ドゥブロヴニク旧市街の背後にそびえるスルジ山は、城壁に囲まれた町とアドリア海が一望できる絶景スポット。標高412mの山頂へはケーブルカーを利用するのが一般的ですが、なんと私達の滞在中は運営会社の事情で運休になっていました(現在は通常通り運航しています)。
「タクシー代を払ってまで行くのもなぁ…」と他のアクセス方法を探していた所、バスで途中まで行けることが判明。ピレ門からバスに乗って終点まで行き、そこから景色を見ながら歩いて山頂へ向かいました。
帰りは徒歩で下ってきたので、かかった料金は行きのバス料金2人分で400円弱のみ。ケーブルカーやタクシーを利用するよりも、かなりお得にスルジ山を楽しめました。
ピレ門の前からバス+徒歩でスルジ山へ【行き方】
バスと徒歩でスルジ山へ行く方法は、次の通り。
- ピレ門前のから17番のバスで終点「Bosanka」へ(約20分)
- 「Bosanka」から徒歩で山頂へ(約20分)
まずはピレ門前のバス停から17番のバスに乗って、終点の「Bosanka」まで向かいます。バスは1時間に1本。時刻表は以下の通りです。
ピレ門発
9:15、10:30、11:40、12:35、13:35、14:35、16:30、18:30、19:30、20:30、21:30
バスでは進行方向に向かって右側に座ると、走行中に旧市街がよく見えるのでおすすめ。右側に座れなくとも、あとで絶景を思う存分楽しめるので大丈夫です。
ピレ門から20分くらいで終点のBosankaに到着。バスでのアクセスは知らない人が多いみたいで、私達が乗っていたバスもほかの乗客は2人しかいませんでした。しかもそのうち1人は日本人おじさん。私達もおじさんもどちらへ進めばいいか分からず、「どっちですかね?」、「こっちぽいかな?」と3人でgoogleマップとにらめっこをしていたのでした。
正しい進行方向は、バスを降りた先にのびているこの道。バスが走ってきた進行方向に沿って、道なりに進んでいきます。
途中には廃墟となった建物もありました。
廃墟を通り過ぎると一気に視界が開け、遠くにケーブルカー乗り場などがある山頂が見えます。ここからは道に沿って歩けばいいので、迷う心配はありません。
ただこの道はケーブルカーに乗れない人達を乗せたタクシーが頻繁に走っていて、どの車もだいぶスピードを出していたので道端を歩いているときはちょっと怖かったです。今はもうケーブルカーも再開しているので、タクシーもそこまでは多くないと思います。
バスを降りてから10分ほど歩いたところで旧市街が見えてきます。山頂から見るのとはまた違った角度で旧市街の景色が楽しめるのは、バスで向かう者の特権ですね。
スルジ山から眺めるドゥブロヴニク旧市街
Bosankaのバス停から山頂まで本来は徒歩20分くらいで来れるはずが、写真を撮ったり景色を眺めたりしていたら2倍の40分かかりました。
山頂まで着くと、ナポレオンが贈ったと言われている白い十字架が立っています。
十字架のある場所から見える旧市街。真っ青な海とオレンジ色の街並みとのコントラストがとても美しかったです。この景色を見ずして、ドゥブロヴニクは語れません!
海岸とは反対方向に視線を向けると、連なる山々を背景に草原が広がっています。クロアチアは海のイメージしかなかったのですが、山も結構あるのですね。動物らしき影がいくつも動いているのも見えました。
ケーブルカー乗り場にはレストランもあります。
山頂の散策
旧市街の眺めを楽しんだ後は、持参したサンドイッチを食べてからスルジ山の山頂を少し散策しました。
電波塔の下あたりには、ナポレオンにより1806~1812年にかけて建てられた「帝国の砦」跡地が残されています。砦はその後オーストリア軍によって拡張されたとのこと。
今こそのどかな風景が広がるスルジ山ですが、1991~1995年のユーゴ内戦では戦闘が激しかった場所のひとつ。当時はここからも町への砲撃が行われたそうです。
ところどころ崩れていたり、砲弾の跡のような穴が残されていたりして、ちょっと怖かったです。建物の中ではユーゴ内戦に関しての展示も行われていました。
「帝国の砦」から更に先へ進むと、視界が開けて海に浮かぶ島々が見えました。私達が滞在したフヴァル島やコルチュラ島も、この中にあるのでしょう。景色が本当に綺麗すぎる…!このままずっと眺めていたい気分でした。
山頂は日差しは強いものの、心地いい風が吹き抜けてとても気持ち良かったです。でもこんな時こそ日焼けには注意!
さっきとはまた異なる角度から旧市街が見えました。
ジグザグ道を旧市街まで下る
山頂での散策を楽しんだら、徒歩で旧市街まで下りました。私達はちょっと急なジグザグ道を歩きましたが、もっとなだらかなコースもあります。
はじめのうちは、草木が茂る中を歩いていきます。
するとしだいに背の高い木がなくなり、周囲の景色がよく見えるようになります。写真の様な巨大ローズマリーもあちこちに生えていて、通るとフワッと爽やかな香りがしました。
歩いているとどんどん旧市街が近づいてきて、上で散々見た景色なのに何だかワクワク。
道はというと、砂利が滑りやすいのに加え、大きな石も混ざっていたので結構歩きにくかったです。私は景色に気をとられていたからか、何度も滑って転びそうになりました…歩きやすい靴が必須で、サンダルは止めた方がいいでしょう。
あとは日光を遮るものがないので、帽子や日焼け止めでしっかり対策をした方が良いですよ。
しばらく進むと再び森を抜け、住宅街へ。ここまで来れば旧市街もすぐそこです。
旧市街手前にある階段ではちょうどオレアンダー見頃で、ピンクの花が満開でした。
下から見るとこんな感じ。遠目からは桜のようにも見えました。
朝9時過ぎにピレ門を出発し、旧市街に戻ってきたのは午後1時まえ。この日はこのあと旧市街を少しだけ観光し、その後は滞在していたアパートのすぐ近くにあるビーチで泳いでいました。
おわりに
今回は意図せずバスと徒歩でスルジ山へ向かう事になりましたが、向かっている途中から既に絶景が楽しめたり、ちょっとしたハイキングも楽しめました。
最初は「バスか…」と思ったものの、2人分のバス代で24kn(400円)かかっただけだったし、むしろバスで良かったと思います。
バスは1時間に1本しかなく時間に余裕のない方には不向きですが、それ以外の方にはかなりおすすめです。
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