先日、7ヶ月になる息子とボーデン湖へ5泊6日の旅行に行ってきました。
息子にとっては旅行デビューでもあるので、あまり負担がかからないよう行き先は何度も訪問して様子がよく分かっているボーデン湖。赤ちゃん連れの旅行は初めてということもあり行く前は色々心配しましたが、大きなトラブルもなく観光もほどほどにのんびりと過ごせました。
という訳で日程など参考になるかは分かりませんが、今回は約1週間の旅行を時系列で振り返ります。
▼ 旅行デビューの反省まとめ
【赤ちゃん連れの初旅行】「これは良かった」、「こうすれば良かった」まとめContents
旅のスケジュール
今回の旅行でのおおまかなスケジュールです。ベビーも一緒なのでガツガツ観光する旅とはおさらばし、かなりゆったりめに計画を立てました。
1日目 | リヒテンシュタイン城で休憩しながらボーデン湖へ |
2日目 | 午前:宿のプール
お昼頃:湖畔を散歩 午後:コンスタンツで買い物 夕:友人と食事 |
3日目 | マイナウ島 |
4日目 | 終日:湖畔でダラダラ
夕:宿のプール |
5日目 | メーアスブルク |
6日目 | ジグマリンゲンに寄りながら帰宅 |
宿泊したのはボーデン湖の北西にあるボードマン(Bodman)という町。
移動は車、宿はキッチンがあると何かと便利だと思いアパートタイプ(ドイツ語ではFerienwohnung)を利用しました。
1日目
リヒテンシュタイン城で休憩
1日目はお昼前に出発。前から行きたいと思っていたリヒテンシュタイン城がちょうど中間地点にあるので、休憩がてらお城周辺の散策をしてきました。
到着した時間がちょうどミルクの時間だったので、まずは駐車場わきの木陰でミルクタイム。目の前には食事のできるテラスもあったので、私達はそこでソーセージを食べました。
食事の後はお城周辺を散策。中の見学はしないで庭だけ見学しようと思っていたら、中庭の散策だけでも有料なんですよね。。庭の入場料は4€、お城のガイドツアーは10€でした。
中庭にはは写真でもおなじみの、岩の上に立つお城がみえる見晴らしスポットがあります。想像していたよりもだいぶ小ぢんまりとしたお城でしたが、中世の雰囲気はたっぷり。
ここで息子と一緒に写真を撮りたかったのですが、本人はあいにくお昼寝中。
まあしょうがないなと思いながら出口へ向かう途中で起きたので、人の少ない木陰でベビーカーに入れたままおむつ替えをして、その後もういちどお城が見える所まで戻って写真を撮りました(笑)。
【住所】Schloss Lichtenstein 1, 72805 Lichtenstein
【営業時間】10:00~16:00(3月)、9:00~17:30(4~10月)、10:00~16:00(11~12月)
ちなみに今回の旅行ではおむつ替えできる施設が近くになく、ベビーカーの中でおむつを替える事が何度かありました。我が家のベビーカーはドイツでもよく見かけるフルフラットなタイプで幅も結構あるので、その中に息子を寝かせたままでおむつ替えするのも苦ではなかったです。
宿にチェックイン
リヒテンシュタイン城を見学後は、宿に向けて出発。今回はボーデン湖の北西、コンスタンツから30分のボードマンという町にあるFeWo SeeLebenというアパートタイプの宿を利用です。
順調に走っていたはずが、Google Mapのナビ通りに進んだ先がなぜか登山道のような場所で進めないではないですか。そんな訳でUターンするも、ナビの案内先は通行止めばかりで何度も迂回をし、結局1時間ちょっとで着くはずが2時間近くもかかってしまいました。
なんとか宿に着くとオーナーが待っていてくれて、鍵を渡しながら施設の説明。これがまた結構長くて、ヘトヘトの私達は「もういいから休ませてくれ~」なんて頭の中で考えていました。
その後は皆でお昼寝をしてスーパーへ買い出しに行こうと思ったら、なんと2人ともお財布を忘れる始末。しかも閉店ギリギリの時間だったので、宿に戻りながら別のスーパーを探し、なんとかその日の夕飯を調達できたのでした。
とにもかくにも1日目は移動が多くて、息子には可哀想なことをしました。。
息子を遊ばせながら、とりあえず「お疲れ様」ということでワインで乾杯。1日目なのに、荷物を出したら机の上も部屋の中もごちゃごちゃでした(笑)。
2日目
宿のプールを使ってみる
2日目はまずゆっくり朝食。旅行中の朝食は近くのパン屋さんで毎朝夫がパンを調達し、スーパーで買ったチーズやジャムと一緒に食べていました。
朝食のあと少し休んだら、地下にあるプールへ。利用した宿には無料で利用できるプールがあり、私達が行った時はいつも貸切状態だったので気楽でした。
プールデビューの息子。座って使う浮き輪は今回の為に用意したものです。最初はビックリしていましたが、すぐに慣れたみたいでキャッキャと楽しんでいたみたいで良かった。
本当はコンスタンツなどにある室内プール施設に行こうと思っていたのですが、赤ちゃん連れだと長くても30分くらいしか利用しないので宿のプールで十分。それにわざわざ車で行く必要がなく、地下に降りるだけだったのでかなり楽でした。
FeWo SeeLeben
コンスタンツから車で30分のBodmanにあるアパートタイプの宿。
リビングダイニングと寝室の2部屋あり、キッチン付き。地下のプールは無料で使用可能です。
湖畔を散策
プールのあとは、宿から200mくらい歩いた所にある湖畔をしばし散策。ちょうどお腹もすいたので、ビアガーデンでフィッシュ&チップスを食べました。ボリュームたっぷりで3分の1は夫のお腹の中へ。
ボードマンの町は本当に小さく、これといった観光地もなくてどちらかというとのんびり滞在したい人向け。湖沿いに公園が広がっていて、ホテルのほかカフェやレストランも数件ありました。
コンスタンツで買い物&友人と夕食
夕方はコンスタンツで友人と食事する予定だったので、ちょっと早めに行って買い物をしました。
というのも今回の旅行では息子の荷物は完璧だったものの、私は下着を丸ごと忘れてしまったのです。
幸いにもいつも使っているブランドのお店があったので、まずはそこでブラとショーツを購入。一気に100€くらい飛んで行きましたよね。。
友人とその彼女と合流してからは港をフラフラし、彼が一度行ってみたかったという「Umami」というお店へ。日本人がオーナーではない寿司バーみたいな感じのレストランで、私と夫だけなら絶対行かないような場所なので逆に興味深かったです。
そこそこ美味しかったお寿司。ツパイシーツナみたいな変わり種も色々ありました。
食事中に息子がグズグズしはじめたのでベビーカーから出してあげたら、お店のお姉さんたちに「可愛い!超かわいい!」と言われまくっていたのでした。
3日目
マイナウ島へ
3日目は「花の島」とも呼ばれるマイナウ島で1日過ごしました。
マイナウ島へ行くのは今回が3度目。初めての訪問もちょうど今回と同じような時期、しかも夫と初めてのバカンスだったので色々思い出して懐かしかったです。
島で特に印象できだったのが満開のバラ!満開の花が咲き乱れるローズガーデンではほのかにいい香りもして、まるで天国にいるかのようでした。
そのほかはアジサイやハス、フクシアなどが見頃。ダリアはちょうど咲き始めという感じでした。
今回は初秋の訪問ですが、春には島がチューリップで埋め尽くされます。丘の上一面に広がるチューリップ畑は圧巻ですよ!
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島のレストランでお昼
お昼はローズガーデンやお城の北にあるSchwedenschenkeというレストランへ。島内にはレストランやビアガーデン、カフェがいくつかありますが、落ち着いて食べたいならここか東側の港前にあるComtureyがおすすめです。
ここで食べたのは、スモークサーモンとサーモンマリネの盛り合わせ。軽めでサラダもついていて、さっぱりと頂けました。サーモンなのでワインも一緒に飲みたかったのですが、そのあと歩けなくなってしまうのでここは我慢。
夫は牛肉のローストを選んでいました。全体的に量は控えめな方だと思います。
ちなみに息子はレストランに入る少し前に、気に囲まれたベンチでミルク&おむつ替えを済ませていました。そのせいか食事中はベビーカーの中で機嫌よく遊んでくれていたので、こちらもゆっくり食事ができました。
4日目
カフェで朝食
4日目は「1日ダラダラする日」なので、特に観光はせずのんびり過ごしました。
まずは宿のオーナーがおすすめしてくれた、近くにあるホテルのカフェで朝ごはんです。しかし行ってみると朝食メニューはなく、ブッフェのみで値段も16ユーロと高め。
ブッフェ以外では好きな物でオープンサンドも作れるとの事だったので、夫はそれにして私は気になっていたケーキを食べました。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と誰かが言ってましたっけ。バタークリームたっぷり、リッチな味わいのフランクフルタークランツでした。
湖畔に面したテラス。朝はまだほんの少し肌寒かったですが、おかげでスッキリ目が覚めました。頭上にツェッペリンが飛んでいるのもボーデン湖ならではですね(湖に面したフリードリヒスハーフェンがツェッペリン誕生の地なのです)。
湖畔でダラダラ
朝食後は湖畔に広がる芝生の上にタオルを敷き、午前と午後もここでダラダラ過ごしました。
本当は湖で泳ごうかなとも思っていたのですが、泳ぐには水温も気温もちょっと低め。でもせっかくなので息子の足だけ湖に入れてあげたら、面白がっているのか嫌がっているのか、足をものすごい速さでバタバタさせていて見てるのが面白かったです。
イタリアンレストランでお昼
湖畔を歩いた先に評判のいいイタリアンレストランがあったので、お昼の時間に利用しました。
テラス席は目の前が湖。ちなみに夫はバカンスでは必ず湖畔や海岸でピザを食べないと気が済まないのだそうです。
そんな訳で、ここではピザを注文。お店ではピザの生地にスペルト小麦(Dinkel)が使われているそうで、外側はカリッとしながら中はモチモチでとても美味しかったです。
食事中にベビーカーの中で遊ぶ息子。しばらくすると視線の先にちょうどパグ連れのご夫婦がきて、夫がぐずりだした息子を抱っこして見に行ったりもしていました。
宿のプール
湖畔から帰ってきて、夕方は再び宿のプールへ。沢山遊んで疲れたのか、夜はいつもより早く寝てしまいました。
5日目
フェリーでメーアスブルクへ
5日目はコンスタンツからフェリーでメーアスブルクまで行きました。
コンスタンツとメーアスブルクを結ぶフェリーは大体1時間おきに出ていて、所要時間は30分。ちょっとしたクルーズ気分が味わえます。
縞模様の帽子を被った息子は、航海士見習いみたい(笑)。
船を降りると、港からは州立ワイン醸造所(黄色)とギムナジウム(ピンク)が見えます。
町は湖畔のメインストリートにお店やレストラン、ホテルが並んでいて、お城などは坂の上。階段ばかりですが、メインストリートを港とは反対方向に進んで門をくぐると坂道があるので、ベビーカー持ちの私達はここを上っていきました。
ボーデン湖を見下ろしながらお昼
メーアスブルクに着いたのがちょうどお昼過ぎだったので、まずは港からも見えたワイン醸造所の一角にあるレストラン「Gutsschänke Meersburg」で昼食。
湖を見下ろすテラス席からの眺めが抜群のレストランで、毎回気になっていながら入れずじまいだったので今回やっと念願の初訪問でした。
時おり吹く風がなんとも爽やか。一番端のテーブルからの眺めはもっと良いのでしょうけど、そこは影になっていなくて赤ちゃん連れには厳しいので、ちょっと奥まったパラソルの下に座っていました。
ここで食べたのは、Saiblingというイワナの仲間をアーモンドとバターでソテーした料理。どういう訳か、水辺にくると魚を食べたくなるのです。夫はビーフステーキ(Zwiebelrostbraten)を食べていました。
リモンチェッロが真ん中に入っているアイスのデザートも、夏らしくて良かったです。既にお腹いっぱいだったのですがどうしても気になって、夫と半分ずつ食べました。
Gutschänke Meersburg
【住所】Seminarstrasse 4, 88709 Meersburg
【電話番号】07532 807630
【営業時間】12:00~22:00
【ウェブサイト】gutsschaenke-meersburg.de
旧市街の散策
昼食後は旧市街を散策。新宮殿の庭からボーデン湖を眺めたり、メーアスブルク城を望む見晴らしスポットでベンチに座りながら息子と遊んだり。
メーアスブルク城は、7世紀まで遡る歴史を持つお城。今でも人が住んでいて、個人が住むお城としてはドイツ最古なんだそうです。今回は入りませんでしたが、中には中世の雰囲気たっぷりの部屋や当時の調理場、甲冑などが飾られていてとても見ごたえがあります。
散策を終えてフェリーで帰ろうとしたら、ちょうど出てしまったあとで、しかもタイミングが悪く次の便は2時間後。仕方がないので、公園で息子にミルクをあげたりおむつ替えなどしながら時間を潰していました。
夜はイタリアンでテイクアウェイ
思いのほか帰りが遅くなってしまい、宿に戻ったのは7時頃。疲れて料理するのも食べに行くのも面倒だったので、最終日は前日と同じイタリアンでテイクアウェイして部屋で食べました。
ソファーに座って、テレビを見ながらピザとパスタ。なんだか学生時代に戻ったみたいでした(笑)。
6日目
ジグマリンゲンで休憩
最終日はまずワインを何本か購入し、帰り道は途中のジグマリンゲンで休憩がてら散歩をしました。
ジグマリンゲンと言えばお城ですが、2回も見学したことあるので今回はパス。赤ちゃんと一緒だとちょっと面倒ですしね。
そのかわりにカフェ「Café Seelos」でお茶をしました。お城を所有するホーエンツォレルン・ジグマリン家お墨付きのカフェで、150年以上の歴史があるのだとか。
そして毎回ホーエンツォレルン・トルテという同家の紋章をあしらったケーキが気になりながら、アプフェルシュトゥルーデルの誘惑に負けてしまいます。ここのアプフェルシュトゥルーデルは、私の中ではドイツで一番。もしジグマリンゲンへ行く人がいたら、ぜひ食べてみてください。
Café Seelos Web
【住所】 Fürst-Wilhelm-Straße 22, 72488 Sigmaringen
【電話】07571 12842
【営業時間】9:30~17:00(月~土)、12:00~17:00(日)
カフェで休憩後は、ドナウ川の対岸へ。ここはお城の全体像がばっちりみえるお勧めスポットです。
とここで、そろそろ息子のおむつ替えをする時間。周囲に誰もいなかったので、お城をバックにベビーカーの中でササッと替えてしまいました。
ジグマリンゲンを出発したら、あとは自宅へ向かうのみ。
私が隣でうたた寝しているあいだも夫が運転を頑張ってくれ、夕方前に無事に自宅に到着したのでした。
初めてベビーと旅行した感想
今回はベビー連れで初めての旅行。行く前まで色々心配していた割には、大きなトラブルもなくて一安心でした。
赤ちゃんがいるので何をするにもゆっくりだったものの、観光したりプールで泳いだり友人に会ったりと思っていた以上にアクティブに行動できたのは良かった。
特にレストランでの食事はどんな感じなのかと不安でしたが、たいてい入店まえに息子にミルクをあげていたので、本人は機嫌よく遊んでるか寝ているか。いつもゆっくり食事できたのは満足でした。旅行全体を振り返っても、上出来だったのかなと思います。
ミルクやおむつ替えのタイミングなど先を見ながら行動しなくてはならず、また常に赤ちゃんのペースに合わせないといけないので自由気ままな旅行とはかけ離れていますが、これはこれでなかなか楽しいものですね。
▼ 今回の旅行デビューでの反省として「やって良かった」、「こうすれば良かった」という点を別記事でまとめたので、興味のある人はこちらも読んでみてください。
【赤ちゃん連れの初旅行】「これは良かった」、「こうすれば良かった」まとめ