この日も引き続き黒い森の小さな町を訪れます。どの町も美しかったのですが、特に印象的だったのはシルタッハという町。
木組みの家が並ぶ旧市街は圧巻で、絵本の世界がそのまま目の前で再現されているかの様でした。
南西ドイツ旅行
時期:2017年7月
旅行期間:2週間
同行者:なし
滞在地:バーデン・バーデン→黒い森→ボーデン湖→ジグマリンゲン
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Contents
修道院とビールの町アルピルスバッハ
前日は朝食ルームに1人だけでしたが、この日は数組のグループがいてだいぶ賑やか。隣の席だったおじさん2人組みと少しお話をしたりしながらの朝ごはんです。
おじさんたちはバイクで黒い森の中を巡りながら、所々でハイキングなどもするのだそう。私もハイキング大好きですが、1人でしてもつまらないので今回の旅行ではプランに入れませんでした。
[box06 title=”宿泊ホテル”]Gasthaus zur Eiche1階がレストランになっている小規模な宿。とてもアットホームでレストランの食事も美味しかったです。[/box06]
朝食後は電車で30分ほどの場所にあるアルピルスバッハ(Alpirsbach)という町へ向かいます。
町に着いたら修道院へ。ここには「アルピルスバッハ―(Alpirsbacher)」というビール醸造所があり、私は参加しませんでしたがガイドツアーで見学もできます。料金は7ユーロで、ビール2杯分も含まれています。
入り口には見事なビール腹のおじさんの像が。美味しそうにビールを飲むおじさんですが、私には「ビールを飲みすぎるとこうなるんだ」という警告のように受け取れました。
ホップも少しだけ植えられていました。
立派な修道院の横は公園になっています。花はそこまで沢山ありませんが、綺麗に整えられていて美しい公園です。
修道院周辺には少しですが木組みの家もあり、ザ・ドイツの田舎町といった素朴な雰囲気が漂っています。
かつてのドイツ皇帝であったヴィルヘルム3世が宿泊したという家。壁には「1885年9月28日にフリードリヒ・ヴィルヘルムがこの家に滞在した」と書かれたプレートが誇らしげに飾られていました。
アルピルスバッハは旧市街もかなり小さいので、醸造所見学をしないなら1時間の滞在で十分でした。
シルタッハ
アルピルスバッハの次はシルタッハ(Schiltach)という町へ。駅から歩いてすぐに見えてくるのは、壁のようにそり立っている木組みの家。これを見るだけでも期待も膨らみます。
停車駅
シルタッハには駅が2つありますが「シルタッハ・ミッテ(Schiltach Mitte)」で降りた方が旧市街が近いです。
橋の上から。
壁の様な家々の間に階段があり、そこを上るとすぐにマルクト広場に出ます。広場をぐるりとカラフルな木組みの家が囲んでいますが、ここまで様々な色の木組みの家が集まるのは結構珍しいです。
広場の中心にあるのはツーリストインフォも兼ねた市庁舎。
広場にはカフェもあったので、外の席でカフェ休憩。アプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)を頂きました。ざっくり言えばりんごパイみたいなお菓子で(皮がものすごく薄いです)、温かい物にバニラソースやバニラアイスをそえるのが一般的です。
休憩後は市庁舎横の坂を上ってみます。上りきった所からは町を一望できました。屋根の角度が急ですが、この地域は雪が多いのでしょうか?
遠くの草原には草をはむ牛たちの姿も。私もいつかこんな長閑な場所に住みたいです。
来た道を戻らずに、そこにあった階段を下りて再び旧市街へ。雰囲気を壊してしまうような大量の観光客もなく、落ち着いて町歩きができます。
くねくね曲がった細い道はまるで迷路のようですね。
キンツィヒ川の方へも行ってみました。そこら中に綺麗な花が飾られていて、街並みが更に素敵なものになっています。ペチュニアとゼラニウムはドイツで夏のバルコニーの定番とも言える花です。
これまで木組みの街並みは数えきれないほど見てきましたが、そのなかでも上位に食い込むほどの美しさを誇るシルタッハでした。
ヴォルファッハ
シルタッハを見た後はそのまま滞在しているハウザッハに戻ろうかと思ったのですが、途中にヴォルファッハ(Wolfach)という町があったので寄ってみる事にしました。
旧市街への入り口にある塔。
シルタッハとはまた雰囲気の異なるパステルカラーの街並みがなんとも可愛らしいです。
市庁舎の前では、ちょうど結婚式があったようで綺麗に着飾ったゲストが集まっていました。
この時はもうだいぶ疲れていたので、このメインの通りを突き当たりまで行き、そこからまた引き返してヴォルファッハの観光は終了。ここもアルピルスバッハと同様に1時間ほどと短い滞在時間でしたが、それでも十分に美しい街並みを楽しめました。
黒い森の観光はこの日で終了。次の日はドイツで人気のリゾート地でもあるボーデン湖へ向かいます。
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