日本一のあんずの里、長野県千曲市で開催された「あんず祭り」

長野県北部に位置する千曲市にある「あんずの里」。その名の通りあんずの生産が盛んで、その生産規模は日本一とも言われています。

そんな「日本一のあんずの里」では4月の頭からあんずの花が満開に。時を同じくして「あんず祭り」が開催され、松本からもそう遠くないので遊びに行ってきました。

日本一のあんずの里

あんずの生産が盛んな千曲市、あんずの里。なだらかな傾斜にあんず畑が広がり、ひと目で多くの花を見渡せることから「一目十万本 日本一のあんずの里」とも呼ばれています。

毎年開花時期となる4月上旬には「あんず祭り」を開催。満開になると斜面一面がピンク色に染まり、その姿を一目見ようと多くの人が訪れます。展望台からあんずの花で埋め尽くされた里を眺めたり、あんず畑のあいまを縫う小道を散歩したり、はたまたあんずグルメを堪能したりと、色々な形であんずと触れ合える貴重な機会です。

上平展望台

私達がまず向かったのは、あんず畑が一望できる上平展望台。あんずの里を一望できるのがこの展望台です。

眼下に広がるあんずの里。私達が訪れた4月3日はちょうど満開で、素朴でありながら美しい眺めをたのしむ事ができました。満開になるのは例年より10日も早かったとのこと。

あんず畑に囲まれている上平展望台。北側に目を向けると、あんず畑の中にひと際大きな木があるのが見えます。桜の木が混じっているのかと思いきや、実はこれもあんずの木。樹齢250年の在来種なのです。

近くまで行くと、やっぱり大きいですね。樹齢250年のあんずの味はどんなものなのか気になる所ですが、こんなに大きければ収穫も難しそう。

再び展望台まで戻り、あんずソフトクリームを頂きました。スッキリした酸味があって、この日みたいな暑い日にはぴったり。ほかにもあんずワッフルやたこ焼きなどの軽食や、お土産も沢山販売されていました。

あんず畑の中をお散歩

上平展望台からスケッチパークまでは、あんず畑の中を通って徒歩で向かいます。天気も良く、あんずの花で埋め尽くされた小道の中を歩くのはとても気持ちが良かったです。

枝の先がみえなくなるほど、びっしりと咲いている花。

展望台からも見えていたケヤキの大木。ここのあたりは映画「博士の愛した数式」のロケ地だったのだそう。私は映画を観ていないのでピンときませんが、見た事のある方なら「あ、ここ見た!」となるかもしれません。

しばらく歩くと禅透院というお寺があるので寄ってみました。スッとの上へ伸びている杉の木がまた美しく、神々しさまで感じさせます。

しだれ桜は咲き始めといったところ。境内にはほかにも満開の彼岸桜やあんずの木もあり、時間差で色々な花が楽しめそうです。

あんずの里 スケッチパーク

昔ながらのあんずの里の風景を再現した「あんずの里 スケッチパーク」。旧家を修復整備して作られた休憩所に腰掛ければ、どこか懐かしいあんずの里の風景にほっと心が和みます。

ここには4種類ほどのあんずと在来種が植えられています。在来種はさきほども見たような、右手にある背の高い木です。いくら4月とは言え、日差しの強いなか歩き回った私達はヘトヘト… ここであんずの花を眺めながら、しばらく休憩をしました。

このスケッチパークには2013年春、天皇皇后両陛下がプライベートの旅行でご訪問されました。しかしその年は開花が早く、おふたりがご訪問された際にはあんずの花も散ってしまっていました。そんななか懇談された部屋にはこの日に合わせて開花するよう、冷蔵庫に入れておいた満開のあんずの枝が飾られ、おふたりはとてもお喜びになられたのだそう。

さきほど通ってきた道ではあんず畑の中へ入ってはいけませんでしたが、ここでは木々の間にも立ち入る事ができます。そしてあんずの木の下でのお花見もできてしまうのです。知っていれば私たちも敷物とお弁当を持ってきたのに!笑

さいごに売店であんずジャムとゼリー菓子を購入しました。ジャムは甘さ控えめで、あんずの香りが素晴らしい。毎朝パンに塗りながら、「そういえばあんずの花見に行ったな~」と思い出に浸っています。お菓子は祖母へのお土産です。

あんずの里へのアクセス

車で行く場合は更埴IC(長野自動車道)を出て千曲市方面へ5kmほど。道路の混雑状況にもよりますが、10~15分の所要時間です。あんずの里では上平展望台やスケッチパークをはじめ、各所に駐車場があります(普通車500円、二輪200円)。

公共交通機関を利用して行く場合は、屋代駅(しなの鉄道)からシャトルバスが出ています(400円)。シャトルバスは約1時間ごとの運行です。

 

花の見ごろが終わったあとも、6月からはあんず狩りやジャムづくりといったイベントが開催されるあんずの里。日本一のあんずの里で採れたあんずジャムは、どんな味がするのでしょうか?興味のある方は温泉に入りがてら、ぜひ体験しに行ってみてください。

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