【長野観光】国内で最も古い神社のひとつ 諏訪大社の社めぐり

長野県で最大の湖といえば諏訪湖。

県民なら誰もが知る湖ですが、映画「君の名は」の影響で県外にもその名が知れ渡ったのではないでしょうか。

そんな諏訪湖の周辺にある諏訪大社は、日本最古の神社のひとつといわれる大変歴史のある神社。離れた場所にある4つのお社から成り立つという、国内でも珍しい神社です。

今回はこの諏訪大社から2つのお社(上社本宮、下社秋宮)を巡ってきたので、その時の様子をレポートします。

日本最古の神社のひとつ 諏訪大社

諏訪大社

国内で最も古い神社のひとつといわれる諏訪大社。

延長5年(927年)にはすでに神名帳に登場し(当時の名称は「南方刀美神社(みなかたとみのかみのやしろ)」)、水や風を司る神として人々の信仰を集めていました。

そんな諏訪大社は全国に1万以上ある諏訪神社の総本山となっていて、諏訪湖の北と南にある4つのお社(上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮)から成り立っているのが特徴。

各お社を巡る「四社巡り」も人気で、全てまわって御朱印を集めると、最後に記念品がもらえるそうです。

とはいえ、1日で4社を巡るのは時間的にも厳しい… ということで、今回は上社本宮、下社秋宮という2つのお社に絞って訪れたのでした。

上社本宮

まず向かったのは、諏訪湖の南側にある上社本宮4つあるお社のなかで建物が最も多く残されています。

「諏訪造り」という様式で、本殿がないのが特徴。かつての建物は織田信長によって焼き払われ、現在あるのは江戸時代に再建されたものです。

多くの国の重要文化財に指定されていて、徳川家康が寄進したという四脚門もそのひとつ。

諏訪大社

境内のなかは木々が多く、森に抱かれているような神秘的な雰囲気です。まさに木々の間をぬって建物があるという感じ。

諏訪大社 上社本宮

そんな境内で建物に負けない存在感を放つのが、樹齢1000年にもなる立派な大欅(けやき)。かつては生贄の獲物をお供物としてこの木に掛けていたことから「生贄掛けの欅」とよばれていたのだそうです。

欅のうしろにも写っていた立派な柱は、「御柱(おんばしら)」と呼ばれるもの。諏訪大社の御柱祭はちょうど昨年(2022年)行われ、その時の柱4本が社殿を囲むように立っています。

御柱祭とは…

上社、下社それぞれが「御柱」を山から里へ、さらに街道を人力のみで引き、各神社の4隅に立てるお祭り。

巨大な御柱が坂を下る「木落とし」が特に有名です。

更に詳しく知りたい人は、諏訪大社ウェブサイトをチェックしてみてください。

御柱祭について(諏訪大社ウェブサイト)

そんな御柱を使ったお守りのほか、おみくじの種類も豊富。初日本だった義弟は生まれて初めておみくじを引き、一発目で大吉を当てていました。

神楽殿は江戸時代の1827年(文政10年)に造られたもの。

建物の中には大太鼓が2つあり、左にあるものは神楽殿が建てられたのと同じくして奉納されました。現在では大晦日のみに打たれるとのこと。

神楽殿の隣にある土俵。古来から諏訪神社では、神事や祭礼の際に相撲が執り行われてきたのだそうです。

さきほど「本殿がない」と書きましたが、ここでは拝殿の背後にある守屋山そのものが御神体になっています。

御柱や樹齢1000年の欅からのパワーがすごくて、背筋がビシッとなるのを感じます。さすがは長野随一のパワースポット。短時間の滞在でしたが、体が浄化されたような清々しい気持ちになりました。

諏訪大社 上社本宮

住所:諏訪市中洲宮山1
電話:0266-52-1919

絶品たまご料理のランチ

上社を訪れた後は、絶品たまご料理が食べられる「なとりさんちのたまごや工房」でランチにしました。

卵料理とスイーツが食べられるお店で、店舗は諏訪と八ヶ岳に3ヵ所。訪れた諏訪店は、たまごスイーツのショップの奥がレストランになっています。

ここで頂いたのは、人気メニューのオムライスにサラダとデザートが付くセット。オムライスはいくつかバリエーションがあり、デミグラスソースのオムライスにしてみました。

トロトロのオムライスに、濃厚なデミグラスソースが良く合ってとても美味しかったです…! 量もたっぷりで男性でも満足すると思います。

料理に使用しているのは厳選された高級卵。自然豊かな環境で、手間暇かけて育てられた鶏が産んだものだそうです。

そして夫が注文したのは親子丼。こちらもフワフワのたまごとご飯が良く合って美味しかったです。

席の間隔が広いのでベビーカーごと入店できたのが良かった。店員さんの気遣いも素晴らしくて子連れでもとても利用しやすかったです。

今回はランチで訪れましたが、ショップにはチーズケーキやロールケーキ、シュークリームなどなど、美味しそうなたまごスイーツが沢山…! 場所が上社と下社のちょうど中間らへんで利用しやすいので、お社巡りの途中に寄ってみてはいかがでしょうか。

ちなみにスイーツは中央道の諏訪湖SA(上り、下り両方)でも購入可。旅行で長野方面を訪れる人は要チェックです。

なとりさんちのたまごや工房(諏訪店)

住所:長野県諏訪市四賀神戸2939-1
電話:0266-53-1231
営業時間:ショップ 10:00~18:00 、レストラン 11:00〜15:00
定休日:火曜日
ウェブサイト:「なとりさんちのたまごや工房

下社秋宮

ランチの後に向かったのは、諏訪湖の北にある下社秋宮。諏訪大社といえばおなじみのこの写真が下社秋宮で、旧中山道と甲州街道の分岐する場所に鎮座するお社です。

立派なしめ縄が目を引く神楽殿。両脇に携えた狛犬は、身長170cmで青銅製の狛犬としては日本一の大きさを誇ります。

参拝に訪れる人が後を絶たないことからも、人気のほどが伺えますね。上社と同様、境内を包む厳かな空気に背筋を伸ばさずにはいられません。

諏訪大社

神楽殿のインパクトが強くてそちらがメインと思いがちですが、下社で最も重要な場所は神楽殿の裏にある御社殿。さきほどの上社では山が御神体でしたが、ここでは御神木が御神体として祀られています。

上社同様、ここの御社殿も4本の御柱で囲まれています(右手に少し写っている太い柱が御柱)。

そして下社秋宮といえば、珍しい温泉の手水舎。「けっこう熱い」と読んだ記憶があったものの、訪問時はぬるめのお湯加減でした。温泉なので日によって温度が微妙に変化するのかも。

場所は境内入口から右手のほうにあります。

一通り境内を散策したところで、2社巡りは終了。神秘なる力を沢山感じてパワーチャージができました。

諏訪大社 下社秋宮

住所:諏訪郡下諏訪町5828
電話:0266-27-8035

諏訪大社へのアクセス

車でのアクセス

一番簡単なのが車でのアクセス。今回訪れた上社本宮は諏訪ICから車で10分弱、下社秋宮は岡谷ICから約10分ほどです。

どのお社も無料の駐車場があります。グーグルマップなどナビの指示どおりに運転すれば問題ないかと。

電車、バスでのアクセス

上社の最寄り駅は中央本線の茅野駅、下社は下諏訪駅です。ただ駅から歩くとなると距離があるので、タクシーの利用をおすすめします。

上諏訪駅と下諏訪駅からは路線バスもあるので、節約したい人はこちらでも良いかも。ただ本数が少ない、時間がかかる、そして時間を気にしないといけないので、4社全て回りたいのであればタクシーの方が賢明です。

諏訪大社 まとめ

日本最古の神社のひとつである諏訪大社。4つあるうち2つのお社を巡りながら、神社が歩んできた歴史の重みと神秘的な魅力を感じることができました。

今回はゆっくり散策したかったので見どころが多い上社本宮と下社秋宮を訪れましたが、頑張って4社巡って御朱印と記念品をゲットするのも良し。

逆にお社はひとつだけにして、諏訪で「諏訪五蔵」の酒蔵巡りなんてプランも楽しいと思います。

どちらにせよ、車での移動が一番楽だなという印象。それぞれが離れた場所にあるので、バスでも行けない事はありませんが時間のロスなど多いです。

諏訪湖周辺にはほかにも色んな見どころがあるので、気になる人は諏訪市観光ガイドのウェブサイトもチェックしてみてください。

諏訪市観光ガイド