長野県の松本にある「ホテル玉之湯」に宿泊した時のレポートです。
私と母、祖母、そして子供達(0歳児、2歳児)での訪問で、露天風呂付きの和室に宿泊しました。
歴史ある老舗旅館なので子連れだとどんな感じなのか不安でもありましたが、行ってみると子供達への気遣いが素晴らしくて感動…!
食事もお風呂も素晴らしく、贅沢な時間を過ごせました。
Contents
松本、浅間温泉にある老舗「ホテル玉之湯」
松本駅から車で10分ほどの場所にある浅間温泉。
1300年も続く大変歴史のある温泉地で、古くは飛鳥時代に記された日本書紀にも登場するのだそうです。
江戸時代には、すぐ近くにある松本城のお殿様が通っていた場所。明治時代からは与謝野晶子など文化人をはじめ、多くの人々の肌を潤してきました。
そんな浅間温泉にあるホテル玉之湯は、明治18年創業という老舗。ここの特徴はバリアフリーの部屋や貸し切り風呂があることで、車椅子の人やお年寄りが利用しやすい宿になっています。
実際、私達の宿泊時も何人か車椅子の人姿が。こういう老舗旅館でバリアフリー対応の取り組みがされるのは、個人的にはとても良い事だなと思いました。
露天風呂付きの和室に宿泊
到着したら、まずロビーで宿帳に記入。記入しながらそば茶をお菓子を頂きます。
記入しているあいだ、宿の方が荷物を部屋へ。子連れなのでこういうサービスは本当に助かりました。
玉之湯で宿泊したのは、露天風呂付きの和室。窓からは松本の市街地や北アルプスが望めます。
部屋は6畳と8畳の2間に分かれていて真ん中で戸を閉められるので、奥の部屋で子供の寝かしつけができました(子連れ旅行ってこういうの結構大事ですよね…!)。
畳の上でゴロゴロできるのが和室の良い所。
着心地抜群と評判の作務衣は、子どもサイズもあります。
冷蔵庫や電気ケトルのほか、コーヒーマシンも完備。
そして部屋の露天風呂はこんな感じ。市街地に面していて目隠しが必要なため、残念ながらお風呂に浸かると周囲の景色は見えません。でも開放感があって、夜に星空を眺めながらの露天風呂はなかなか良きでした。
でも個人的にはここに木が1~2本植えてあれば雰囲気が出ていいかな…とも思いました。
露天風呂の入口にある脱衣所。この右側に体を洗う場所があり、そこから外に出ると露点風呂があります。
アメニティは歯ブラシやスキンケア類など、必要な物はそろっているので、特にこだわりが無いなら持参しなくてもいいかなと感じました。
子供用にも歯ブラシや可愛い柄のタオルがありました。
玉之湯の温泉 総檜の露天風呂が最高!
玉之湯の宿泊で、部屋の露天風呂と同じくらい楽しみにしていたのが大浴場。ここには総檜の露天風呂があり、いい香りに包まれながらの温泉は至福のひとときでした。
お風呂の後に湯上り処で飲むカリンジュースも美味しかった!大浴場へ行く途中にある広間では夜に生演奏のコンサートをやっているので、時間がある人は行ってみると良いかもしれません。
玉之湯がある浅間温泉はアルカリ性単純温泉。肌がスベスベになる「美人の湯」として知られています。
このほか無料で使える4つの貸切風呂があります。うち3つは露天風呂、1つは洗い場からお風呂までリフトで移動できるバリアフリー対応です。
夕食:信州プレミアム牛など豪華な懐石コース
夕食は食事処にて、信州プレミアム牛や四季折々の味覚をふんだんに使った懐石コースです。
食前酒のあとにまず出てきたのは、目にも鮮やかな前菜たち。
蒸し物のあとにお吸い物。
お造りは信州サーモンと鯉のあらいがサラダ仕立てになっていました。
お蕎麦は、館主による手打ち蕎麦。長野県産そば粉のみを使い、水にもこだわっているそうで、ほどよいコシがあり香り高さが際立っていました。
玉之湯は「信州そば切り」認定を受けている旅館。
認定の条件は、長野県産のそば粉のみを使い、つなぎの割合は30%以下、全行程が手作業で行われること。さらに毎年ある食味審査に合格した店のみが「信州そば切り」の店として認定されます。
そして蕎麦のあとは、コースの目玉である信州プレミアム牛。3種の異なる部位が2切ずつあり(宿泊時はカイノミ、サーロイン、ロース)、各自が鉄板で好みの焼き加減に焼きます。
お肉を焼いている間にご飯とお味噌汁も登場。わさび醤油や塩で食べるお肉がご飯によく合いました。
A5ランクのお肉は、舌の上でとろけるくらい柔らかくて美味しかったです。
デザートは洋ナシのムースと羊羹、そして松本産のスイカ。お腹いっぱいでしたが、さっぱりしていたので完食できちゃいました。
ちなみにコース料理にはお惣菜や自家製お漬物のバイキングがついていて、私達も揚げたての天ぷらとお漬物を何種類か頂きました。お惣菜も美味しそうでしたが、あまり食べるとコースの方がお腹に入りきらなくなるので要注意です。
ところで夕食中の子供達はどうしたかというと、息子は最初にご飯だけもってきてもらい、おかずは私達のものから食べられそうな物を分けてあげました。
娘の分は、離乳食を持ち込み。私達の席はテーブルの片側が椅子、反対が壁にくっついたベンチになっていたのですが、ベンチ側にさらに台のようなものをつなげて広くし、娘が寝転がれるように布団も敷いてくださってありました。
おかげで娘を後ろで遊ばせながらゆっくり食事ができました。
朝食:品数豊富で元気が出る朝食
翌日は部屋の露天風呂で一風呂浴びてから、昨夜と同じ食事処で朝食です。
夕食のコース料理ほどではありませんが、朝食も品数が豊富。ご飯に合うおかずが沢山並びます。
ちなみにご飯は白米、おかゆ、玄米ご飯から選択可。私は玄米ご飯、母と祖母はおかゆを食べていました。
何を食べても美味しくて、自然と笑顔がこぼれる朝食でした。
朝食後は部屋でひと休みして、そのあとチェックアウト。荷物を運んでいたら、通りがかった部屋で清掃をしていたスタッフが気を利かせてロビーまで全て運んでくれました。
松本 玉之湯レポート:まとめ
玉之湯の露天風呂付き和室は、部屋が2間に分かれていて家族での宿泊に便利。畳なので、気兼ねなく小さな子供を遊ばせたりできて良かったです。
部屋の露天風呂はちょっと眺望に欠ける気もしましたが、満点の星空を眺めながらの温泉は最高でした。食事も品数が多くて、目でも舌でも楽しめました。
それから印象に残っているのは、宿のスタッフの方々の気遣い。
食事処で娘の寝転がりスペースを作ってくれたり、息子のご飯だけ最初に持ってくるか聞いてくれたり等々…宿泊客の事をよく見ていて、どうすれば気持ちよく滞在してもらえるだろうと1人ひとりがしっかり考えているなと感じました。
温泉や食事に加えておもてなしの心が素晴らしく、心温まる滞在になりました。
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