先週「地球の歩き方 フランクフルト」のブログで予告した通り、3月9日~18日までフランクフルトのパルメンガルテンで「蘭展」が開催されています。
定番の胡蝶蘭から珍しい品種まで様々な蘭が見られるので、私も毎年楽しみにしているイベントのひとつ。今年もさっそく潜入してきました。
sponsored link
見た事のないような蘭がたくさん
この蘭展の面白いところは、美しい花を見られるはもちろん、専門店に行かないとお目にかかれないような珍しい品種を間近で目にする事ができるという点です。
胡蝶蘭ひとつをとっても、定番の白やピンクのほか写真の様なまだら模様のものまで、色や模様のバリエーションがかなり豊富。大きさも、手のひらサイズの鉢のものから立派な株のものまで大小様々です。
そして特に目を引くのが、まるで食虫植物のような形の花を咲かせる蘭の数々。初めて見た時はギョッとしましたが、だんだん慣れてくるとどこかしら人間の顔のようにも見えてくるから不思議です。
これなんか笑っている顔にしか見えない。自分の部屋に置いたらものすごく愛着がわきそうですね。
さきほどの蘭と少し似ていますが、こちらはエイリアンを彷彿とさせる姿をしています。
写真のように根をむき出しのまま育てるのは、「ヒスイラン」の仲間だそうです。部屋に飾ったら南国のような雰囲気が出そう。とはいえ東南アジア原産で高い温度と湿度が必要な品種なので、一般家庭の部屋では管理が難しそうです。
気に入った物は購入も可
これら美しい蘭の数々は、見るのみでなく購入も可。値段は品種によって異なりますが、小さいものだと12€ほど。大きい物でも20~30€が相場でしょうか。
実は私も写真の蘭がずっとほしくて、買おうか買わまいか迷っているところです。迷っている理由は約20€という花にしては決して安くない値段と、それ故にもし枯らしたらという不安。去年も同じ理由でかなり迷い、結局買わなかったんです。
とはいえ1年越しに再開した彼女はやっぱり素敵で、欲しい思いは募るばかり。もしそのうちツイッターやインスタグラムにさきほどの写真の蘭があったら、「あ、買ったんだな」と思ってください(笑)。
ドイツ人は胡蝶蘭がお好き?
ドイツでは胡蝶蘭がとても人気。通りを歩いているとよく家の窓枠のところに置いてあるのが見えたり、カフェやオフィスに飾ってあることも多いです。
水やりが1週間に1度ほどと手間がかからないことや豊富な色、そして何といっても値段の安さが人気の秘訣。1株が6~8€とかなり手頃で手に取りやすく、さきほどの20€の蘭みたいにいちいち悩まず購入できるのです。
私の家にも胡蝶蘭が5つありますが、たいした手入れもなしに毎年綺麗に咲いてくれるということからも、育てやすいのは確か。私の親戚や知り合いにも何人か蘭の愛好家がいて、彼女たちの家では念入りに手入れされた美しい胡蝶蘭がいくつも咲いています。
会場となるパルメンガルテン
蘭展の会場となっているパルメンガルテン(Palmengarten)はドイツを代表する植物園のひとつ。20ヘクタール以上もの広大な敷地内には趣の異なる庭園のほか、熱帯雨林から乾燥砂漠まで様々な気候帯を再現した14棟の温室があります。
温室の中には巨大なサボテンやアロエなどの植物が所狭しと茂っていて、ここがドイツのフランクフルトであることを忘れてしまいそう。
庭園では季節ごとに様々な花が見ごろになり、大学の近くなので私も花を見に度々出かけています。ちょうど今はクロッカスが咲いていますが、もうしばらくするとチューリップの季節。初夏になると芍薬やバラが見頃を迎えるほか、秋になるとダリアなども見られます。
旧市街を沢山見たのでちょっと違う物が見たい方や、のんびり庭園を散策したい方におすすめ。イベントも色々開催されるので、興味のある方はHPで確認してみてください。