イタリア旅行の最終日はナポリへ。
ドイツへ戻る飛行機をナポリ発にしたので最後に1泊だけしましたが、面白いスポットが沢山あって1泊では足りなかった・・・。ナポリ湾を挟んで臨む美しいヴェスビオ火山や下町のカオスっぷりに魅せられ、「いつかこの景色を見に再訪しよう」と心に誓ったのでした。
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卵城
ナポリ湾に浮かぶ美しい卵城(Castel dell’Ovo)。もとはローマ時代に建てられた城でしたが、12世紀にこの地を支配したノルマン人が要塞として拡張します。
ノルマン人はその際、城の基礎部分に卵を埋め、「この卵が割れるときにはナポリが滅びる」と呪いをかけたのだとか。卵を埋めたことが「卵城」という変わった名前の由来にもなっています。
お城の見どころは、なんといってもテラスから望むナポリ湾。青い海越しに臨むヴェスビオ火山は「ナポリを見て死ね」の言葉にぴったりです。
海岸線にはカラフルな家が並びます。どういう訳か分かりませんが、こういう風景をみると何故か「イタリアっぽい」と感じる私です。
卵城から町へ戻る途中、ピッツェリアでピザを頂きました。適当に入ったお店でしたが、ここのピザが素晴らしかった!
夫に言わせれば「これまで食べた中で1番のピザ」。生地が本当にモチモチで、トマトソースも甘みと酸味のバランスが絶妙。ソースが生地と具の美味しさを引き立たせ、何枚でも食べたくなる味わいでした。
お店の人によると以前日本人が修行に来ていたらしく、その方は帰国して鎌倉にピッツェリアをオープンさせたとのこと。当時の事を懐かしそうに語ってくれたお店の人をみていて、こちらもほっこりさせられたのでした。
[box04 title=”お店情報”]Pizza & Motori【住所】Via Nazario Sauro, 23, 80132 Napoli[/box04]
王宮周辺
ピザでお腹を満たした後は王宮周辺へ。
まず向かったのは王宮。中には入らず庭らしい場所のみ散策をしました。
スペイン王のナポリでの居城として17世紀に建てられたものの、この王がこの王宮に住む事はありませんでした。その後は18~19世紀にナポリを治めたブルボン王家の住まいとなります。
庭にはまるで彫刻の様な根をもつ、大きな木がありました。教会によくあるマリア像の服の裾とか、こんな感じじゃありませんか?
王宮のすぐ近くにはウンベルト1世のガリレアもあります。1890年に完成したガリレアにはカフェやオシャレな店が並んで洗練された雰囲気。
チョイワル風のイタリアおじさんに混じって、美しい建物を眺めながら優雅にカフェタイムなんてのも良さそうです。
天井中央のドーム部分は高さ58m。鉄の格子とガラスで作られています。
ドーム下の床には、大理石で造られた12星座のモザイク画がありました。
壁の凝った装飾にも注目。入り口上部のアーチになっている部分は特に繊細で美しいです。
スパッカナポリ
王宮周辺を散策したら「ナポリの下町」とも言われているスパッカナポリへ。「ナポリを2つに割った」という意味のあるスパッカナポリでは、その名の通旧市街を一直線の道が貫いています。
頭上に洗濯物が干してあったり、お土産屋さんやカフェ、バーなどがひしめき合う様子はまさに下町。更に観光客も大勢いて、細い通りはカオス状態でした。
メインの通りは人通りも多いですが、一歩路地へ入るとどことなく寂しいような怖いような雰囲気なのも確か。昼間でもそんな感じなので、夜歩くのは控えた方が良さそうです。
このエリアには大聖堂のほか教会も点在しています。
14世紀初めに完成したナポリ大聖堂。
ここにはナポリの守護聖人サン・ジェンナーロが祀られています。ジェンナーロの凝固した血液が保管されており、5月の第一土曜日、9月19日、12月16日には、その血液が液体化する奇跡が起こると信じられているそう。
祭壇上部のドームに描かれた「聖母被昇天」は息を飲むほどの美しさ。
左翼廊部分に保存されているサン・レスティトゥータ教会。ここでは『聖ジェンナーロとレスティトゥータに囲まれる玉座の聖母子』のモザイク画に注目です。
[box04 title=”施設情報”]ナポリ大聖堂(Duomo di Napoli)【住所】Via Duomo, 147, 80138 Napoli [/box04]
ナポリの治安
治安が悪いとよく聞くので心配でしたが、駅や観光客の多い場所は武装した警察官の姿も多く、むしろ安心して観光できたという印象。
とはいえ、たまたま私達の運が良かっただけかもしれません。実際スリなど被害に遭っている人もいるので、気を付けるに越したことは無いと思います。
驚いたのは、メトロの駅がものすごくキレイ!フランクフルトの地下鉄ホームは必ずしも綺麗とは言えないので、そことえらい違いでびっくりしました。
それに改札があってチケット所有者しか中には入れないので、ホームに物乞いなどもいなく気持ちよく利用できたのは嬉しかった(フランクフルトは結構多いんですよ・・・)。でもスリはいそうなので十分注意が必要です。
「スリが多い」といわれているスパッカナポリでは持ち物にかなり気を付けていたので、幸い被害には遭わず。
一方、スパッカナポリで「怖い」と感じたのが、人もいる細い路地を走るスクーター。スピードを出しながら人の間を縫うようにして走るスクーターも結構いて、これで誰も轢かれないのが不思議なくらいでした。
イタリア2週間の旅、これにて終了
2017年9月に新婚旅行で行ったイタリアの旅行記。途中で間も空いてしまいましたが、やっと最後まで書き終えることができました。
ハプニングも色々ありましたが、今でもたまに夫と思い出話をするくらい、とても楽しい旅行でした。
全体の概要や行程、泊まったホテルなどは、またまとめて投稿しようと思っています。イタリア旅行を計画している方の参考になれば嬉しいです。
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