ドイツで初夏に出回る果物のひとつが「いちご」 。
スペインなどからの輸入ものは早ければもう4月にスーパーに並んだりしますが、地物はだいたい5月後半くらいから見かけるようになります。
道端に農家がイチゴを販売するスタンドが立てば、いよいよイチゴの旬の到来。巨大なイチゴの形をした販売スタンドでは、イチゴのほか同じ時期に旬を迎えるシュパーゲルが並ぶことも多いです。
そして旬の時期の楽しみといえば「イチゴ狩り」。日本でのイチゴ狩りは時間制で「とにかく食べる!」という感じですが、ドイツではちょっと様子が違うのです。
そこで今回は、ドイツでのイチゴ狩りの様子や日本との違いを紹介します。
Contents
ドイツのイチゴ狩り 日本との違い
時間が決まっていない
日本でのイチゴ狩りだと大体「30分で食べ放題」という所が多いですが、ドイツでは時間は決まっていません。
入場料はかからない
入場料がかからないのも、ドイツでのイチゴ狩りの特徴。
ドイツ人に「30分で入場料が1800円くらいかな」なんて言ったら、おそらく「高すぎ!」と返ってくるでしょう。
というのも、日本とドイツでは次項で紹介するように「イチゴ狩り」に行くそもそもの目的が違うのです。
「食べる」より「収穫」がメイン
日本でのイチゴ狩りは「その場で食べる」がメイン。入場料の元を取るためにみんな沢山食べると思います。
一方でドイツのイチゴ狩りは「収穫」がメインです。ちょっと味見したりもしますが、その場で食べる量よりも持ち帰る量の方が断然多いです。
特におばさま達は手の動きがとても速く、多い人ではバケツ2~3戸分も収穫します。収穫したイチゴは量り売りです。
ハウス栽培ではない
ドイツのイチゴはワイルドに野外の畑で育てられています。
私も何度か日本でイチゴ狩りに行ったことがありますが、どこもハウス栽培だった気が。自宅で祖母が育てているイチゴは野外でしたけどね。
その場で食べるのがメインではないので多少は雨露に濡れても問題ない=ハウス栽培ではないのかなとも思いましたが、詳しい事は分かりません。
ドイツでのイチゴ狩りの様子
イチゴ狩りができる場所
イチゴ狩りができる場所はインターネットで簡単に探せます。「Erdbeer selber pflücken+住んでいる地域」で検索すれば近くのイチゴ農家が出てくるはずです。
南西ドイツでシュトゥットガルトからボーデン湖の間には「Erdbeer-Schilling」という農家のイチゴ農園がいくつもあるので、この地域に住んでいる人は以下の地図でどこか見つかるかも。
広大なイチゴ農園
イチゴ農園に着いたらまず入り口で受け付けをし、持ってきた容器の重さを計ります。容器は持参しても良いですし、1€くらいで購入できる農園も多いです。
受付を済ませたら、いよいよイチゴ畑へ!終わりが見えないくらい広大な畑の中で、みんな黙々とイチゴを収穫しています。
一見すると葉っぱばかりですが、葉をよけてみるとイチゴが沢山!ワラが敷かれているのでイチゴに土が付いたりせず、どれも綺麗な粒ばかりです。
そして一粒がびっくりするくらい大きい!私も家でイチゴを育てていますが、それとは比べ物にならないくらい大粒のイチゴばかりでビックリでした。
イチゴをとっている私。イチゴ狩りをしている時は太陽がじりじりと照りつけるので、帽子&日焼け止めは必須です。行く時間帯は暑くなる前の午前中がおすすめ(それでも十分暑かったですが…)。
収穫したイチゴは量り売り
満足いくまでイチゴを収穫したら、受付で重さを計って支払いをします。
イチゴの値段は1kgあたり4.5€(約540円)。スーパーで売っているドイツ産イチゴよりもちょっと安いくらいでした。
ちなみにこの日収穫した量は2.4kg。結構沢山だなと思っていましたが、周りには私達の2倍くらい収穫している人ばかりでした。
収穫したイチゴの使い道
収穫してきたイチゴはそのまま食べるのはもちろん、ケーキに使ったりジャムにして保存する人も多いです。
採ってきたばかりのイチゴは甘くてジューシー。大粒のイチゴをパクパク食べるのはリッチな気分でした。
このほかシャンパン(ノンアルなんですけどね)に入れて乾杯。
それでも残った分は新鮮なうちに冷凍にしました。暑い日に凍ったまま牛乳とミキサーにかけて、ミルクシェイクを作ろうと思っています。
ドイツで楽しむイチゴ狩り:まとめ
ドイツでのイチゴ狩りは「その場で食べる」よりも「収穫」がメイン。家族や友達をお喋りなんかしながら、カゴにどんどんイチゴを入れていきます。
イチゴ農園はびっくりするほど広大。日差しが照りつける中収穫するの暑くて大変でもありますが、大粒のイチゴがゴロゴロあるのでとっても楽しかったです。
イチゴ狩りはまだやっている農家が多いので、興味のある人はぜひ出かけてみてください。
お出かけの際は日差し対策を忘れずに!