ドイツで最も有名な観光街道「ロマンチック街道」の終点の町フュッセン。
ノイシュヴァンシュタイン城やホーエンシュヴァンガウ城へもバスで10分という場所にあり、これらのお城を訪れる際の拠点ともなる町です。
とはいえ実際には「フュッセン=ノイシュヴァンシュタイン城へ行くときの乗り換え地」というイメージも強く、ただ通過してしまうという人も少なくありません。
私もフュッセンに対しては同じようなイメージを持っていましたが、訪れてみると意外にも見どころが多くてびっくり。
パステルカラーの街並みや丘の上に立つお城など、「ロマンチ街並み光の終点」という名にふさわしいスポットがいくつもあるのです。
という訳で今回は、ロマンチック街道のフィナーレを飾るフュッセンで訪れたい観光スポットを紹介します。
Contents
フュッセンで訪れたい観光スポット5つ
ロマンチック街道終点の地
知らない人も多いかもしれませんが、フュッセンには「ロマンチック街道終点の地」なるスポットがあります。
終点の地があるのは、町の西はずれのとある一角。
フランシスコ会修道院の脇をどんどん歩いていくと、「こんなところにあるの?」と思うくらいものすごく普通の場所に「ロマンチック街道の終点(Ende der romantischen Straße)」と書かれた門が突如として現れます。
しかも隣は一般のお宅なんです。
ただ門があるだけですが、まさにここが正真正銘「ロマンチック街道の終点」。ロマンチック街道の町々を巡った最後にここにたどり着けば、何か感慨深いものがあるかもしれません。
ちなみにここからはフュッセンの街並みや丘の上に立つホーエス城が良い角度から見渡せます。
ロマンチック街道の終点(Ende der romantischen Straße) | |
住所 | Franziskanerpl. 3-51, 87629 Füssen |
優雅な図書館がある「フュッセン市立博物館」
町の中心にある「フュッセン立博物館」は、聖マンク修道院の中にある博物館。美しいフレスコ画が天井に描かれた優雅な図書館のほか、金色の装飾がまぶしい「皇帝の間」、「死の舞踏」という壁画が見どころです。
「死の舞踏」は中世ヨーロッパで広まった寓話ですが、館内のアンナ礼拝堂にある「死の舞踏」の壁画はバイエルンで最古のもの。同時にヨーロッパで最も重要なものとされています。
このほかフュッセンで盛んだったヴァイオリンやリュート(中世~バロック期のヨーロッパで使われた古楽器)の歴史や、中世の生活に関する展示も。町の歴史を現在に伝える貴重な場所のひとつです。
博物館を見学した後は、修道院のバジリカにも寄ってみてください。内部はどっしりとした全体像でありながら、壁や天井に施されたフレスコ画や繊細な装飾がどこか優しい雰囲気を醸し出しています。
フュッセン市立博物館(Museum der Stadt Füssen) |
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住所 | Lechhalde 3, 87629 Füssen |
営業時間 | 11:00~17:00(5月30日~11月8日の火~日)、13:00~16:00(11月9日~の金~日) |
料金 | 6€ |
Web |
Museum der Stadt Füssen |
壁のだまし絵がおもしろい「ホーエス城」
ホーエス上は町の中心にある小高い丘の上にあるお城。1291年にバイエルン公ルートヴィヒ2世(ノイシュバンシュタイン城とは別の人、神聖ローマ帝国ルートヴィヒ4世の父)が城塞として築き、14世紀にはアウグスブルク大司教が夏の離宮として使用。
その後も時の所有者らによって拡張されていきました。
お城の中庭では窓の回りに「だまし絵」が描かれていて、本当は平らな壁なのに窓枠や出窓があるように見えるのがとても面白いです。
奥に見える塔の部分もだまし絵。レンガが積み上げられているように見えますが、これもただの絵なのです。
窓枠の形がひとつひとつ異なるなど、遊び心も沢山。城内の博物館は有料ですが中庭は無料で入れるので、フュッセン観光の途中にぜひ立ち寄ってみてください。
ところで、お城への坂道を上がる途中からは、山の上にある見晴らしスポット(オレンジ色の矢印)が見えます。次はこの「カルヴァリエンベルク」を紹介しましょう。
ホーエス城(Hohes Schloss) |
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住所 | Magnuspl. 10, 87622 Füssen |
料金 |
中庭のみであれば無料 |
ノイシュヴァンシュタイン城も一望できる「カルヴァリエンベルクの見晴らしスポット」
町からレヒ川を挟んで対岸の山「カルヴァリエンベルク」には、フュッセンの街並みを眺められる見晴らしスポットがあります。緑に囲まれた美しい町のほか、ホーエス城や聖マング修道院も上から見るとまた違った雰囲気ですね。
そして私がこの展望台をおすすめするのには、町並みのほかにもう一つの理由があります。というのも…
ここからはノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城も一望できるのです!
まさかここからお城が見えるとは思ってもいなかったので、到着してビックリ。とはいえフュッセンからノイシュヴァンシュタイン城の麓までは車で5分ちょっとなので、お城が見えても不思議ではありませんよね。
私のカメラ(Cannon EOS Kiss M)ではズームもこれが限界。綺麗な写真を撮りたい人はぜひ良いカメラ持参で訪れてみてください。
カルヴァリエンベルク(Kalvarienberg) |
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アクセス | ティロラー通り(Tiroler Str.)にある教会(住所:Lechhalde, 87629 Füssen)前から登って約30分 |
料金 | 無料 |
パステルカラーの街並み
旧市街の街並みも、フュッセンの見どころのひとつ。パステルカラーの家々や美しい壁画のある家など、まさにロマンチック街道の神髄を詰め込んだかのような可愛らしい街並みが続きます。
中でも特に美しいのは、目抜き通りの「ライヒェン通り(Reichenstraße)」沿いにある薬局の建物、ほかにも町の色んなところに美しい壁画が隠れているので、それらを探しながら歩くのも楽しいですよ。
このほか、お店の上にはローテンブルクでも見かける様な鉄細工の看板も沢山。気になる人は看板にも注目しながら町歩きをしてみてください。
郊外のおすすめ:ドイツアルプスの絶景が楽しめる「テーゲルベルク山」
フュッセンの町なかではありませんが、郊外にあるテーゲルベルク山もぜひ訪れたいスポット。山の上からはアルプスや湖が織りなす360度の絶景が楽しめます。
テーゲルベルク山の良い所は、ロープウェイで簡単に上まで行けること。お子さんやワンちゃん連れでも気軽に訪問できます。
また足腰に自信のある人なら、麓から自力で上るのもおすすめです(実際そうしている人も多かったです)。
山の上では軽いハイキング気分で散策ができ、迫りくる山々を見ながら歩けば清々しい気持ちになりますよ。
そしてパラグライダーやハンググライダーをしている人も沢山。ロープウェイ乗り場の目のまえに滑空場があり、飛び立つ瞬間を目の前で見ることができます。
悠々と飛んでいくパラグライダーは、とても気持ちよさそうで羨ましい限り。
ちなみにですが、ロープウェーで山の上まで上がる際、向かって右手にはノイシュバンシュタイン城とホーエンツォレルン城が見えます。アルプスを背景に2つのお城が並ぶ風景が見える場所はなかなか無いので、ここは貴重な場所。
せっかくのチャンスを見逃さないためにも、ゴンドラに乗ったら右側に陣取ってくださいね!
ロープウェイ乗り場 | |
住所 | Tegelbergstraße 33, 87645 Schwangau |
営業時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 片道13€、往復23€(フュッセンカード提示で1€割引) |
アクセス |
フュッセン中央駅からバス(73、78、9651)で約15分 |
Web |
Tegelbergbahn(英語) |
通過するだけではもったいない町フュッセン
ロマンチック街道終点の地であるフュッセン。
パステルカラーの家々のほか美しい鉄細工や壁画で彩られた街並み、そしてその先にはロマンあるお城があるなど、まさにロマンチック街道の神髄とも言える場所です。
「ノイシュバンシュタイン城への玄関口」としてのイメージが強く通過してしまう人も多いですが、フュッセン自体もとても素敵な場所。今回の投稿を読んでで「フュッセンにも滞在してみようかな」と考えてくれる人が増えれば嬉しいです。
フュッセンに滞在すればノイシュバンシュタイン城訪問もミュンヘンなどからの日帰りと比べて忙しくないですし、ここを拠点にヴィース教会やリンダ―ホーフ城、オーバーアマガウを訪れたり、周辺の山でハイキングなども楽しめますよ。
フュッセンで利用したホテル
ホテル ヒルシュ(Hotel Hirsch)
駅から徒歩6分の場所にある、ピンクの外観が印象的なホテル。館内は伝統的なヨーロピアンスタイルの家具で統一されています。
町の見どころは全て徒歩圏内のほか、すぐ裏手にはスーパーもある便利な立地。
無料駐車場もあるので、車で周辺を観光する人にもおすすめです。
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