奥飛騨・新穂高温泉 日本唯一の2階建てゴンドラで目指すは北アルプスの絶景

今回は長野県からちょっとだけ飛び出し、私&夫&兄でお隣の岐阜県へ。北部の奥飛騨・新穂高で「新穂高ロープウェイ」の山頂展望台から360度の北アルプスの絶景を満喫してきました。

ここだけの話ですが、新穂高は長野県だとこの日まで思い込んでいたわたし。長野にも「穂高」という町があるなどその名前自体に親しみがあるのが理由だと思います。あとで紹介する写真のおじさんにどこから来たのかと聞かれ、「あ、お隣さんですね!」と言われた時に「あれ?」となってここが岐阜県だと判明したのです。

母には「まだ雪もあるし寒いよ~」と言われたのでばっちり防寒していったものの、着いてみると日差しも強くてかなり暖かい… 天気も良く、雄大な北アルプスを間近に見て心を洗われてきたのでした。

日本唯一、2階建てのゴンドラで山頂展望台へ

新穂高ロープウェイは出発点の「新穂高温泉駅」と山頂展望台のある「西穂高口駅」を第1ロープウェイ、第2ロープウェイが繋いでいます。

「新穂高温泉駅」と「鍋平高原駅」をつなぐ第1ロープウェイは所要時間4分。「鍋平高原駅」に着いたらすぐ目の前にある「しらかば平駅」から第2ロープウェイに乗り、7分ほどで展望台のある「西穂高口駅」まで到着です。

第2ロープウェイは日本初となる2階建てゴンドラ。一度で121人もの人を運ぶことができます。

上っている途中からもどんどん山がみえてきてワクワク。反対方向へ行くゴンドラとのすれ違いもとても迫力がありました。

間近に迫る雄大な北アルプス

終点の「西穂高口駅」まで着いたら、そのまま展望台へ。標高2156m地点にある展望台では、360度北アルプスの大パノラマが迫ってきます。

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得している展望台からの眺めは、まさに絶景。雄大な山々を見ながらアルプスの新鮮な空気を思い切り深呼吸すれば、気分も爽快です。

展望台ではカメラマンの方がスタンバイしています。自分が持っているカメラでも写真を撮ってくれて、料金は無料。写真を撮る時の掛け声は「ロープ・ウェイ!」と、ユーモア満載で思わず笑ってしまいました。

カメラマンのカメラで撮った写真は展望台出口で購入できます。1枚1200円。

展望台にある「やまびこポスト」は、通年集配しているポストとしては日本一の高さにあります。富士山にもポストはありますが、こちらは冬期間に閉鎖するとのこと。

ちなみにですが、夫は以前(私と知り合うまえのことです)富士山を1合目から登ったらしいです。山頂まで行ったら高山病か何かで気持ち悪くなり、早く帰りたいのに一緒に行ったフランス人が手紙を書くのを待っていないといけなったとか… 今でもたまに恨み節たっぷりで当時の話をしてくれる時があります。

展望台から下を見ると雪の回廊が。次はここへ行ってみます。

雪の回廊

展望台周辺の千石園地では、冬になると巨大な雪の回廊が出現。雪を掘って造られた迷路のような道が続き、気温20度ほどあった下界からは想像もつかないような景色が広がっています。

こんなに沢山の雪を見たのは久しぶりだったので、私もかなり興奮して駆け回っていました。そうはいっても強い日差しが雪に反射してかなり眩しい!長く滞在するならサングラス必須です。

冬は雪で覆われる一方、初夏から秋にかけては高山植物が数多く見られる散策コースになるとのこと。祖母が言うには秋の紅葉も素晴らしいみたいです。これは再訪決定ですね!

中間地の鍋平高原でしばし休憩

ロープウェイの乗り換え地点となる鍋平高原(標高1305m)にはビジターセンターや温泉、山野草ガーデンなどがあります。

ちょうどお腹も空いてきたので「しらかば平駅」内のレストラン「あるぷす」で昼食にしました。どういうわけか山に来るとカレーが食べたくなる…ということで、私はビーフカレー、兄と夫は飛騨牛カツカレーを注文したのでした。

駅内にはベーカリーもあり、クロワッサンをはじめとする焼きたてパンや高原牛乳を販売しています。高原牛乳は濃くてリッチな味わいで、焼きたてサクサクのチョコクロワッサンとの相性抜群。

食後は外にある足湯へ。私はタイツを履いていたので入れませんでしたが、夫が人生初の足湯を体験。第2ロープウェイ発車口のすぐ下にあるので、2階建てゴンドラが行き来する姿を眺めながらくつろげます。

温泉口のすぐ近くまでくると硫黄のにおいが結構しました。

さいごは「わさびソフト」

ロープウェイで下ってきて最後に「新穂高温泉駅」でわさびソフトを頂きました。高原牛乳とわさびソフトのミックス。わさびの部分は味自体はそれほど辛くありませんが、食べているうちにツンとするわさびの香りが鼻に抜けていきます。

ここでは他にも軽食やお土産コーナーがあり、飛騨や信州の地酒やご当地グルメなどが販売されています。ここでしか買えない商品もあるので、行かれる方は要チェックです。

 

新穂高ロープウェイHP

 

飛騨のご当地カレー