フランクフルトと隣の町オッフェンバッハでは、1年おきに光の祭典「ルミナーレ(Luminale)」が開催されます。ドイツのみならず世界中から芸術家が集まり、町のいたるところで光の芸術をみることができる貴重なイベント。
今年の開催期間は3月18日~23日。その最終日に見に行ってきたので様子をレポートします。
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町全体が舞台 ルミナーレ
光の作品が町のあちこちに点在し、町全体が舞台となるルミナーレ。同時期にフランクフルトで開催される「国際照明・建築技術見本市(Light & Building)」の文化プログラムの一環として、2002年に始まりました。いまでは期間中には20万人もの人が訪れるというビッグイベントになっています。
アルテ・オペラやレーマーのプロジェクションマッピングに加え、建物のライトアップや講演会など、イベントが目白押しです。作品を巡るガイドツアーも開催されますが、こちらはかなり人気なようで連日ソールドアウトでした。
ガイドツアーに参加しなくても公式HPに地図があるので、どこに何があるのかは大体わかります。
ハイライトはアルテ・オペラ
おそらくルミナーレのハイライトであり、私が一番見ごたえを感じたのがアルテ・オペラのプロジェクションマッピング。「CHANGING TIMES」という題名のもと、アルテ・オペラの歴史における重要な場面が映像と音楽を使って表現されます。30分おきの上演。
具体的には、建物の完成から第二次大戦での破壊、その後の復興がテーマ。音楽の効果も相まって迫力満点で、10分間の上演はあっという間に過ぎてしまいました。
フランクフルト観光の目玉であるレーマーでも、もちろん何かあります。ここでもアルテ・オペラと同様にプロジェクションマッピングが行われていました。
ただこちらは常にライトアップされている状態でストーリー性が分からないものだったので、見ている方としてはどこか物足りない感があります。でも映像自体はとても綺麗でしたよ。
中央駅もライトアップ。普段のライトアップでも十分美しいですが、カラーになるとまた印象も変わってきます。写真のような青のほか、緑や赤など時間ごとに色が変化していました。
公園などでも、光のピラミッドや像を使用したプロジェクションマッピングなどが披露されています。建物も像も光の効果で普段とは全く別物のように見えるのがとても面白いです。
ピラミッドの背後にあるビルの上にも逆ピラミッドが見えますが、これは普段からこんな感じでカラフルに光っているものです。むかし取っていた授業の教室からこのピラミッドが見えていて、先生の背後でいつも光っていました。しょっちゅう色を変えるので、そちらにばかり気を取られてしまったという記憶があります。
ルミナーレとは直接関係のないビルのライトアップも美しいです。黄色く光っているのはコメルツバンクタワー。ビルの中ではドイツ1の高さを誇ります。ちなみに高層ビルトップ10は全てフランクフルトにあるのです。
3月で夜はまだ寒いなかのルミナーレでしたが、いつも見ているフランクフルトの別の顔が垣間見られるという、貴重な体験ができました。次回開催はおそらく2020年。また行くようなら次は三脚を持って行きたいものです。