ロマンティック街道の出発点 ヴュルツブルクの観光情報

ロマンティック街道の出発点でもあるヴュルツブルク(Würzburg)は、私1年間住んでいた思い出の地でもあります。

小さな町のなかには世界遺産やフランケンワインなど見どころが満載。たくさんの人に訪れてもらいたいので、今回はヴュルツブルクの魅力と便利な観光情報を紹介します。

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ヴュルツブルクはどんな町?

バイエルン州の北に位置するヴュルツブルク。紀元前1,000年ごろには既にケルト人がここに住み始めたことで町の歴史はスタートします。7世紀にはこの地方の布教に勤めた聖キリアンがこの町で殉職し、その後は司教座がおかれたことで町は発展していきました。

X線を発見したレントゲンや、日本と繋がりのあるシーボルトもヴュルツブルクゆかりの人物。ヴュルツブルク大学で研究をしていたレントゲンは1895年にX線を発見し、1901年に第1回ノーベル賞を受賞しました。シーボルトはこの町が出身地で、町には彼の博物館もあります。

その後時代は進んで、第2次世界大戦で町が完全に破壊されたヴュルツブルク。戦後から2008年まで米軍の駐屯地が置かれており、一部の建物は現在でも大学のキャンパスに使われています。

また、ヴュルツブルクをはじめとするフランケン地方はワイン生産でも有名。「力強くて男性的な味」としばしば形容されるフランケンワインは私も大好きです。ワインショップも多数あり、ワイナリーツアーを開催している所もあります。

ヴュルツブルクへのアクセス

幹線鉄道や高速道路が通っているので周辺都市からのアクセスは抜群です。

列車:フランクフルト、ニュルンベルク各方面からICEで約1時間。ミュンヘンから最短で2時間。ローテンブルクへも1時間で行けます(シュタイナッハ乗り換え)。

長距離バス:メジャーなバス会社はFlixbus。フランクフルト、ニュルンベルクから最短1時間半、ミュンヘンから4時間。特にフランクフルト方面からは本数も多く、料金も6€からとかなりお手頃です。

市内交通

ヴュルツブルクの公共交通機関は主にバスとトラム。旧市街を観光するだけなら徒歩でも十分ですが、一応料金表を乗せておきます。

種類 料金
短距離チケット(Kurzstrecke:4駅目まで利用可) 1,35€
1回券(Einzelkarte) 2,70€
6枚つづり(6er-Karte) 10,95€
1日券(Tageskarte) 5,10€

1回券と6枚つづりの各券は90分間有効。乗り換えもできますが、引き返すことは不可です。

主な観光スポット

主な見どころは旧市街にまとまっているほか、マイン川の対岸にはマリエンベルク要塞が町を見下ろすようにそびえ立っています。

旧市街の中心部では車でなくトラムに注意。人が歩いているのと同じところをトラムが走っているので、気をつけないと轢かれそうになります。

 

マリエンベルク要塞(Festung Marienberg)

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[/su_column] [su_column size=”3/5″] 13世紀初頭に建設後、18世紀初頭までヴュルツブルクを治めていた歴代司教の居城兼要塞として使用されていました。幾度となく戦渦に巻き込まれ、破壊と再建をくり返してきた要塞です。

内部はガイドツアーで見学可。マインフランケン博物館、領主博物館が併設されています。マイン川を見下ろす「領主の庭園」から眺めるヴュルツブルクは絶景。庭園自体もかなり美しいです。
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アルテ・マイン橋(Alte Mainbrücke)

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[/su_column] [su_column size=”3/5″] マイン川に架かる石造りの橋。橋の欄干には聖キリアンをはじめとする12人の聖人像が立っています。暖かい時期は橋の上でワインを飲んでいる人がたくさん。学校や仕事が終わる夕方ごろは地元の人も集まってきてかなり混雑します。
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レジデンツ(Residenz)

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[/su_column] [su_column size=”3/5″] 大司教の宮殿として18世紀に建てられたドイツ・バロックの代表建築。設計したのはこのブログでもちょこちょこ名前が出てくるバロックの巨匠、バルタザール・ノイマン。見どころのひとつでもある「階段の間」の天井には、世界一大きなフレスコ画が描かれています。

個人では見学できる部屋が限られるので、ガイドツアーに参加するのがおすすめ(料金は同じ)。
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ホーフ庭園(Hofgarten)

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[/su_column] [su_column size=”3/5″] レジデンツの裏に広がる庭園。美しく手入された庭では春には桜、初夏にはバラ、夏にはカラフルな花々と、どの季節に行っても楽しめます。私がヴュルツブルクで一番好きな場所がこの庭園。

夏にはモーツァルト音楽祭やワインフェストも開催されます。
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大聖堂(St. Kilians Dom)
11~12世紀頃に建てられたロマネスク様式の大聖堂。身廊の柱には歴代大司教の墓碑が取り付けられています。真っ白で天井が高い大聖堂内部はとても神秘的な雰囲気。

ホテル

ホテルは個人経営のものから大型高級ホテルまで数も多く、あちこちに点在しています。町もそれほど大きくないのでどこに泊まっても問題ないでしょう。

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町を見下ろすワイン畑の上には古城ホテル「シュロスホテル・シュタインブルク」があり、日本人のあいだでも結構人気です。夏はテラスで食事ができます。眼下に広がるブドウ畑や美しい街並み、同じくらいの目線の高さにはマリエンベルク要塞が見えたりと、とにかく眺めが最高です。
[/su_column] [/su_row] ユースホステルは駅前に「バベルフィッシュ・ホステル」と、マリエンベルク要塞のふもとにも1件あります。

ヴュルツブルクのホテル

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周辺観光

ヴュルツブルクからの日帰りで行くとしたら、ニュルンベルクバンベルクローテンブルクあたりでしょうか。どこも1時間くらいで行くことができ、駆け足であれば2つの町を訪れる事も可能です(あまりおすすめではありませんが)。

この3つの町はどこもバイエルン内なので「バイエルンチケット」でまわる事ができます。バイエルンチケットは1人用25€。5人用まであり、1人増えるごとに6€プラスされます。グループで旅行する際にはお得なチケットです