2019年の一時帰国で行った九州旅行では、移動手段としてレンタカーを使いました。
車を運転する際に必要になる免許証。夫も私もドイツの免許証しか持っていませんが、ドイツの免許証は日本語に翻訳してもらえば日本でも運転できるのです。
今回は日本で車を運転する為にドイツの免許証を翻訳してもらう方法や、注意事項について解説します。
Contents
ドイツの免許証は日本語翻訳があれば日本で運転できる
日本で運転するには日本の免許証やジュネーブ条約に基づく国際免許証が必要。
このほかドイツなど「免許制度が日本と同水準」の国や地域で発行された免許証の場合、政令により定められた機関が作成した日本語翻訳を添付することで日本国内でも使用できるようになります。
【「免許制度が日本と同水準」と見なされている国や地域】
ドイツ、フランス、エストニア、スイス、ベルギー、モナコ、台湾
また「政令で定められた機関」というのは、在日大使館や領事館、JAFのこと。自分で勝手に作成した翻訳ではもちろん効力がなく、これらの期間に申請をして日本語翻訳を作成してもらう必要があります。
ドイツの免許証の日本語翻訳 申し込み方法
JAFで申請
ドイツの免許証の場合、日本語翻訳を申請できるのはJAFのみ。JAFの中に国際業務を取り扱っている窓口があり、そこで翻訳文を発行してもらえます。
申請はJAFの事業所に直接行ってもいいですし、郵送でも可能。ただし郵送でも翻訳の送付先は日本国内に限られているので、海外からの申し込みはできません。
日本に着いてからすぐ車に乗りたいという場合は、家族などに代理申請してもらいましょう。私達も日本にいる兄にお願いして申請してもらいました。
日本語翻訳文の発行が可能な窓口はJAFのウェブサイトを参考にしてください。
必要書類、料金
必要書類や料金は、直接行くか郵送するかによって若干異なります。
窓口へ直接行く場合
- 申請書
- 免許証(原則として原本)
- 発行料金3000円
郵送の場合
- 申請書
- 免許証のコピー(表と裏)
- 発行料金3000円
- 返送料500円
これらを現金書留で最寄りの窓口に送付します。
申請書はJAFのウェブサイトからダウンロードできます。
コピーは文字が読みにくいと申請が通らない場合もあるそうなので、注意が必要。
ドイツの免許証は細かい文字が並んでいたり、古い免許証は文字がかすれ気味だったりしますが、それらがしっかり読み取れるようプリンターの解像度を上げるなどしてみてください。
日本語翻訳ができるまでの所要日数
窓口へ行く場合は原則として即日発行ですが、すぐもらえるという訳でもなさそうです。兄が代理申請で行った時は、翻訳を本部に確認したりするので2時間はかかると言われたそう。
朝に申請して夕方取りに行ってもいいですし、待ち時間のあいだ近くで買い物などもできるので、時間がかかると言ってもそこまで面倒ではないはずです。
郵送の場合は、申請してから翻訳が手元に届くまで1~2週間ほど。とはいえ余裕をもって早めに申請するに越したことはないと思います。
そしてこちらが完成した日本語翻訳です。個人情報だらけなので一番上の部分しかお見せできませんが、A4サイズの2枚つづり。1枚目が翻訳になっていて、2枚目には持っている免許証で運転できる車種やそのほかの情報がびっちり記載されています。
ドイツ免許証で日本で運転する際に知っておくべきこと
ドイツの免許証に日本語翻訳を添付して運転する際、注意すべき点がいくつかあります。
日本語翻訳、パスポートは常に携帯
運転する際はドイツの免許証はもちろん、日本語翻訳とパスポートもセットで持っている必要があります。
パスポート携帯については、警察に日本への入国日を確認される場合があるからだそうです。というのも、日本語翻訳を所持して日本で運転できるのは入国してから1年の間のみ。これについては次項で詳しく解説します。
日本語翻訳で運転できるのは入国から1年間
ドイツ免許証の日本語翻訳で運転できるのは、日本に入国した日から1年間。1年以上経ってしまうとこれで運転できなくなってしまうので、1年以上日本に滞在する場合は日本の免許に書き換える必要があります。
1年以内に日本から出国して3ヶ月経った後に再入国した場合は、日数のカウントがリセットされます。日本語翻訳はドイツの免許証に記載変更がない限りずっと有効です。
ドイツの免許証は有効期限が15年と長いので、一時帰国のたびに翻訳してもらう手間がないのは助かりますね。帰国中や前後はただでさえ忙しいですし。
おわりに
ドイツ免許証の日本語翻訳を作るのは申請手順も簡単なので、一時帰国予定の方は作っておいて損はないです。
車があると行動範囲も広がるし、電車やバスの時刻表を気にせず観光ができてとても便利だなと今回の旅行で実感しました。
申請や注意事項などについては警察庁やJAFのウェブサイトにも詳しく書かれているので、こちらも併せて読んでおくと安心ですよ。
▶ 外国の運転免許証をお持ちの方(警察庁ウェブサイト)
▶ 外国免許証の日本語翻訳文について(JAFウェブサイト)