ランメルスベルク鉱山を見学した後は、クヴェトリンブルク(Quedlinburg)へ向かいます。この町は今回のハルツ旅行のなかでブロッケン登山の次に楽しみにしていた場所。
というのも、昨年夏の一人旅では時間が無くて訪れることが叶わなかったのです。
不安定な天気で途中は嵐の様なにわか雨にも遭遇しましたが、まさに絵に描いたような美しい街並みを楽しむことができました。
クヴェトリンブルクはどんな町?
ハルツ地方の北東部に位置するクヴェトリンブルクは人口2万5,000人ほどの町。美しい旧市街は世界遺産にも登録されています。
戦禍を逃れた町では中世の街並みがそのまま残っていて、まさに古都と呼びたくなるような風景。旧市街にある木組みの家はなんと1300軒なんですって!
またこの町は、919年に初代国王に選ばれたハインリヒ1世がドイツ王国の基礎を築いた場所でもあります。町の丘の上にそびえ立つ城は彼が建ててもので、彼の死後は息子であり神聖ローマ帝国の初代皇帝であるオットー1世が拡張し、帝国の政治的役割を担っていました。
という訳でクヴェトリンブルクは、約100年のあいだ帝国の政治や宗教、そして文化の中心でもあった町でもあるのです。
町へのアクセス
同じくハルツ地方のヴェルニゲローデやゴスラーから電車で行く場合、まずマグデブルク行きの電車でハルバ―シュタット(Halberstadt)間で行き、そこでターレ(Thale)行きに乗り換えます。所要時間は約40分。
ヴェルニゲローデからはバスも出ています。駅を出て左手に進んで行くとバス停があるので、そこから21番のバスに乗って約1時間でクヴェトリンブルクに到着です。
町にはホテルも多いので、この町に宿泊しながらハルツ地方の他の町を訪れるのもおすすめ。
城から旧市街を見下ろす
町に着いたらまず丘の上に立っているお城を目指します。
ここには城博物館とセルヴァティウス教会がありますが、私達は内部の見学はせずに庭園からの景色を楽しみました。
ここから旧市街を一望することが出来ます。屋根がオレンジの家は、どの家もおもちゃの模型のようです。
下に目を向けると、とある家の屋根の部分に「願い事の泉」と書かれたビニールのプールが(笑)。これは可笑しくて笑ってしまいましたが、アイデアとしては面白いですよね。
よーく見ると、みんな結構コインを投げているみたいです。
庭園ではちょうどバラが咲いていて、城という場所も影響してかロマンティックな雰囲気が漂っています。
別の場所にはハーブ園らしきものも。彼はこれを見て、家にもハーブ園が欲しくなったみたいです。実際家の庭にもハーブは何種類か植えてあるんですけどね。
旧市街の散策
お城から降りてきたら旧市街の散策をします。1300軒の木組みの家があるという事で、どこを向いても可愛らしい風景に出会えるのがクヴェトリンブルクの魅力。
城門前の広場もこの通り。
市庁舎は壁一面がツタで覆われています。赤いゼラニウムがまた素敵。
今は緑の壁ですが、秋になるとこれが赤に紅葉して、これまた綺麗なんでしょうね。見に来たいですが、いつになることやら。
他にも行きたい場所が数えきれないほどあるので、なかなか順番が回ってこなそうです。
細い路地は人影がほとんどなく、中世の街並みを独り占め。
カラフルな家の1階はお店やカフェが入っていて、商品も観光客向けの雑貨類や地元の人向けの衣類系など様々です。
この帽子屋さんで夏用の帽子を買いました。町歩き用の可愛い帽子をずっと探していたのですが、こんな所で買う事になるとは。
旧市街を一通り散歩したら、カフェに入ってケーキタイム。ちょうど雨が降ってきたので、私はブルーベリーのチーズケーキ、彼は卵リキュールとチョコクリームのケーキを食べながら、雨が止むのを待ちました。
雨が止んだら車まで戻り、クヴェトリンブルクの観光は終了です。
次の日はいよいよ北ドイツで一番高い山ブロッケンに登ります。