ライン川といえばライン川クルーズや古城というイメージが強いですが、ライン川を上から見下ろす事のできるビュースポットなるものがいくつもあります。少し離れた所からライン川全体を見渡せば、その雄大さと美しさに息を飲むほど。
今回はそんなスポットの中から、ボッパルトという町の近くにある「ゲデオンズエック」という展望台に行ってきたので紹介します。
ゲデオンスエックへのアクセス
ゲデオンスエックへ行くにはボッパルトから出ているチェアリフトで行くことができます。ボッパルトへは電車またはライン川のクルーズ船で向かい、着いたら町にあるチェアリフトに乗ります。
電車ならフランクフルトから1時間半~2時間ほど。ローレライ観光の起点にもなるザンクト・ゴアールからは10分ちょっとです。
クルーズ船を利用するなら、ワイン酒場が沢山あるリューデスハイムから3時間。リューデスハイムとは逆方向のコブレンツからだと所要時間は2時間ほどです。特に夏のライン川クルーズは、気持ちいい風に吹かれながら次々に現れる古城が楽しめるのでおすすめです。
ゲデオンズエック近くの駐車場まで直接車で行くこともできますが、細い山道を進んで行くのでそういう場所での運転に慣れていない方は止めておいた方が良いです。むしろボッパルトからのリフトを利用した方が、楽だし展望台に着くまでの景色も楽しめます。リフト乗り場には駐車場もあります。
雄大なライン川の絶景を楽しむ
ゲデオンズエックから見えるのは、Uの字にカーブしたライン川。訪れた日は天気もよく、ここからの景色はまさに絶景。
ライン川はここからコブレンツやケルンを経てオランダへ入り、いくつもの支流に分かれながら北海へ注ぎます。ブドウ畑も広がり、紅葉も綺麗なんでしょうね。
この通り絶景なのですが、ライン川を背景に自分の写真を撮ろうとすると、人物が暗くなってしまってなかなか上手く撮れず。他にも写真を撮ってもらっている人が沢山いましたが、彼らの写真はちゃんと撮れているのかすごく気になりました。
対岸にあるのはフィルゼン(Filsen)という町です。真ん中に取り残されて交通の便が悪そうですが、見ていると電車も走っているし、こちら側への渡し船もあるみたいです。
資材やコンテナを運ぶ大型船もたくさんいましたよ。
sponsored link
空中で静止している鳥
ゲデオンズエックで絶景のほかに皆の注目を集めていたのが、空中で静止している鳥でした。展望台は風が結構強いのですが、その風を上手く利用して本当に空中で止まっているみたいに見えるんです。
どうやらエサを探していたみたいで、獲物をみつけると一気に急降下。しばらくするとまた空中に戻ってきます。
彼はこの姿を「オレもあんなふうに自由に空を飛びたい」と言いながら羨ましがっていました。私はというと、鳥が急降下する様子から何故かウィングスーツを想像してしまいました。
sponsored link
絶景を楽しめるカフェで休憩
ここにはカフェもあり、テラス席ではさきほどの絶景を楽しみながら休憩することができます。ケーキ類からちゃんとした食事まで用意されていますが、食事の値段はちょっと高め。
私達は既にお昼を別のところで済ませていたので、ここではアイスカフェを頂きました。ちなみにドイツで「アイスカフェ」というのは冷たいコーヒーの事ではなく、コーヒーフロートのこと。冷たいコーヒーは注文する人がいないのか、これまでメニューに載っている所は見たことがありません。
屋外カフェは眺めが良いですが、風がものすごく強いので地図や紙ナプキンなど飛ばされないように注意が必要。あと髪の長い方は、髪をまとめるゴムみたいなのを持って行った方が良いかもしれません。風で髪があちこちに舞うので、その状態で食事をするのはかなり大変。
これぞ絶景!な眺めが楽しめるゲデオンズエック。ライン川観光と上手に組み合わせれば、流域の他の見どころと一緒に効率よく回る事もできますよ。