ここ数日は25度越えとなり、まだ4月なのに夏の様な日が続いているフランクフルト。
もう気分はすっかり夏ですが、まだまだ桜の季節。ソメイヨシノが咲き終わり、今はちょうど八重桜が満開になっています。
そんな満開の八重桜が見られる場所のひとつがアルテ・オペラ(Alte Oper)。今回は見頃を迎えたアルテ・オペラの桜を紹介します。
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桜があるのは東側の広場
桜が咲いているのは建物に向かって右側にある広場。方角でいうと建物の東側に、約30本の八重桜が規則正しく植えられています。木がそこまで大きくないので「桜のトンネル」とまではいきませんが、これはこれで潔くて好きです。
桜といえば「和」な物に合うイメージですが、洋風建物との相性も抜群。それはここの桜がピンク色の八重桜で「花自体の主張が強い」ために、洋風建築とのバランスが取れているのだと思います。
ここにソメイヨシノが咲いていたら、どこかアンバランスになりそう。
雰囲気あるガス灯風の街灯の背後に見えるのは高層ビル群。こんな風に古いものと近代的な物が上手く混在しているのが、フランクフルトの街並みの特徴です。
桜の美しさは万国共通なようで、桜の写真を撮っている人も沢山いました。そして何人もの人に桜との写真撮影を頼まれる私。せっかくなので私も写真を撮ってもらいました。
ちなみにドイツにもソメイヨシノや彼岸桜、またはそれらに似た品種の桜があります。これらが咲くのはだいたい4月初旬。それらが咲き終わったころに咲き始めるのが、アルテ・オペラにもあるようなピンクの八重桜なのです。
まるで桜餅のような桜
アルテ・オペラの桜はピンク色の八重桜。丸っこいピンクの花と葉っぱが少し出ている様子は、まるで桜餅のようにも見えませんか?私はお腹が空いていた事もあってか、木の枝に桜餅が刺さっている様に見えて仕方なかったです。
この写真なんて桜餅そのもの。
もしくは三九郎のだんごが刺さった枝。「三九郎」というのは長野県の中心地方に伝わる無病息災を祈る年中行事のこと。1月に松飾やしめ縄、ダルマなどを集めてピラミッド状に組み立て、それを燃やします。
高さ5mほどのピラミッドが燃える様子は神秘的であり迫力満点。柳の枝の先につけた「まゆ玉」と呼ばれるダンゴをその火であぶり、それを食べると1年病気をしないで過ごせると言われているのです。
話が逸れましたが、とにもかくにも桜が食べ物のようにしか見えない「花より団子」な私なのでした。
フランクフルト そのほかの桜スポット
アルテ・オペラのほかにも、フランクフルトや周辺の町には桜スポットがいくつかあります。
- パルメンガルテン(Palmengarten)
- 証券取引場前(Börsenplatz)
- マイン川沿い
- ビーバーガッセ(Biebergasse)、本屋さんHugendubelの前
- ホーフハイム(Hofheim)のウンター・トーア広場
パルメンガルテンには種類の異なる桜が何本かあります。私のお気に入りは、竹林を背にして咲く桜。まるで日本にいるかのような風情をドイツに居ながらにして感じることができます。
証券取引場前の桜はアルテ・オペラと同じような八重桜ですが、こちらのほうが木も大きくて迫力があります。
そのほかの場所で見られるのは、ソメイヨシノに似た感じの桜です。
ドイツは意外と桜が多い
ドイツに来た頃はまさかここでも桜が見られるとは思っていなかったので、あちこちで咲いている桜に大興奮した記憶があります。
桜がまとまって植えられている桜スポットもあれば、通りに1本だけ木があったり、どこかのお宅のお庭で咲いている事もしばしば。フランクフルト以外ではベルリンやボンにも桜スポットがあり、こちらはかなり有名です。
個人的なおすすめは、ハノーファーのヘレンハウゼン王宮庭園。ここのベルクガルテン(Berggarten)には「東京桜」と名付けられたソメイヨシノに似た桜があり、満開の桜は圧巻のひとこと。桜の目の前にあるマグノリアも見ごろになるので、そちらも併せて楽しめます。
春にドイツへ来る人は、街並みと一緒にぜひドイツの桜もチェックしてみてください。町で見かける桜の多さに驚くかもしれません。