シュトゥットガルトにも近いルートヴィヒスブルク城では、毎年秋に世界最大のかぼちゃ祭りが開催されます。
その年のテーマにちなんで作られたかぼちゃのオブジェや巨大かぼちゃの展示、見た事もない様々な種類のかぼちゃ販売など、とにかくかぼちゃづくしのお祭り。かぼちゃ料理やスイーツも各種用意されていて、かぼちゃが好きな人にとっては夢のようなイベントです。
今回はそんなかぼちゃ祭りをレポート。会場の様子や見所を紹介します。
Contents
世界最大のかぼちゃ祭り
ルートヴィヒスブルク城で開催されるのは、世界最大の規模を誇るかぼちゃ祭り。
「シュヴァーベンのヴェルサイユ宮殿」とも呼ばれるお城の広大な庭園が会場となり、毎年決められるテーマにちなんだかぼちゃのオブジェがあちこちに登場します。
これらのオブジェをはじめ、会場の各所に飾られているかぼちゃの数はなんと45万個!種類で言えば600種以上が使われているというのですから驚きです。
かぼちゃ祭りのみどころ
かぼちゃで造られたオブジェ
かぼちゃ祭りのハイライトともいえるのが、かぼちゃで造られたオブジェ。2021年のテーマは「海」で、様々な種類のかぼちゃで彩られたサメやクラゲ、魚やタツノオトシゴなどが来場者の目を引きます。
お城の前に鎮座するのはスポンジボブ。
夫が「コイキングだ!」と言っていた魚。
クラゲ。ちなみにお祭りとは関係ないですが、背後に見えるのはラプンツェルの塔。庭園に「メルヘンの森」というエリアがあって、「赤ずきん」や「ヘンゼルとグレーテル」などおとぎ話に出てくる場面が色んなところで再現されています。ラプンツェルの塔はそのひとつ。
イルカ。別の場所にはシャチもいました。
サメは口の中に入って写真が撮れるようになっていました。
このほかにも潜水艦やタコなどがあって、どのオブジェも子供達に大人気。もちろん大人にとっても見ごたえ十分です。
巨大かぼちゃ
かぼちゃオブジェと並んで目を引いたのが、びっくりするくらい大きな巨大かぼちゃ。巨大かぼちゃコンテストが開催されたらしく、お城の南側にはドイツでのトップ3、北側にはヨーロッパで1位に輝いたかぼちゃが展示されていました。
ドイツ選手権でトップ3に入賞したかぼちゃ達。1位のかぼちゃは重さ744kg。
そしてお祭りのメイン会場でもあるお城の北側に展示されていたのが、ヨーロッパで1位に輝いた1226kgの巨大かぼちゃ。もともと大きく育つ品種らしいですが、それにしても1トン越えとはすごいですよね。
イタリアから来たらしく、1226kgは世界記録更新だそうです!
ちなみに巨大かぼちゃほかにも数ヵ所に置かれていて、場所によっては触ったりもできます。巨大かぼちゃを並んだ息子は本物の小人みたいでした(笑)。
様々な種類のかぼちゃ展示・販売
会場には様々な種類のかぼちゃが展示されているほか、販売もされていました。
世界中から集められたかぼちゃ。同じように見えるものでも、実は異なる品種なのだそうです。私が知っているのは「栗かぼちゃ」や「坊ちゃんかぼちゃ」、ドイツでおなじみの「Hokkaido」、そして「バターナッツ」くらいですが、世界には実に800種以上のかぼちゃがあるのだとか。
そして販売コーナーにも見た事のないようなかぼちゃが沢山ならんでいました。
とりわけ綺麗な色をした手のひらサイズのかぼちゃ。オーブンで焼くと美味しいみたいです。
この白いものも「かぼちゃ」。かぼちゃというよりは、瓜っぽいですね。
飾り用のかぼちゃも色々ありました。食べられないかぼちゃはドイツ語で「Zierkürbis」と言って、秋のデコとして飾られているのをよく見かけます。
かぼちゃを使った料理やスイーツ
「かぼちゃ祭り」というくらいですから、かぼちゃを使った料理も楽しみのひとつ。
会場では「かぼちゃスープ」や「かぼちゃシュペッツェレ」、「かぼちゃマウルタッシェン」などなどかぼちゃを使った料理のほか、かぼちゃスイーツも振るまわれます。
私はかぼちゃワッフルを食べたのですが、焼きたてのワッフルはほんのりかぼちゃの味がしてとても美味しかったです。
食事をする場所はお昼時だと結構混雑するので、人混みを避けたければちょっと時間をずらす事をおすすめします。私達が訪問したのは土曜だったので、お昼の時間はテーブルがほぼ埋まっていたほか、料理を注文する人の列もものすごく長かったです。
かぼちゃグッズのショップ
かぼちゃグッズのショップには、「かぼちゃのプロセッコ」や「かぼちゃジャム」、「パンプキンシードオイル」、「かぼちゃパスタ」などが販売されています。
ちょっと面白かったのが、ローストしたかぼちゃの種。ローストアーモンドはクリスマスマーケットに登場しますが、そのかぼちゃ版は歯ざわりもアーモンドより軽めでした。
普段はなかなか見ないようなかぼちゃグッズが色々あるので、面白そうなものがあればぜひお土産にどうぞ。
かぼちゃ祭り:基本情報
ルートヴィヒスブルク城で開催される世界最大のかぼちゃ祭り。
基本情報は以下の通りです。
開催期間 | 8月27日~12月5日 |
開場時間 | 9:00~20:30 |
ビストロ、 ショップ、 かぼちゃ販売 |
10:30~17:30 |
入場料 | 大人10€、子供4,8€ |
かぼちゃ祭りの会場へは、ルートヴィヒスブルク城庭園(Blühendes Barock)のチケットが必要になります。城内部に入るチケットとは別なので要注意です。
オンラインチケットは庭園のサイトから購入可能ですが、わざわざ買う必要はないかなというのが実際に行った感想です。週末でチケット売り場周辺は混雑していましたが、窓口が4ヵ所くらいあって待ち時間は5分程度でした。
会場へのアクセス
電車:最寄り駅はルートヴィヒスブルク(Ludwigsburg)。そこから庭園の入口までは徒歩10分ちょっとです。
車:周辺に駐車場は沢山あります。無料駐車場なら庭園から南にのびるファザーネン通り(Fasanenstraße)あたりを探すと良いでしょう。
世界最大のかぼちゃまつり:まとめ
お城の庭園を舞台にした世界最大のかぼちゃまつり。
かぼちゃで造られたオブジェや見た事のない様々なかぼちゃ達、斬新なかぼちゃメニューなどなど、かぼちゃワールドをこれでもかと体感できるイベントです。
ふだん身近に感じているかぼちゃの、新たな一面を発見できるかも。かぼちゃが好きな人もそうでない人も、また子供から大人まで楽しめる要素が沢山あるので、興味のある人はぜひ出かけてみてください。
私がホテル予約する時にいつも使っているサイトがBooking.com。
登録されている宿泊施設が150万件とトップクラスで、様々な条件から自分に合う宿を見つけられます。オンラインで予約・変更・キャンセルの管理がしやすいのも特徴。
[afbtn href=”ボタンのURL” class=”raised accent-bc strong”]» 公式サイトを見る[/afbtn]