ヒトラーの保養地ベルヒテスガーデンから神秘的なケーニヒス湖へ

ザルツブルクを経由してドイツのベルヒテスガーデン(Berchtesgaden)へやって来た私達。夫の会社のクリスマスパーティーではるばるオーストリアまで行くのだから、ついでにどこか観光もしようという事で選んだのがこの町です。

夏はハイキング、冬はスキー客で賑わうインターナショナルな町ベルヒテスガーデン。この町に一泊してクリスマスマーケットや近くにあるケーニヒス湖(Königssee)を訪れました。

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ヒトラーの保養地だったベルヒテスガーデン

山々に囲まれたベルヒテスガーデン。ホテルの前からもこんなに綺麗な山が見えました。

今となっては観光客で賑わうベルヒテスガーデンですが、すぐ近くのオーバーザルツベルクにはかつてナチスの重要拠点がある一方、ヒトラーや幹部が別荘をおく保養地でもありました。

有名どころではヒトラーの山荘でもあった「ケールシュタインハウス(Kehlsteinhaus」。標高1881メートルの山頂付近に建てられた山荘はヒトラーの誕生日プレゼントとして贈られたものです。占領したアメリカ軍が「イーグルス・ネスト(Eagle’s Nest)」と名付けた事からその名でも知られており、今では観光地としても人気の場所です。

また総統大本営の1つであったベルクホーフ(Berghof)という建物もありました。こちらは第二次大戦末期の空爆やその後の州政府による徹底的な破壊によって解体され、現在では跡地しか残っていません。ほかにも親衛隊(通称: SS)の宿舎をはじめとするナチス関連施設やそれらを繋ぐ地下通路なんかがあり、今でもそれらの一部が残されたままです。

神秘的なケーニヒス湖

ベルヒテスガーデンの近くにあるケーニヒス湖は氷河期末期にアルプスの氷河が流れ込んで造られた湖。またドイツで最も澄んだ湖としたも知られています。

ここでは遊覧船に乗って湖畔にあるバルトロメ教会まで行きました。

船は電力で動くもので、走行中は必ず座れとの指示がありました。運転手さんのほかにガイドさんも乗船し、各所で見どころの説明をしてくれます。

長さ約7km、幅約1.2km、平均の深さは約100mですが最も深い所では200mほどもあるのだそう。200mって結構深いですよね。

しばらくすると見えるのが赤い小さな十字架。本当に小さくてガイドさんが教えてくれなければ見逃してしまいそうなほどです。この場所で1688年に70人の巡礼者を乗せた船が壁に衝突して転覆、全員が亡くなるという悲劇が起きました。

更に進んで行くと反対側に滝。写真からは分かりにくいですが、実際は少量ながらも水が流れています。

そうこうしていると湖の真ん中で船がエンジンを切って停止。実はここは美しい「こだま」が聞こえるスポットということで、運転手さんが壁に向かってフリューゲルホルンを演奏し、跳ね返ってくる「こだま」を聞かせてくれるのです。

一曲演奏し終わったところで再び船は出発。目的地のバルトロメ教会に到着です。

玉ねぎ屋根が印象的なバルトロメ教会は1134年に建てられました。すぐ近くには魚レストランやインフォメーションもありましたが、どうやら冬はしまっている様子。

教会前からケーニヒス湖をみて分かるように、湖の両側は急な傾斜の山々。そんな訳でここは、先ほどの船着き場から発着する船でしか来ることの出来ない場所でもあります。

教会周辺には本格的なハイキングコースのほかに、20分ほどのお散歩コースもあるので歩いてみました。しばらくは湖に沿って歩いていきます。

ドイツで一番澄んだ湖ということだけあって、水がとても綺麗!さっきのガイドさんによると冬の水温は4度ほどだそう。

小雪が舞う中のお散歩。至る所にベンチが置いてあります。夏ここに座ってゆっくり湖を眺めれば、どんなに気持ちいいことか。

しばらく湖畔をあるいたら、だんだん森の中に入っていきます。

すると野生の鹿のための餌やり場があり、遠くの方に鹿の姿がちらほら。写真では真ん中らへんにある荷台の左上あたりに一匹見えるのですが、皆さん分かりますか?

この餌やり場を過ぎると散歩コースも終了。船で再び戻ります。

船着き場周辺はホテルやレストラン、ディアンドルのお店やお土産物屋さんが並んでいて、私達もここでお昼にしました。

寒かったのでグラーシュ。

夫はケーゼシュペッツェレ。少し食べさせてもらったのですが、大きくカットしたマッシュルームが美味しかったです。マッシュルームだけチーズで和えても美味しそう。

「次は夏に来たいねー。」みたいな話をしながらケーニヒス湖を後にしました。


ベルヒテスガーデンのクリスマスマーケット

宿泊したベルヒテスガーデンでもクリスマスマーケットが開催されていたので、せっかくだから行ってみました。この地域は木工製品も有名らしく、会場のあちこちで写真の様な木の像が飾られています。こういう温かみのある木工製品の製造はドイツ東部のエルツ地方でも盛んですね。

旧市街全体がクリスマスマーケットになっていて、通りにお店がずっと並んでいます。

まずはホットワイン(私はノンアルコール)で体を温める私達。クリスマスマーケットでは通常ホットワインのカップはデポジット制になっていますが、ここではドリンクを注文すればカップも自動的に購入となります。カップ代は確か2ユーロで、このカップを持って行けばどのお店でもホットワインなどの飲み物の料金が少し安くなる仕組みです。

少し温まったら何か食べたくなったのでラクレットを購入。ラクレットはドイツの年末パーティーの定番料理でもあります。熱々のチーズがたまらん。

お城の前にもお店が沢山集まっていました。モミの木で作った巨大迷路があったりして、子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきます。夫が「俺もやりたい!」と言っていましたが、寒いなか待つのはいやなので却下。

また体が冷えてきたので、今度はホットワインとは別の飲み物を頂きました。オレンジリキュール入りのオレンジプンシュ。湯気からはアルコールの匂いがプンプンしたのですぐ酔うかなと思った物の、そうでもなかったので一安心。

オレンジプンシュを飲んだ後は、とうとう寒さに耐えられなくなってホテルに引き返しました。ほんとうに切りつける様な寒さで、顔や足が冷たいのではなく「痛い」(笑)。とはいえベルヒテスガーデンのクリスマスマーケットは素朴さがあふれる素敵なものでした。

[aside type=”boader”]泊まったホテル
アルペンホテル クロンプリンツ(Alpenhotel Kronprinz)

伝統的な4つ星ホテル。部屋に冷蔵庫付き。併設レストランではバイエルン料理がリーズナブルに食べられます。ホテルから眺めも美しい。[/aside]

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