世界最大級のアドヴェントカレンダーが登場!ゲンゲンバッハのクリスマスマーケット

南西ドイツの黒い森にあるゲンゲンバッハ(Gengenbach)。

人口1万人ほどの小さな町ですが、木組みの建物が並ぶ美しい街並みが残されていることでも有名。初夏から秋にかけては町の至るところで花が咲き乱れ、その様子は「黒い森の宝石」とも称えられています。

そんなゲンゲンバッハで開催されるのは、アットホームで温もりが感じられるクリスマスマーケット。ただでさえ美しい街並みがより一層幻想的にかがやき、中心には世界最大級とも言われるアドヴェントカレンダーも登場します。

木組みの建物が並ぶ美しい街並み

ゲンゲンバッハの魅力はなんといっても、保存状態の良い木組みの家々がおりなす美しい街並み。市庁舎の前を通るメインストリートのほか、路地を入った所に趣のある通りが続きます。

町を象徴する建物である市庁舎は、18世紀後半に建てられたもの。ロココ様式と初期古典様式を取り入れた華やかな外観で、三角形の屋根のうえには町の紋章を掴んだ鷲を中心に正義の神と知恵の神が並んでいます。

「エンゲルガッセ(Engelgasse)」という通りは、町の中で最も美しいと言われている場所。夏にはゼラニウムやバラが建物を彩り、白黒の建物とのコントラストがとても絵になります。

これほどの風情ある街並みを残しながらも観光客は比較的少なく、のんびりと散策が楽しめるのもこの町の魅力。観光地化されていない、古き良きドイツの田舎町の姿がここにはあるのです。

こぢんまりとした暖かみのあるクリスマスマーケット

ゲンゲンバッハで開催されるクリスマスマーケットは、こぢんまりとしたコンパクトなもの。市庁舎のまえで交わるハウプト通り(Hauptstraße)とヴィクトーア・クレッツ通り(Victor-Kretz-Straße)が会場となり、ここに60件ほどの屋台が並びます。

クリスマスマーケットが美しいのは夜ですが、背景の街並みを楽しむためにも明るいうちから来るのがおすすめ。運が良ければ夕焼けでオレンジに染まる旧市街や、日没後のマジックアワーの中のなかで表情を変えていく町の様子も見ることができます。

日が暮れてピンクやパープルに変化する空を背景に、クリスマスマーケットがオレンジの光に包まれる幻想的な光景。イルミネーションはかなり控えめですが、それがかえって町の雰囲気とよく調和していますね。

屋台に並んでいるのは大掛かりなクリッぺやオリーブオイルから作った石鹸、ハンドメイド雑貨、蒸留酒にリキュールなど。クリスマスオーナメントも何件かあるほか、木を使った工芸品を扱うところが多いです。個人での出店が多いみたいで、大都市にありがちな商業的な雰囲気は感じられません。

クリスマスマーケットを散策してお腹が空いたら、せっかくなので地域色のあるメニューを食べてみましょう。シュプフヌーデルンはジャガイモと小麦粉を練った生地から作られた、ニョッキの様な食感の食べ物。南ドイツでよく食べられ、マーケットでは写真のようにベーコンとザウアークラウトと一緒に炒めたものをよく見かけます。

モチモチした食感で、一度食べたら好きになる人も多いはず。

日中は人影もまばらですが、夕方5時くらいからしだいに人が増えて賑やかな雰囲気になります。賑やかといえど大きな町のマーケットみたいに「人が多すぎて前に進むのも一苦労」なんて事にはならないのでご安心を。

世界最大級のアドヴェントカレンダー

ゲンゲンバッハのクリスマスマーケットのシンボルともいえるのが、世界最大級のアドヴェントカレンダー。市庁舎の窓24枚がカレンダーになっていて、期間中に1日ひとつずつ開けられていきます。

カレンダーの絵には著名な芸術家の作品が使用され、これまでにマルク・シャガールやドイツ人児童作家のポール・マーの手掛けた絵が登場したことも。2016年から2018年にかけてはアメリカのポップアート作家であるアンディ・ウォーホルの作品が窓を彩りました。

そして2019年から2021年にかけて登場するのは、サン・テグジュペリの代表作である「星の王子さま」。毎日夕方6時になるとその日開けられる窓がライトアップされ、みんなが見守るなか新しい絵がお披露目されます。

全ての窓が開けれられたアドヴェントカレンダーは、年明け6日までの公開です。

2019年の開催期間&営業時間

開催期間と営業時間は以下の通りです。

開催期間

11月30日~12月23日

営業時間

  • 14:00~20:00(月~金)
  • 12:00~20:00(土、日)

アドヴェントカレンダー公開期間

11月30日~1月6日

カレンダー前にあるステージでは、平日は5時、週末は3時からコンサートなどのプログラムが開催されます。演奏や歌声に耳を傾けながら、グリューワイン片手にクリスマス気分に浸ってみてください。

ゲンゲンバッハへのアクセス

黒い森のちょうど真ん中あたりにあるゲンゲンバッハ。町に宿泊しながらゆっくり散策を楽しんでも良いですし、黒い森観光の拠点となるバーデン・バーデンやフライブルクからの日帰りもできます。

各都市からの所要時間は以下がめやすです。

  • バーデン・バーデン:30分~1時間
  • フライブルク:1時間
  • シュトゥットガルト:1時間40分~2時間
  • フランクフルト:2時間~2時間半
  • ストラスブール:1時間~1時間半

また黒い森では特定の町に宿泊すると、「KONUSゲストカード(KONUS Gästekarte)」という便利なカードを発行してもらえます。カード所有者は黒い森の公共交通機関に乗り放題になるほか、一部の博物館、アトラクションでも無料または割引を受けられてとってもお得。

加盟している町や有効範囲などについては「黒い森の電車やバス 、博物館が無料になる「KONUSゲストカード」」で解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。

おわりに

シュトゥットガルトやフランクフルトを見てから行くと、びっくりするくらい小ぢんまりとしたゲンゲンバッハのクリスマスマーケット。とはいえ、だからこそ会場を暖かなぬくもりが包み込み、優しい雰囲気に心もほっこりしてきます。

美しい木組みの家を背景にマーケットの光が輝く様子は、これ以上にないほど幻想的。豪華なイルミネーションはありませんが、飾らないドイツ本来のクリスマスの姿が楽しめますよ。

[jin-fusen3 text=” 自宅でドイツのクリスマス気分を楽しみたいあたなに!”]

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