3月半ばに家族4人でマルタへ旅行した際の記録です。
訪れた観光地やアパート、旅行の日程、かかった費用の合計やお土産などをまとめたので、マルタへの旅行を計画している人は参考にしてみてください。
Contents
マルタはどんな国?
マルタはイタリアのシチリア島の南に位置する島国。大きさは東京都23区の半分ほどで、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島とさらに2つの無人島という計5つの島から成っている国です。
首都はバレッタで、公用語は英語とマルタ語。マルタ語はアラビア語の変種のひとつと言われています。
旅行者が気になる事のひとつが水事情ですが、マルタの水道水は飲用可。でもあまり美味しくなかったのでペットボトルの水を飲んで、水道水は料理するときに使っていました。
スーパーによっては買い物で一定の金額に達すると2リットルボトルのパックが貰えるなんてことがありました。106ユーロの買い物で2リットル×6本のパックを3つもらえた時はかなりビックリ。
マルタの歴史を少しだけ見てみると、紀元前にはすでに地中海貿易で繁栄。中世にはノルマン人やオスマン帝国、スペインの支配下に置かれたのち、16世紀にはロードス島を追われた聖ヨハネ騎士団(のちのマルタ騎士団)の所領となります。
その後はナポレオン率いるフランスに占領されたのち、イギリスの支配下に。イギリス統治下の影響が残っていて、ヨーロッパでは珍しく車は左側通行です。
戦後1964年にイギリスから独立し、1989年には東西冷戦の終結となるマルタ会談の舞台にもなりました。
そして2004年にはEUに加盟。通貨がユーロなので、ユーロ圏からは両替の手間がなくて旅行がしやすいです。
マルタで訪れた観光スポット&旅程
10日間のマルタ旅行では以下のような旅程。今回はレンタカーを借りました。
1日目 | フライト、アパートに着いてから買い物など |
2日目 | イムディーナ |
3日目 | バレッタ |
4日目 | イムディーナのガラス工房 |
5日目 | ゴゾ島 |
6日目 | マルサシュロック |
7日目 | バレッタ |
8日目 | 水族館 |
9日目 | イムディーナ |
10日目 | フライト |
小さな子供が2人いるので、1日1つの町という感じでゆっくり観光。だいたい午後3~4時くらいにはアパートに帰ってきて、少し休んで近くへ散歩に出かけたり、スーパーへ買い物に行ったりして過ごすことが多かったです。
ビーチで過ごさないなら10日はちょっと多かったかなとも思いましたが、イムディーナとバレッタに2回行ってじっくり観光できたので結果としては10日あってよかったです(子供がいなくて1日がっつり観光できるのであれば2つの町とも1日で足りる気がします)。
訪れた場所の位置関係はこんな感じ(滞在したのはセントポールズベイ)。
アパートを決めるときにどこに滞在すれば効率よく観光できるか考えましたが、マルタは小さな島なので私達のようにレンタカーを借りるのであればどこに宿をとっても大丈夫だなと感じました。
ちなみにアパートから各地への所要時間(レンタカー)は、バレッタまで25分、マルサシュロックまで35分、イムディーナやゴゾ島へ行くフェリー乗り場までは20分でした。
「静寂の町」イムディーナ
マルタの真ん中らへんにあるイムディーナは、紀元前4000年には人々が定住していたというマルタ最古の町。
16世紀にバレッタが首都になるまで、この町が首都として機能していました。
城郭都市というだけあり、下から見上げると町全体がひとつの要塞のよう。
中世の趣が残る町並みはとても雰囲気がいいです。
東京ドーム2個分の大きさの町で、人口は約300人。細い通りはしんと静まり返っていて、「静寂の町」と呼ばれる所以がよく分かります。
そして町の郊外にあるイムディーナ・グラスの工房へも行きました。マルタには「イムディーナ・グラス」、「バレッタ・グラス」、「ゴゾ・グラス」という3つの工房があり、なかでも一番歴史のある工房がイムディーナ・グラスです。
工房では職人の作業が間近で見学できるほか、ショップでお買い物も楽しめます。
お店はイムディーナの旧市街にもありますが、品ぞろえはこちらのほうがはるかに上。値下げ品やアウトレット品もたくさんあり、私もランプやボウルをお土産に買いました。
首都バレッタ
マルタの首都で世界遺産にもなっているバレッタへは、イムディーナと同じく2回行きました。
マルタ騎士団の面影がいたるところに残されている町。現在首相官邸として使用されている建物は、かつてスペインやポルトガル出身の騎士団員の宿泊場所だったそうです。
オスマン帝国の攻撃に備えるため築かれた屈強からは、かつての激しい攻防の歴史が垣間見れます。
アッパー・バラッカ・ガーデンズは、もとはイタリア出身の騎士団員たちのプライベートガーデンだった場所。展望台からの眺めは最高です。
緑あふれる公園には噴水もあって街なかのオアシスという感じでした。
首都というだけありとっても賑やか。
バルコニーの色使いも様々で、通りごとに雰囲気が違って面白かったです。
そしてたくさんある坂道が印象的な町でした。
ゴゾ島
マルタ島の北西にあるゴゾ島。自然豊かでのんびりとした空気がながれる島で、マルタ島とは雰囲気がまた違います。
訪れたのは、島の中心的な町ヴィクトリアとタ・ピーヌ教会そしてSanap Cliffsという海岸沿いの断崖がみえる場所。
ヴィクトリアではチタデルという要塞のなかにある大聖堂へ行ったり、町並みを楽しみながらお土産探しをしました。
タ・ピーヌ教会は草原の真ん中に立つ牧歌的な姿がとても印象的で、のどかな風景でありながら神秘的で胸が熱くなるような気持ちにさせられました。
Sanap Cliffsは島にたくさんある景勝地のひとつ。同じような断崖が見える場所がいくつかある中で、子連れで安全な場所を探したらここになりました(場所によってはハイキングが必要だったり、危険な場所を歩かないと行けなかったりする場合があるので行く前に要チェックです)。
海岸沿いに遊歩道があるのでベビーカーでも問題なし。歩きながらすぐ目の前に断崖が見えて迫力たっぷりでした。
マルサシュロック
「ルッツ」と呼ばれるカラフルな船が印象的な漁村。マルタ最大の漁村らしいのですが、とっても長閑な雰囲気でそぞろ歩きが楽しい場所です。
日曜にはサンデーマーケットが開催されてかなり賑わうみたいですが、今回は子連れなので混みそうな日曜は避けて出かけました。
サンデーマーケットの日ではなかったものの、港にはお土産の屋台がいくつもあってこれで十分という印象。人もそこまで多くなくて観光やお土産選びがしやすかったです。
お土産屋台のほか、港沿いのレストランもたくさん。評価の良かったレストラン「Habour by Johann」で食べた生蠣とフエダイ(Red snapper)のグリルが最高でした。
滞在したエリアとアパート
滞在したのはセント・ポールズ・ベイという島のやや北にある町。
大型ホテルはなく、どちらかというと海岸沿いの住宅街という印象で、ここで海が見えるアパート「Harbour Lights Seafront Holiday Apartments & Penthouse」に滞在しました。
2LDKのアパートは家族4人にちょうどいい広さ。キッチンはそこまで大きくないものの、必要なものは一通りそろっていて使いやすかったです。
毎日窓からこの景色を眺めながら休暇気分が満喫できました。今もこの景色が恋しい…
マルタのお土産
マルタのお土産は、マルタレースやガラス工芸、「フィリグリー」と呼ばれる銀線細工、ナチュラルソープが有名。食品ならゴゾ島の蜂蜜やサボテンのジャム、リキュールなどが挙げられます。
私が購入したお土産は、主にガラス工芸品。マルタレースやフィリグリーも素敵でしたが、レース製品は普段使わないし、フィリグリーも服のテイストに合わなさそうだったので買うのはやめておきました。
イムディーナ・グラスのランプとボウル。ランプは置けば見えない場所に小さな傷があるため、140ユーロだったのが半額でした。
ランプは灯りをともすとこんな感じです。
アクセサリー系はバレッタ・グラスのほうが断然可愛かったので、こちらで自分用のピアスと、いとこの娘ちゃんにブレスレットを買いました。
食品のお土産で買ったのはゴゾ島の蜂蜜とサボテンジャム、マルタ産ワインです。サボテンジャムは大好きで南国に行くと必ずお土産にします。
ちなみにゴゾ島で売られているサボテンジャム、同じものがバレッタのお店のほぼ半額でした。
旅行でかかった費用の合計
今回の旅行での出費は以下の通りです(1ユーロ=160円で計算しています)。
フライト (フランクフルト-マルタ) |
686,46ユーロ (11万円) |
レンタカー AM (チャイルドシート込) |
357ユーロ (5万7,000円) |
給油(1回) |
21ユーロ (3,400円) |
アパート | 759,69ユーロ (12万円) |
駐車場代 合計 | 19ユーロ (3,000円) |
レストラン代 合計 | 502,60ユーロ (8万円) |
スーパー 合計 | 299,97ユーロ (4万8,000円) |
お土産代 合計 | 297ユーロ (4万8,000円) |
その他 | 108,84ユーロ (1万7,000円) |
総額 3051,56 ユーロ(48万8,000円) |
かかった総額は3030,56ユーロ(48万8,000円)。大体このくらいかなと思っていたので予想通りの金額でしたが…円安なので円に計算すると結構な金額ですね。
フライトは家族4人分です(子供は3歳と1歳)。
レンタカーはコンパクトクラスで予約をしたらトヨタのカローラハイブリッドが来ました。私が運転できるようオートマ車にしましたが、それでチャイルドシートも込みで357ユーロだったので結構お得でした。
外食はほぼ毎日して、昼食はレストランで夜はアパートで食べるというパターンが多かったです。
1回の食事でかかった金額は、カフェみたいな所で30ユーロ、フィッシュレストランでは90ユーロくらいとかなりピンキリでした。
その他の項目にはゴゾ島へいくフェリーや水族館、服を買い足した分、魚屋さんでの買い物分が含まれています。
子連れ旅行としては初めてアパート滞在にした今回の旅行。今まで利用していたオールインクルーシブ滞在とどちらが安いのかなと考えてみましたが、アパート滞在は外食や買い出し、レンタカーあたりで出費が増えるという印象でした。
オールインクルーシブは値段自体が高めですが、食事もすべて込みで買い物へ行く必要がありませんし…場所や時期を選べば今回と同じくらいかもっと安い所も結構あると思います。
とはいえ行く場所によって「のんびりホテル滞在を楽しみたい」とか「がっつり観光したい」などなど希望する滞在スタイルも変わってくるので、費用だけで決められるものではありませんね。
マルタ旅行 まとめ
10日間のマルタ旅行のまとめは以上です。観光地やかかる費用、お土産など参考になると嬉しいです。
3月だったのでビーチこそ楽しめませんでしたが、要塞化された町やのどかな漁村、この国ならではの交通事情など、ドイツとはまたいろいろ違ってとても興味深かったです。
今回はがっつり観光しながら美味しいものをたくさん食べて、魚屋さんで美味しいお刺身を買うのが目的だったので、アパート滞在×レンタカーという選択は正解でした。
もし次回行くのであれば、9月ごろに行ってビーチメインに過ごしたいなと思いました。
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