クルカ国立公園、シベニク、プリモシュテンを巡る1日ツアーの感想

スプリット滞在中は中日が2日あったので、その1日目はトロギールへ日帰り、2日目はクルカ国立公園などを訪れる現地ツアーに参加しました。

ツアーではプリモシュテン、シベニクに滞在してから、ハイライトであるクルカ国立公園へ。2都市での滞在時間はちょっと短めでしたが、国立公園では自由時間も3時間とたっぷり。泳ぎこそしなかったものの、迫力満点の滝や透明な川を見ながらの散策で自然のパワーを貰ってきました。

この記事を読んでいる皆さんの中には、クルカ国立公園へ個人で行こうかツアーにしようか迷っている方もいるかと思います。今回は

  • ツアーを選んだ理由
  • 各都市での様子&自由に散策できた時間
  • 実際に参加した感想

について紹介するので、訪問の参考にしてみてください。

そもそもクルカ国立公園をツアーで訪れた理由

はじめクルカ国立公園はツアーではなく個人で行こうと思っていたのですが、調べているうちに色々面倒そうなことが発覚。具体的には、

  1. スプリットからバスで行く場合、バスはスクラディンに止まる
  2. スクラディンからは遊覧船に乗って園内中心部にアクセスする必要がある
  3. 遊覧船の運行は1時間に1本
  4. 夏は混むので、遊覧船が満員の場合乗れないのでは、という不安
  5. もし乗れなかったら、1時間のロス
  6. 帰りはバス停まで行く遊覧船と、そこからスプリットまでバスの接続が上手くいくかわからない
  7. 夏はチケットオフィスも混雑しそう

こんな感じで、スクラディンからの遊覧船とバスとの接続が一番の不安要素。色んな時刻表を気にするのが面倒だったので、バスで園内の中心部まで行けるツアーを選ぶことにしました。

ツアー料金は450kn(7200円)で、クルカ国立公園の入場料200kn(3200円)も含まれています。他に2つの町も訪れてこの値段なので、ツアーでもそこまで高くないんじゃないかというのが個人的な感想です。そして何より移動が気楽!

プリモシュテンの観光

ツアーではまずプリモシュテンという町へ。島の上に旧市街があり、道を走るバスからはフランスにあるモンサンミッシェルのようにも見えました。中世には敵の侵入に備えて島全体が石の壁で囲まれ、本土と行き来するには木の跳ね橋を渡る必要があったのだそうです。

旧市街の入り口までくると、かつての城壁が一部だけですが残されています。広場にはお土産屋さんも沢山並んでいて、ラベンダーグッズや果実リキュールなどが売られていました。

島の一番高い場所に立っている聖ゲオルギス教会。それにしても、スプリットにせよドブロヴニクにせよ、クロアチアの町は坂が多いです。教会の裏、アドリア海が見渡せる場所にはお墓もありました。

旧市街はとっても小さく、観光には1時間あれば十分すぎるくらい。どちらかといえばのんびりと美味しいものを食べたり、海に入ったりしてくつろぐのに向いている町だと思いました。海は本当に綺麗で、旧市街の対岸にあるビーチは「クロアチアで最も美しいビーチのひとつ」なんだとか。入れなかったのがすごく残念です。

自由時間:30分

 

シベニクの観光

アドリア海に面するクロアチアの町としては最古を誇るシベニク。町は内陸から流れるクルカ川の河口近くに位置し、陸と海を結ぶ交通の要所として発展しました。中世の雰囲気たっぷりの旧市街は、海外ドラマ「ゲームズ・オブ・スローンズ」の撮影舞台のひとつでもあります。

シベニクを代表するスポットのひとつであるのが、世界遺産に登録されている聖ヤコブ大聖堂。100年以上もの建設期間を経て1535年に完成、1555年に献堂されました。石だけで造られた教会としては世界で最も大きな建物です。

職人たちの技術を結集して造り上げられた大聖堂ですが、注目は外側の壁にある71人の顔の彫刻。表情がひとつひとつ異なる顔は、当時の市民がモデルになているのだそうです。

町では毎年「シベニク国際児童フェスティバル」というお祭りが開催されます。私達が訪れたときも大聖堂横の広場にステージが設営されていたほか、通りのあちこちに子供たちが描いたと思われる絵が飾られていました。

大聖堂周辺はにぎやかですが、路地に一歩入ってみると人影もまばら。地元の人が立ち話をしたり洗濯物を干していたりと、ここに住んでいる人達の暮らしが垣間見られました。

シベニクでは町を見下ろせる「聖ミカエル要塞」へも行ってみたかったのですが、時間がなくて断念。私達にとってツアーのハイライトはクルカ国立公園だったので要塞も諦めがつきましたが、ツアーは移動が楽な反面、町での滞在時間がそこまで長くないなど一長一短ですね。

自由時間:45分

 

クルカ国立公園

クロアチアの国立公園といえばプリトヴィッチェ国立公園が有名ですが、クルカ国立公園はクロアチア唯一の「泳げる」国立公園。園内には遊歩道が整備されていて、これに沿って歩くことで見どころを効率よく一周できるようになっています。

スプリットから自力で来た場合はスクラディンから船でさらに移動する必要がありますが、今回はツアーだったのでバスのまま中心部へ。ガイドさんがコースのまわり方やトイレの場所など説明してくれたら、3時間の自由時間です。

この日も暑かったですが、歩く場所は木陰がほとんど。川のせせらぎが常に聞こえてとてもリフレッシュできました。遊歩道は川の上にあるので、スマホなど落とさないよう注意!

水が透明なせいか、泳いでいる魚はまるで注意浮いているみたい。人に慣れているのか、近くに行っても全く逃げる気配がありません。水も青みがかっていて、ドイツにある青い湖「ブラウトプフ」を彷彿とさせるものでした。

ブラウトプフについてはドイツ観光ブログに詳しく書いてあるので、気になる人は読んでみてください。

南ドイツにある神秘的な青い湖「ブラウトップフ」

 

所々に大小の滝もあり、大きな滝では轟音を立てながら水が流れています。場所によってはヨシが茂っている小さな池もあったりと、歩いているうちにどんどん風景が変わるのが面白かったです。

しばらく歩いていくと、生い茂る木々の間から川で泳いでいる人達の姿が。遊歩道沿いにはこのように絶景ポイントが何ヵ所かあり、人気の撮影スポットになっていました。

遊泳エリアになっている滝の前では、気持ちよさそうに泳いでいる人が沢山。園内で泳げるのはここのみで、滝に近づきすぎないよう線が張ってあります。私達も一応水着は持って行ったものの、混んでいるし荷物の置き場所にも困りそうだったので、結局ここでは泳ぎませんでした。

遊歩道を一回りするのにかかった時間は、写真撮影や休憩をしながらゆっくりあるいて2時間ちょっと。散策のあと泳ぐのであれば、3時間という自由時間はちょうど良いと思いました。

自由時間:3時間

 

ツアーに参加した感想

今回は「クルカ国立公園へ自力で行くのが大変そう」という理由で参加。バスに乗れば目的地まで運んでもらえるのでとても楽だったし、クルカ国立公園のチケットも込みだったので窓口で時間をロスする事もありませんでした。

とはいえツアーなので時間の制約はつきもの。シベニクでは思っていたより自由時間が短く、町を去るときも後ろ髪を引かれる思いでした。1ヶ所目に訪れたプリモシュテンは正直省いてもいいので、その分シベニクでの滞在時間を長くしてほしかった、というのが正直な感想です。

ハイライトのクルカ国立公園では自由時間もたっぷりだったので、とても満足でした。

クルカ国立公園を訪れるツアー

今回のツアーはスプリット旧市街にあるツアーデスクで直接予約をしました。観光地なので英語は通じますが、不安であれば日本語のサイトから予約するのも良いでしょう。