ドイツ国境にも近いフランスのアルザス地方。
ボルドー、ブルゴーニュとならぶフランス3大ワイン産地として知られ、全長190kmにおよぶアルザス・ワイン街道には100以上の小さな村が点在しています。
今回紹介するカイゼルスベルク(Kaysersberg)も、そんなアルザス・ワイン街道沿いにある村のひとつ。
お城の麓に佇む町の中にはこの地ならではの可愛らしい木組みの家々が並び、のんびりとそぞろ歩きが楽しいです。
Contents
「フランス人が選ぶ好きな村」にも選ばれたカイゼルスベルク
カイゼルスベルクは人口3000人ほどの小さな町。2017年には、フランス中の村からテレビ視聴者の投票によって選ばれる「フランス人が好きな村」にも選ばれました。
中世にはローマ皇帝が認める帝国都市として、またアルザスで生産されるワインの取引で町が繁栄。町には当時の面影を残す木組みの家や教会、神聖ローマ皇帝によって建てられたお城が保存状態も良く残されています。
絵本の世界のような可愛い街並み
カイゼルスベルクへは、私達が滞在していたカイザーシュトゥール(ドイツ側)の宿から車で40分。町の入口にある駐車場に車を停めて、さっそく旧市街へ向かいます。
町に一歩足を踏み入れると、可愛らしい家々がどこまでも続いてまるで絵本の世界を切り取ったかのよう。ドイツの木組みの町並みとどこか似ていながら、どことなく雰囲気が違ってフランスに来たんだなと感じさせます。
サン・クロワ教会は13~16世紀にかけて作られた教会。訪れたのがちょうどイースター前の3月だったので、手前の噴水には卵などイースターの飾りつけがされていました。
ちょっと雰囲気は違いますが、泉に飾られたイースターエッグは南ドイツでもよく見かける光景。泉の汚れを落として飾り付けをすることで、水の大切さを象徴しているのだそうです。
「フランス人が好きな村」に選出された人気の村とはいえ、まだオフシーズンなので人影はまばら。人が少ないのは良しとして、まだ閉まっているお店やレストランも多くてちょっと寂しいなとも感じました。
町の真ん中には立派な石橋が架かっています。もともと木の橋があったところに、16世紀になって丈夫な石橋に建て替えられたそう。
橋を渡って右手に歩くと、これまた雰囲気の良い小さな路地があります。カラフルな可愛い家はどれも一般のお宅のよう。町は素敵だけど、ここに住むとしたら毎日観光客が来て面倒でしょうね。。
路地を抜けた所で旧市街も終わり。振り返ってみると、門だと思ってくぐった部分はどうやら城壁の一部のようでした。カイゼルスベルクはかつて城壁に囲まれた町だったのですね。
ちなみにこの先を少し歩いたところに(というか目と鼻の先)階段があり、底を上っていくと町の裏山にあるお城まで行けます。とはいえ私達はベビーカーがあって階段は無理だったので、お城へは町の裏手からブドウ畑の中を歩いていきました。
アルザス名物「タルトフランベ」
町を一通り歩いたところでちょうどお昼の時間になったので、レストランでランチ。アルザス名物料理のひとつであるタルトフランベを食べました。
タルトフランベというのは、薄い生地にサワークリームのようなフレッシュチーズをぬって、玉ねぎとベーコンを乗せて焼いた料理。お店によってほかのチーズやサーモン、マッシュルームのトッピングなどいろんなバリエーションがあります。
私が食べたのはオリジナル版のタルトフランベ。夫は「グラティニ(Gratinée)」というグリュイエールチーズのトッピングでした。
ちなみにタルトフランベはドイツ語で「フラムクーヘン(Flammkuchen」といいます。
タルトフランベは見た目が結構大きいものの、生地が極薄なので1人でも簡単に完食できます。小食な人ならこれで十分だと思いますが、夫はお店を出て5分くらいして「なんかまたお腹が空いてきた。。。」と言いながらパン屋さんでクロワッサンを購入。
私もつられてデニッシュ生地の様なパンを買ったのですが、これがまたサクサクでとても美味しかったです。私達が住んでいるドイツはパン大国ですが、フランスのパンも隣国とはいえまた違った味わいと良さがありますね。
ブドウ畑のなかを散歩しながら城塞へ
昼食後はぶどう畑の中を歩いて城塞まで行きました。
城塞へは先ほど触れた階段でのルートと、私達が通ったワイン畑の中を歩くルートがあります。
教会横にあるツーリストインフォの前が広場になっているので、そこを抜けて町の裏手へ。道なりに歩いていくと「Castle」と書かれた矢印の案内板があるので、それに従って進んでいきます。
旧市街からは大体15分くらいの距離。段差がないのでベビーカーでも大丈夫ですが、ちょっと坂道なので行きは押すのがやや大変かも。
ゆるやかな坂を上りきったら、城塞まであと少し。ぶどう畑があるだけあって、日差しもかなり強かったです。
そしてお城に到着。塔の上から景色を眺める事も出来ますが、息子がいるので私は待機して夫だけ行ってきました。彼曰く、中は真っ暗で上っているときは足元が全く見えなかったそう。。
でも上からの景色はかなり良かったみたいです。
ちなみに塔に上らなくても、お城の前からはさっきまでいたカイゼルスベルクの町が見下ろせます。
どこまでも続くぶどう畑と、その中に点在する小さな村々。きっと葉っぱが生い茂る新緑の季節や秋はもっと素敵なんでしょうね。
カイゼルスベルクへのアクセス
カイゼルスベルクには鉄道駅がないので、訪問はバスか車になります。車ではないけど時間にとらわれず観光したいという人は、タクシーを利用してもいいかも。
バス
コルマール(Colmar)駅のバス停から145番のバスで30~40分、「Kaysersberg/Porte Basse」で下車。
バス停は駅を出て左手に進んでいくとあります。
車
シュトラスブールから約50分、コルマールから20分。
町の入り口に広めの駐車場があります(有料)。
カイゼルスベルク まとめ
アルザスの小さな村カイゼルスベルク。ストラスブールやコルマールからも近いので、これらの町を拠点に訪れるのもおすすめです。
逆にカイゼルスベルクのような小さな村に滞在しながら、周辺に点在する村を観光するのも楽しそうですね。ただ交通の便があまりよくないので、小さな村に滞在するなら車の方が動きやすいと思います。
ストラスブールやコルマールに比べるとかなり小ぢんまりした場所ですが、こののどかな感じがまた魅力なんだなというのが訪れてみての感想です。
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