ブダペスト 週末観光で訪れたスポット【前編】

週末を利用してハンガリーのブダペストへ行った時の記録です。ちょうど夫がブダペストに2週間の出張中だったので、あいだの週末を利用して私が遊びに行ってきました。

初めて訪れる土地だったのでドキドキでしたが、ドナウ川沿いの風光明媚な町並みや美味しいハンガリー料理など、ブダペストの町を想像していた以上に楽しめました。

私が現地に滞在していたのは金曜午後から月曜の朝まで。金曜は欧州各都市を結ぶLCCのユーロウィングスでブダペストへ向かい、ホテルで仕事帰りの夫と合流。ちょっとお昼寝をしてから夕食を食べに出かけました。

ドナウ川沿いのレストラン「DUBARRY」でハンガリー料理

「DUBARRY」はドナウ川沿いを走る車道から一段上がったプロムナーデ沿いにあるレストラン。ハンガリー料理で検索したところ、googleマップの評価が4.5で良かったのでここにしました。

通りに面したテーブルからは、対岸のブダ王宮がよく見えます。ちょうど夕暮れ時で、王宮背後の空がオレンジから紫に変化していく様子がとても綺麗でした。

ハンガリー料理といってまず思い浮かぶのはグヤーシュ。ここでは「セゲド風グヤーシュ」という、豚肉とザウアークラウトが入ったグヤーシュを注文しました。キャベツたっぷりで、ほんのり酸味が効いていて美味しかったです。

料理を持ってきたお兄さんが「かかっているサワークリームはすごく辛いから気をつけてね」と言っていたのですが、全く辛くなかった… スパイス入れ忘れ疑惑です。

奥にみえる夫の料理は、こちらもハンガリーの郷土料理らしいロールキャベツ。ソーセージやスモークした脂身も乗っていて、ボリュームたっぷりでした。

このほかサラダとデザートのラズベリーティラミスも2人でシェア。食事も美味しかったしお店の人もとても感じがよく、旅行1日目として良いスタートになりました。

【お会計】
・ラードラー x2   1,980Ft(710円)
・グヤーシュ   4,200Ft(1,510円)
・ロールキャベツ   4,200Ft(1,510円)
・サラダ   1,600Ft(570円)
・デザート   1,300Ft(470円)
・モヒート   1,990Ft(710円)
・紅茶   750Ft(270円)
※支払い時には上記金額にサービス料として13%が上乗せされます

合計   18,103Ft(6,500円)

DUBARRY  HP

住所:
営業時間:12:00~24:00
アクセス:Vörösmarty tér(地下鉄M1)またはセーチェー二鎖橋から徒歩3分

 

夜景を見ながらドナウ川沿いの散歩

夕食後は夜景を見ながらドナウ川沿いを散歩しました。レストランからセーチェー二橋まで歩き、橋を渡ってさらに国会議事堂の対岸あたりまで行くコースです。

レストラン前のプロムナーデから見えたブダ王宮。

セーチェー二橋ではライオン像が紫の光に照らされていました。

橋を渡って、国会議事堂方面へ少し歩いたところからの眺め。ちょうど次の日が満月だったみたいで、ほぼ真ん丸の月も輝いています。

夜の闇に浮かび上がる国会議事堂も迫力たっぷりでした。本当は真正面まで行ってみたかったのですが、まだまだ距離がありそうだったのでここまで。私達は疲れたので行きませんでしたが、王宮の丘からの夜景も絶景らしいですよ。

ブダペスト中央市場

土曜日はまずブダペスト中央市場へ。どこかの中央駅かと思う様な巨大な建物で、1階には食品類、2階には民芸品を扱うお店やその場ですぐ食べられるお惣菜店などが入っています。地下にはドイツでもおなじみのディスカウントスーパーALDIもありました。

観光客の姿も多く、可愛い容器に入ったパプリカ粉やサラミ、グヤーシュの素といったお土産系も沢山あって見ているのが楽しかったです。私も陶器に入ったパプリカの粉を買いました。ほかには野菜や果物、肉など地元の人向けの食材も多かったです。

中央市場は建物自体も美しいので、建築に興味がある人が来ても楽しめると思います。

建築関係でいうと、市場の目のまえには美しい鉄橋が。よく見ると細かいところまで様々な装飾がされ、セーチェー二橋とはまた異なる美しさがあります。

英雄広場と市民公園

中央市場を見学したら、トラムとメトロを乗り継いで市民公園へ。町の北東にある大きな公園で、英雄広場やセーチェー二温泉、ヴァイダフニャド城もここにあります。普段は市民の憩いの場らしいのですが、週末はあちこちでイベントが開催されてだいぶ賑わっていました。

橋の対岸からみた英雄広場。この日はバスケットボールのイベントが開催されていて、小さなコートが広場内に沢山作られていました。真ん中にガブリエルが乗った柱が立っている様子が、どこかシュトゥットガルトのシュロス広場を連想させもします。

池に守られるようにして佇んでいるのはヴァイダフニャド城。ハンガリー建国1000年を祝う式典の会場として、1896年に建設されたそうです。周囲の池でボートを漕いでいる人も結構いて、なんだか楽しそうでした。

細かい所まで凝った装飾がされた建物の中には農業博物館が入っています。建物まえの広場ではマルクトらしきものが開かれていて、地元の人や観光客で結構混んでいました。私は久々の人混みに揉まれてすぐ疲れてしまったので、お店を見るのも早々に裏手の池のほうへ。

裏の池からはお城がまた違った角度から楽しめます。

お城から北へ少し歩いたところにはセーチェー二温泉があります。ブダペストにいくつかある温泉の中でも特に有名なところで、温泉に浸かりながらおじさん達がチェスをする様子などはテレビ等で見た事がある方もいるかもしれません。温泉と言えど水着を着用するので、利用してみたい方は水着を持って行くのを忘れずに。

雰囲気が素敵なカフェ「ムーヴェース」でお昼

温泉まえをフラフラしたところで地下鉄のM1でOpera駅まで戻り、オペラ座のすぐ近くにあるカフェ「ムーヴェース」でお昼にしました。私達が訪れたときは通りに面したテーブルはほぼ満席でしたが、中にいたのは1組だけ。オペラ座で公演があるときなどは結構混むみたいなので注意が必要です。

内装が素敵なカフェとリサーチしていたので、それを楽しむためにも中のテーブルに座ることに。店内はユーゲントシュティールがふんだんに取り入れられた優雅な空間で、決して広くはないものの高い天井のおかげか開放感がありました。

ここではケーキを食べると決めていたので、ケース内にあるケーキからキャラメルとオレンジのケーキを頂きました。ちょっと甘さが強いですが、普段食べ慣れているどちらかと言えば素朴な味わいのドイツのケーキとはまた違う繊細な口当たりがなんとも美味しかったです。

ケーキ1個では全くお腹の足しにならなかったので、順番は変ですがグヤーシュスープも注文。ドイツのケーキは大きいので1個食べれば食事代わりになったりしますが、ハンガリーのケーキはどれも小ぶりでそうはいかないみたいです。かといって料理を1品は食べられそうになかったので、夫が食べていたグヤーシュを私も注文しました。どこか懐かしい味で、こちらもとても美味しかったです。

【お会計】
・グヤーシュスープ   x2   3,780Ft(1,360円)
・水   x2   1,180Ft(420円)
・ラテマキアート   1,290Ft(460円)
・コーヒー   750Ft(270円)
・ケーキ   840Ft(300円)

合計   7,840Ft(2,800円)

Művész

【住所】1061 Budapest, Andrássy út 29
【電話】
【営業時間】8:00~21:00(日曜は9:00~)
【アクセス】地下鉄M1「Opera」から徒歩1分

 

ブダペスト市内のウォーキングツアーに参加

カフェのあとはホテルで休憩をし、その後は夫の会社がアレンジしてくれた約3時間のウォーキングツアーに参加。ホテルのすぐ近くにあるイシュトヴァーン大聖堂からはじまり、国会議事堂、ドナウ川沿い、そしてペスト地区にあるマーチャーシュ教会、漁夫の砦、最後にブダ王宮を訪れるコースです。ウォーキングツアーというものの全て徒歩ではなく、みんなの疲労度や必要に応じてバスも2回利用しました。

これらスポットのほかにも途中にあるモニュメントなどで立ち止まり、銅像などが意味する物や設置に至る経緯なども詳しく説明してくれたガイドさん。何も知識がなければただ外観に感動するだけですが、町全体や各スポットに関する時代背景なども知ることができてとても興味深かったです。

ツアーは16時からで、漁夫の砦についた頃はすでに夕暮れどき。国会議事堂が夕日に照らされて輝く様子がとても綺麗でした。日が落ちてから背後の空がピンク色に染まっていく風景も、また旅情を誘うものでした。

ツアーのあとは、ユダヤ人街にあるゴジドゥ・ウドゥヴァル(Gozsdu-udvar)まで行って皆で夕飯。200mくらいのとおりにレストランやカフェ、バーなどがずっと並んでいてかなり賑やかでした。

ハンガリー料理はもちろんイタリアンやアジアといった各国料理も揃っているので、ここに来れば何かしら食べたいものが見つかると思います。食事を楽しんだ後は、次の日に備えて遅くなりすぎる前にホテルへ戻ったのでした。

【泊まったホテル】

K+K ホテル オペラ

オペラ座のすぐ横にあり、メトロ「オペラ」駅もすぐそこという観光に便利な立地のホテルです。イシュトヴァーン大聖堂へは徒歩5分。空港シャトルバスの停留所「Deák Ferenc tér」へは徒歩10分。

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