしていました。

ところがその日の松本は、まるで嵐のような強風。特急が通過する甲府周辺も強風とのことで、ホームでは「出発は1時間遅れ」とのアナウンスが。「しょうがないか」と電車の中で待っていたら、「1時間後に発車するか分からないので、長野から新幹線に乗ってください。お持ちの乗車券と特急券で新幹線も乗車可です」と再びアナウンス。

急遽向かいのホームから発車する電車で長野まで行き、そこから新幹線で東京まで行ったのでした。今回の様な体験は初めてでしたが、追加料金なし、持っている切符で新幹線まで乗れたのは助かりました。夫も「JRは優しい。ドイツ鉄道だったら『しょうがない』って言うだけで迂回乗車の案内なんてしてくれない」とJRの対応に感動していました。笑

結局予定より1時間遅れで東京に到着。しかし着いたのは東京駅。当初は特急で新宿に着くはずでホテルも新宿に取っていたので、ラッシュアワーの電車にスーツケースと荷物を持って乗るのが辛かったです。ホテルに着いたら疲れがどっと出ました。

最後の日に救急車で運ばれる

これは一番驚いた出来事。日本滞在最終日に救急車で搬送されました

夫と友人と3人でご飯を食べに行ったあとカフェでお喋りをしていたら、急に意識を失って1~2分意識が戻らず。私は全く何も覚えていないのですが、突然「気持ち悪い…」と言いながら手が痙攣しだし、そのまま意識を失ったらしいです。

救急車を呼んでもらっているうちに私の意識は戻ったものの、自力で立てないほどフラフラ。救急車が来るまで横に慣れる場所で休ませてもらったのですが、そこではおう吐をするばかり(きたない話ですみません)。

搬送されているときは気持ち悪い一方、頭の中ではなぜか「救急車呼ぶと高いんじゃないか」というお金の心配をしていました。救急車で運ばれるのは初めてで何も分からないですし、本当かは分かりませんが「救急車を呼ぶと最低5万はする」みたいな話をどこかで聞いた事があったんです。

病院に着いたら血液検査や点滴などしてもらいましたが、その最中も吐いたりで大変。もう出るものがないのに「オエッオエッ」ってなるのは本当に辛かったです。

先生の診断では「血圧が低いので、お酒を飲んで血管が広がったために貧血をおこした」というのが一番有力とのこと。倒れる前に他のお店で梅酒2杯を飲んでいましたが、そのくらいの量はいつも飲んでいるので、それが原因だったなんて驚きです。

そして倒れることが頻発するようなら不整脈の疑いがあるほか、次の日起きた時にろれつが回らないようなら脳に問題がある可能性もある、と言われました。

幸い疑わしい症状は今の所ないので、やはり血圧が関係していたのだと思います。あとは日ごろの疲れも出たのかもしれません。自分ではそれまで気づいていませんでしたが、日本で口々に「痩せた」といわれたので、体重が減って体力が落ちていたのかも。

いずれにせよ、友人と夫には心配をかけてしまって申し訳なかったです。友人は終電の時間も顧みないで病院で夫と待っていてくれて、夫へ通訳などもしてくれたみたいで、本当に感謝です。

また同じような事が起こるのは恐いので、アルコールは当分控えるようにしようと思います。これには夫も大賛成。いまでも倒れた本人以上に心配しているみたいです。我が家では毎週土曜日の夜にワインを飲む習慣があるのですが、先週末からはノンアルコールカクテルを作る様になりました。

ちなみに、病院からの請求は心配していたほど高額でなく、ほっと一安心でした。

 

今回の一時帰国はハプニングではじまりハプニングで終わるという結果に。ここまで色々起きた旅行もめずらしく、色々な意味で記憶に残る一時帰国となりました。

ハプニングの中には自分が気をつければ防げるものもあるので、次回の旅行への戒めになったことも確か。低血圧に関しては、該当する方はアルコールを飲む際気をつけられた方がいいかと。なにはともあれ、無事にドイツまで戻って来れてよかったというのが今の心境です。