イルミネーションが豪華なシュトゥットガルトのクリスマスマーケット

世界最大といわれるシュトゥットガルトのクリスマスマーケット。

屋台の装飾コンテストが行われることから会場には凝った屋台が並び、夜に輝く様子はまさに豪華絢爛。期間中にはドイツ国内のみならず近隣のフランスやスイスなどから350万人以上が訪れ、大きな賑わいを見せます。

クリスマスマーケットの定番でもあるツリーやピラミッドはもちろん、アンティークマルクトやジオラマで作った町の中を走るミニ機関車、旧宮殿の中庭で開催されるコンサートなど興味深い見どころも沢山。

今回はそんなシュトゥットガルトのクリスマスマーケットから、各会場の様子やまわり方、見どころを紹介します。

世界三大クリスマスマーケットのひとつ

シュトゥットガルトで開催されるのは、世界三大クリスマスマーケットのひとつ。

  • シュトゥットガルト:世界最大
  • ニュルンベルク:世界一有名
  • ドレスデン:世界最古

この様に言われていて、どれもドイツの都市なので「世界三大」であると同時に「ドイツ三大」でもあります。

町の中心にあるシュロス広場からマルクト広場にかけて屋台が並び、その数は約300件。冒頭でも触れたようにドイツ国内外から350万人~400人もの人々が訪れる大盛況ぶりです。

シュトゥットガルトのクリスマスマーケットのまわり方

会場は上の地図にある4ヵ所。まずオレンジで印をつけた中央駅から目抜き通りのケーニヒ通り(Königstraße)をシュロス広場まで歩いていき、そこから数字の順番でまわるのが一番効率が良いです。シラー広場とマルクト広場を結ぶキルヒ通りにもお店が並んでいます。

  1. シュロス広場
  2. シラー広場
  3. マルクト広場
  4. カールス広場

中央駅からシュロス広場までは徒歩7分。歩くのが面倒ならU-Bahnを利用して1駅目の「Schlossplatz」で下車します。

カールス広場から中央駅へ戻る場合は徒歩で10分ほど。すぐ近くにある「Charlottenplatz」または「Schlossplatz」からU-Bahnを利用しても良いでしょう。

各会場の様子&アクセス

シュロス広場

駅から4つある会場のなかでも特に華やかなのがシュロス広場。ケーニヒ通りを会場に向かって歩いていくと、やがて美しいクリスマスツリーが前方に見えてきます。

ここにならぶ屋台は飲食系がほとんどで、巨大なピラミッドの下ではグリューワインを飲んでいる人が沢山。クレープ、ソーセージといったクリスマスマーケットの定番メニューのほか、ベルギーチョコの老舗であるレオニダスもお店を出しています。

チョコレートファウンテンというちょっと珍しい屋台も。チョコがけフルーツのお店はどこにでもありますが、自分でチョコをかけるのも楽しそうですね。

食べ物以外では、ミニ観覧車やスケートリンク、ミニ機関車など主に子供たちが楽しめるアトラクションが多いです。特にカラフルなミニ観覧車は行列ができるほどの人気ぶり。

ミニ機関車はジオラマで作った町の回りを走っていきます。小さな町に敷かれた線路にも貨物車やICEが走っていて、それを見ているだけでも結構面白いです。写真は昼間のものですが、夜になるとちゃんと家や街灯の光がついていました。

ちなみに私がこれまで見たドイツのツリーの中で最も美しいと思うのが、シュロス広場に立つこのツリーです。細かな光が上品に輝き、思わず見とれてしまうほど素敵です。

アクセス

  • 徒歩:中央駅から7分、シラー広場から徒歩1分
  • U-Bahn:「Schlossplatz」下車すぐ

 

シラー広場

シラー広場はシュロス広場から道を挟んだ反対側にあります。

シュロス広場から歩いてくると、まず目に入るのが「美食通り(Schlemmergässle)」と名付けられた細い通り。名前の通り食べ物屋さんばかりが並んでいて、あちこちからいい匂いが漂ってきます。ケーゼシュペッツェレやマウルタッシェンのようなこの地方の郷土料理もあるので、興味のある方はぜひ食べてみてください。

通りとシラー広場が合流するあたりにある焼サバは、いつか食べてみたい…

シラー広場の真ん中にはカゴや帽子、ウール製品といった、どちらかというと日用品を扱う屋台が多いのが特徴。逆に旧宮殿沿いにはクリスマス雑貨が沢山あります。ケーテ・ヴォールファートがあるのもこの並びです。

広場の北側(シュロス広場の方角)は食べ物エリア。羊が乗っている屋台では本場アルザス風のフラムクーヘンや、この地域でよく生産されるトロリンガーという赤ワインのグリューワインもあります。

控えめに輝くクリスマスツリーも可憐でいいですね。

アクセス

  • シュロス広場から徒歩1分
  • マルクト広場から徒歩3分

ちなみに広場と隣接している旧宮殿の中庭では、ほぼ毎日夜6時からコンサートが開かれます。入場は無料。プログラムは公式サイトからチェックしてみましょう。

[jin_icon_info color=”#567fcc” size=”18px”]旧宮殿コンサートプログラム(公式サイト)

マルクト広場

マルクト広場では市庁舎の窓が巨大なアドヴェントカレンダーに変身。世界最大を誇るシュトゥットガルトのクリスマスマーケットですが、このアドヴェントカレンダーも世界で一番大きいのだそうです。

お店に並ぶのは、クリスマスオーナメントや工芸品が多め。クリスマス雑貨が欲しければ、他の会場よりもここで物色する方が選択肢も多くておすすめです。

食べ物はしょっぱい系よりも、チョコがけフルーツやローストアーモンドといったスイーツの屋台が沢山あります。チョコフルーツで個人的なおすすめは、ジューシーで食べやすいブドウです。

広場の端にはくるみ割り人形が立っていて、一緒に写真を撮る人も。クルミが自動で動いて口の中に入っていくので、永遠とクルミを割るという可哀想な運命でもあります。

アクセス

  • シラー広場から徒歩3分
  • U-Bahn「Rathaus」から徒歩2分

 

カールス広場

カールス広場にはフィンランドのクリスマスとアンティークマルクトがあります。食器やアクセサリー、雑貨などが所狭しと並んでいるアンティークマルクトでは、思わぬ掘り出し物が見つかるかも。場所もテントの中で寒くないので、ゆっくり品物を物色できますよ。

フィンランドのマーケットでは直火で炙ったサーモンや茸のサラダ、「グロッギ」というベリーのお酒で作ったグリューワインなど、この国ならではの食べ物が楽しめます。

アクセス

  • 中央駅から徒歩10分
  • U-Bahn「Charlottenplatz」下車すぐ

 

コンテストも開催!個性的な屋台の数々

シュトゥットガルトのクリスマスマーケットで目を引くのは、なんと言っても豪華な屋台の数々。ここでは最も美しい屋台を決めるコンテストが毎年開催されるため、どの屋台も凝った華やかな装飾がされているのです。

屋根の上が森になっているのはグリューワインのお店。よく見ると海もあってアザラシが泳いでいたりします。

一方でこんなほっこり可愛い屋台も。サンタや動物たちはただ飾られているばかりでなく、が動きながら歌ったり音楽を奏でたりする演出の所もあります。どこも個性的な装飾なので、お気に入りの屋台を探してみるのも楽しそう。ちなみに私が一番好きなのは、シラー広場で紹介したひつじの飾りです。

ロマンティックな光のショー

シュロス広場では「Glanzlichter Stuttgart」という光のショーを開催。メルセデス博物館やポルシェ博物館、テレビ塔などシュトゥットガルトを代表する見どころが、暗闇の中で音楽に合わせて光り輝きます。

真っ赤なポルシェの911。赤いポルシェはかっこ良いけれど、ドイツでもまだ見た事はありません。道を走っているのは黒がほとんど。

ポルシェ博物館、メルセデスベンツ博物館を訪問した時の様子は「シュトゥットガルトでクルマ博物館巡り(ポルシェ、メルセデス)」にあるので、興味のある方はこちらもどうぞ。

ポルシェを追いかけているように見えるゾウは、動植物園「ヴィルヘルマ(Whilhelma)」のもの。ヴィルヘルマでも年末まで「Christmas Garden」という豪華なライトアップを行っているそうなので、近いうちに見に行こうと計画している所です。

可愛い観覧車は、シュトゥットガルトの隣町バート・カンシュタットで開催される「ヴァ―ゼン(Wasen)」というお祭り。オクトーバーフェストのシュトゥットガルト版で、毎年9月の終わりから10月にかけて2週間の日程で開催されます。オクトーバーフェストには及びませんが、来場者数350万人のかなり大きなお祭りです。

[box02 title=”Glanzlichter Stuttgart”]

【場所】シュロス広場

【開催期間】11月27日~12月27日

【ショーの時間】17:00~21:00まで30分ごと

【公式サイト】Glanzlichter Stuttgart

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開催期間&営業時間

開催期間と営業時間は次の通り。週末は22時までとちょっと遅くまで営業しています。

開催期間

11月27日~12月23日

営業時間

  • 10:00~21:00(月~木)
  • 10:00~22:00(金、土)
  • 11:00~21:00(日)

 

シュトゥットガルトへのアクセス

ほかの街からシュトゥットガルトへのアクセスは、長距離バスよりも電車のほうがおすすめです。

というのも、長距離バスは市内には停車せず、離れた場所にある空港や郊外の街に停まるものがほとんど。そこからクリスマスマーケットの会場までまた移動するのは、特に初めて訪れる方にとっては厄介だと思います。

電車利用なら中央駅から会場まで歩いて行けるのでラクチンですよ。

各都市からシュトゥットガルトまで、電車での所要時間は以下がめやすです。

  • フランクフルト:1時間半
  • ハイデルベルク:40分~1時間
  • ニュルンベルク:2時間~2時間半
  • ミュンヘン:2時間10~20分
  • カールスルーエ:30分~1時間
  • エスリンゲン:10分
  • ルートヴィヒスブルク:10分
  • ストラスブール:1時間20分~2時間

 

おわりに

世界最大の規模を誇るシュトゥットガルトのクリスマスマーケット。店主たちのこだわりが伺える屋台の装飾や音楽と光のショー、子供たちが大喜びのアトラクションなど、楽しい要素が沢山詰まっています。

食べ物の屋台もかなり多いので、ここで食いはぐれる心配はなし。ケーゼシュペッツェレやシュプフヌーデルンなどローカルな物もあるので、この機会にぜひ食べてみてください。

シュトゥットガルトの近郊にあるエスリンゲンやルートヴィヒスブルクでも、それぞれ個性的なクリスマスマーケットが開催されます。特にエスリンゲンの中世マーケットは雰囲気も良く、他にはない独特の世界観が楽しめるのでおすすめです。

どちらの町もシュトゥットガルトから電車で10分くらいなので、はしごして比べてみるのも良いですね。

[box06 title=”エスリンゲンの中世クリスマスマーケット”]

木組みの街並みが美しいエスリンゲンでは中世のクリスマスマーケットが楽しめる![/box06]

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