今回の一時帰国で1年3ヶ月ぶりに日本の土を踏んだ私たち。普段は3週間滞在するものの今回は2週間だけだったので、本当にあっという間の日本滞在でした。
ドイツ在住も6年目に突入したわたし。今回の一時帰国で「日本」を感じた出来事を紹介します。
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日曜でもお店が空いている
ドイツでは日曜日になると、一部観光地を除きお店は全て閉まってしまいます。買い物ができない日曜日には、家で家族とくつろいだり散歩をしたり、時にはどこか遠出するのがドイツでの休日の過ごし方。
そんなドイツで普段過ごしている私なので、日曜日に買い物に行った時はどこか違和感があったと同時に、「ああ、いま日本にいるんだな」という気持ちがじわじわ湧いてきたのも確か。
日曜にお店が閉まるドイツの習慣にももう慣れましたが、日曜日にお店が開いているのはやっぱり便利ですね。
町がきれい
日本に帰ってくるたび感じることは、「日本の町は本当にキレイ」。設置されているゴミ箱の数が少ないにも関わらず、通りにはゴミがほとんど落ちていません。
これは「自分のごみは持ち帰る」と教育されている日本人のマナーや行き届いた清掃のおかげ。いちいち足元に注意しながら歩かなくていい事には毎回感動しています。ドイツではゴミに加え、ガムや唾が道に吐かれていることも多いです。
それに日本は歩きたばこが禁止されているエリアも多いので、煙草の吸殻もほぼ見かけませんね。
食器を手洗い
一時帰国で毎回夫と話題になるのが、「日本の実家では食器を手で洗うこと」。ドイツでは約80%の家庭に食洗器があると言われている一方、日本での普及率は30%とかなり低いです。
私もドイツの家では食洗器で洗っていますが、日本の実家には食洗器はなく、食器類は全て手洗い。食事のあと毎回食器を洗う事に対して「日本らしさ」を感じると同時に、「日本でももっと食洗器が普及してもいいのに」と思うのでした。
店員さんの接客が丁寧
お店での買い物も「日本」を感じる瞬間のひとつ。なぜなら店員さんの接客がとっても丁寧だから。
スーパーなどレジでの接客が丁寧なのはもちろん、閉店間際に行ってもあまり嫌な顔をされません。さらに感動したのは、商品の場所を訊いた時にその場所まで案内してくれたこと。
ドイツでは閉店間際に行くと露骨に嫌な顔をされるほか、閉店時間前でも「今日はもう終わり」といってお店を閉めてしまう事もしばしば。商品の場所を訊いても口頭で説明してくれるだけだったり、「分からないから他の店員にきいて!」と言われる事もよくあります。
ドイツを旅行された方なら、「店員さんの態度の悪さ」も一度は経験したことがあるかもしれません。もちろん全員の態度が悪い訳ではありませんよ。とはいえ日本と比べて接客がとてもフランクなほか「自分の担当する仕事以外はしない主義」なので、日本の丁寧な接客に慣れていると「態度悪いなあ」と感じてしまうことも否めません。
商品の包装が丁寧
スーパーで綺麗にパックされた野菜や果物を目にしても、「日本」にいることを実感します。ドイツでは野菜も果物も袋詰めにはされず裸のまま売られているのです(一部例外あり)。そして鮮度にもかなりばらつきがあり、腐りかけた野菜が棚に並んでいることもたまにあります。
ほかには日本のパン屋さんでパンを一つひとつ袋に入れてくれたり、お菓子が全て個包装になっていたりするのを見るたび、ここは日本なんだなと実感しました。ドイツでは商品の包装に関してはかなりエコなので、そこになれていると日本の包装スタイルはちょっと過剰なんじゃないかとも思えてくるものです。
コンビニ、自販機が多い
日本であちこちにあるコンビニや自販機。日本滞在中はちょっとお茶をやお菓子を買うのによく利用しました。コンビニも自販機も、わざわざ探す必要がなく歩いていれば自然と見つかるので、これは本当に便利。
ドイツではコンビニといったら駅にあるキオスクくらいで、扱っている商品も日本ほど豊富ではありません。自販機も道路にはほとんどなく、駅のホームにあるかないかといったところです。
駅に改札がある
改札のないドイツで生活していると、一時帰国して改札で毎回Suicaをタッチするたび「日本」を実感します。もしくは「改札前にきて毎回バッグの中でSuicaを探すたび」と言う方が正確かもしれません。笑
ドイツではチケットを購入すれば良いだけで、目的地に着いても改札を出るためにチケットが必要になることは無いのです。それに慣れているとチケットやSuicaも使ったあとすぐカバンのどこかに入れてしまい、結局毎回探す羽目になります。
公共トイレが無料
ドイツでは公共トイレはほぼ有料。駅やサービスエリアはもちろん、デパートや一部のカフェでも入り口におばさんが座って小銭の徴収をしています。
日本では駅でもサービスエリアでも公共のトイレが無料。「小銭を出さなくていいのか」と考えると同時に、ここでもまた「日本らしさ」を感じます。しかもデパートのトイレは、場所にもよりますが本当にキレイな所が多いです。
おわりに
今回紹介した「日本を感じる8つの出来事」は、日本を離れているからこそ発見できたのであり、日本に住んでいた当時は意識することも全くありませんでした。
私にとって「当たり前」であったことに驚いたり感動したりするのは、考えてみるとどこか不思議な感覚。しかもその「当たり前」に対して違和感を覚えることもあり、それは私のなかでドイツの文化や習慣、考え方が少しづつ身になってきた事を示しているのかなとも感じました。
ほのぼのドイツぐらし。 ~国際結婚3年め、南ドイツの田舎町で新生活はじめました~