出産する前、産後の入院生活で気になっていた事のひとつがドイツの病院食。
実際に蓋を開けてみれば、「想像していたほどひどくない」というのが個人的な感想。運よく食事の美味しい産院だったのか、大学のメンザで似たような雰囲気の料理を食べていたから慣れているのか、普通に美味しく頂けて満足できるものでした。
という訳で今回は、ドイツで出産後の病院食がどんな感じだったのかを紹介。特に夕食の質素さには驚く人がいるかもしれません。
評判がよろしくないドイツの病院食
ドイツの病院食は朝と夕にはパンやハム、チーズといった火を通さない食事、暖かい料理はお昼だけというのが一般的。実際に出産・入院した人達のブログなどをみてると「夜が質素すぎてひもじい」、「不味くて食べられない」、「とても食べられないので夫に料理を持って来てもらった」といったマイナス評価が多いです。
そもそもドイツは昼食重視で、夜はパンなど火を通さない軽めの食事(「カルテスエッセン」と言います)で済ませる文化。なので夕食が簡単なのはお国柄ですが、「食べられないほど不味い」というのはどれほどなんだとずっと気になっていました。
ドイツの病院食レポート
まずは食事のメニューを選択
出産した産院では、初日に食事選択の用紙を記入するというシステムでした。
朝食、夕食ではパンやハム、チーズ、ジャム、シリアル、ヨーグルトなどの中から、食べたいものと数を選択。パンはライ麦パンや丸パン、全粒粉パンなど数種類あり、さすがはパンの国ドイツという感じです。
昼食は「一般食」、「糖尿病対応の食事」、「ベジタリアン食」という3種類があり、メニュー表を見ながら食べたい物がえらべました。
朝食:パンやハム、チーズなど
とある日の朝食。朝食はパン2種類にハムとチーズ、そしてヨーグルトと牛乳を毎回つけていました。牛乳は看護師に「取っておいて後で飲めばいいから付けときな!」と言われて追加したのですが、その言葉どおり口さみしい時にちょうど良かったです。
ちなみに食事は毎回ベッドまで運んできてくれ、食後も下げにきてくれました。
昼食:暖かい料理
3食の中で一番豪華なのが昼食。昼食は毎日写真を撮ったので、ここで全て紹介します。
出産した翌日のメニューは、シュヴァイネハクセ。まさか病院でシュヴァイネハクセを食べるとは思ってもいませんでした。出産後一睡もできず体力が戻っていなかったからか、半分くらいしか食べられず。
ちなみにデザートは毎回ついてきます。
2日目はイェーガーシュニッツェルとシュペッツェレ。
3日目は鶏ひき肉のハンバーグ。
4日目はラザニア。
5日目はチキンのハワイ風。チキンにパイナップルとチーズを乗せてオーブンで焼かれていました。
6日目はチキンのグラーシュでした。
デザートも含めるとボリュームたっぷりで、入院中はほとんど動かないからかお腹もそこまで空かず、完食できない日もありました。特に好みだったのはシュニッツェルとハワイ風のチキンです。
また写真ではちょっと分かりにくいですが、メインやスープは保温容器に入れられて届けられます。この容器が優秀で、息子のいるNICUに行っていて食べたのが1時間後なんていう時でも料理が温かくてビックリでした。
夕食:朝食とほぼ同じ
夕食の内容は朝食とほぼ同じ。私は普段からこんな感じの夕食なので慣れていますが、夕食重視の日本人にとってはかなり質素で物足りなく感じるかもしれません。
母に写真を送ったら、「それで足りるの! ?」と心配そうでしたしね。。。ブログ等読んでると、夕食がパンなのに耐えられなくてパートナーに料理を持って来てもらう人も結構いるみたいです。
バナナは朝食の牛乳と同じく、看護師に「頼んでおきな!」と言われたもの。最後の数日は貰っても食べられず、退院する時にバナナを3本くらい持ち帰りました(笑)。
ドイツの病院食:まとめ
あまり良い評判を聞かないので、どんなものなのかと気になっていたドイツの病院食。
実際に食べてみれば普通に美味しく頂けて、在独先輩ママたちのレポートを読んで覚悟していた私としては若干拍子抜けでもありました。
私がこんな感じの食事になれていたからか、産院の運が良かったかは分かりませんが、美味しく食べられたのにはとても感謝。産後で体もメンタルもボロボロの時に、食事が美味しくなければ元気も出ませんからね。
今回の産院での病院食レポートほか、ドイツでの妊娠生活や出産、その後の入院の様子は「妊娠・出産」カテゴリーにあるので、興味のある人はこちらも読んでみてください。
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