ドゥブロヴニクで訪れた観光スポットやおすすめレストラン、泊まって良かったアパートを紹介します。
旧市街がぐるりと城壁に囲まれ、世界遺産にも登録されているドゥブロヴニク。町のスケールが想像してたよりもはるかに大きく、人気なのにも頷けました。
ドゥブロヴニクには3泊して観光や海水浴をしながらのんびり過ごしたほか、フライトの関係で最終日にも1泊。
滞在中のスケジュールもあるので、何泊すればいいか迷っている人は参考にしてみてください。
Contents
ドゥブロヴニクへのアクセス
スプリット、フヴァル島、コルチュラ島からのアクセス
船(カタマラン)の場合はスプリットから約5時間、フヴァル島から3時間半がめやすです。
私たちはKapetan Lukaのカタマランを使用。コルチュラ島からドゥブロヴニクまでは約2時間で到着し、料金は1人130kn(2,070円)でした。
バスは遅れることが多いので注意
バスを利用する場合は検索するとスプリットから約4時間、モンテネグロのコトルから2時間などと出てきますが、ドゥブロヴニク発着の場合は表示よりもプラス1~3時間は見たほうが良いです。
というのも、陸路では国境越えがあるので到着時間が大幅に遅れる可能性があるのです。私達はドゥブロヴニクからコトルまでバスを利用しましたが、国境で時間をとられて2時間以上もバスが遅れました。
夏のバカンスシーズンは特に混雑するみたいなので、チケットに記載されているバスの所要時間はあまり信用できません。
港&長距離バスターミナルから旧市街まで
フェリー乗り場や長距離バスターミナルがあるグルージュ港は旧市街のピレ門から2kmほど離れているので、旧市街へ向かうには市バスまたはタクシーを利用します。
市バスの所要時間10~15分くらい。車内アナウンスはありませんが、ピレ門に着けば他の観光客もほとんど下車するのですぐに分かるはずです。
ドゥブロヴニク空港から旧市街まで
空港から旧市街のアクセスは、Platanuという会社が運営しているシャトルバスがお得で便利です。空港を出発後はピレ門とグルージュ港に停車し、ピレ門までの所要時間は約30分。
チケットは空港のチケットカウンターまたは運転手から直接購入します。料金は片道55kn(880円)。
ドゥブロヴニクでの滞在スケジュール
暑かったこともあり、1日中ずっと観光で歩き回るということはしていません。見どころを数ヵ所訪れたらカフェで休憩したり、午前中は観光、午後はアパートに戻ってビーチへ行くなど、かなりのんびりとした滞在でした。
1日目 | |
13:10 | アパートにチェックイン |
14:15 | 城壁ウォーク (城壁ウォークの注意はこちら) |
16:00 | カフェで休憩 |
17:00 | フランシスコ会修道院 |
17:30 | 城壁に沿って旧市街を散策 |
18:10 | ロヴェリナッツ要塞 |
17:15 | メキシカンレストラン(Mex Cantina Bona Fide) |
2日目 | |
10:30 | 旧市街を散策 |
11:00 | 旧総督邸 |
11:30 | 大聖堂 |
12:00 | 城壁の外側を散策 |
12:50 | ツァヴタット到着&散策 |
14:00 | ビーチ |
15:20 | ランチ(クロアチア料理) |
17:00 | アパートで休憩&周辺の散歩 |
20:00 | 夕食(自炊) |
3日目 | |
9:20 | スルジ山へ出発 (スルジ山の様子はこちら) |
10:30 | 山頂到着 |
11:10 | 持参したサンドウィッチでお昼 |
13:00 | 旧市街に戻ってカフェ休憩 |
14:00 | 海洋博物館 |
16:50 | アパートに戻って近くのビーチへ |
19:10 | 夕食(自炊) |
旅行最終日 | |
15:45 | アパートチェックイン |
16:15 | スーパーで買い物 |
19:15 | アジアフュージョンレストラン(Azur) |
20:45 | 夕暮れの港、夜の旧市街を散策 |
ドゥブロヴニクの観光
町の観光では、城壁や博物館が無料になる「ドゥブロヴニク・カード」の3日券を利用。カードはオンラインで購入すると10%オフになるので、事前に購入して到着したフェリー乗り場近くにある観光案内所で発券してもらいました。
旧市街の入り口 ピレ門
ドゥブロヴニクの旧市街への入り口となるのが、どっしりと立派な佇まいのピレ門。門のすぐ手前には木製の跳ね橋があり、かつては日が暮れると橋を巻き上げて門を閉ざしていたのだそうです。門の外側はちょっとしたバスターミナルになっているほか、観光案内所もここにあります。
門の中にはいると目の前にはメインストリートのプラツァ通りが伸び、両側にはカフェやショップが並んでいます。床も壁も白に近い色で、太陽の光が反射してかなり眩しいのでサングラスは必須。地面もツルツルしていて滑りやすく、私は何度もツルっと転びそうになりました。
入ってすぐ右手には飲用可能の泉があり、観光の途中でペットボトルに水を補給できるのでとても便利でした。上に犬の像がちょこんと乗っているのにも注目です。
城壁ウォーク
旧市街でまず行ったのが城壁ウォーク。城壁8~16世紀にかけて建てられたもので、上の部分が一周約2kmの遊歩道になっています。上から見下ろす街並みの美しさは想像以上のもので、スケールの大きさに圧倒されてしまいました。
場所ごとにロヴリェナッツ要塞や旧港が見えたりと、城壁の上から見えるのは変化に富んだ景色。真っ青なアドリア海がまた美しく、泳げもしないのに飛び込んでしまいたい気持ちになりました。
城壁のある町はドイツにもありますが、こんなに屈強なものは見たことがない。ヴェネチアやオスマントルコが敵ともなると、ここまでしなければ町を守れなかったのでしょうね。
ドゥブロヴニクのオーバーツーリズムについてニュースでも見ていたので城壁の上も相当な混雑を覚悟していましたが、タイミングが良かったのか見て通りのガラガラ。おかげでゆっくり写真を撮ったり、景色を眺めたりしながらの城壁ウォークが楽しめました。
フランシスコ会修道院
旧市街に入ってすぐ左手にあるのは、フランシスコ会修道院。美しい回廊や中庭が見られるほか、薬に関する小さな博物館、クロアチア最古の薬局「マラ・ブーチャ薬局」もここにあります。
薬局では中世から伝わるレシピで作られた自然派コスメが購入でき、お土産を買う人で賑わっていました。
そんな薬局とは対照的に、人気の少ない静かな回廊。中庭から日の光がアーチを描いた柱ごしに差し込む様子は、どこか神秘的でもあります。
中庭には大きなヤシの木をはじめ植物が茂っていて、緑の少ないドゥブロヴニク旧市街のオアシスのよう。この中庭は城壁からも見えてとても美しいので、城壁ウォークされる方は上からも探してみてください。
旧総督邸
旧総督邸はドゥブロヴニクがラグーサ王国として栄えていた時代、総督の住居と仕事場を兼ねていた建物。ほかにも評議会や元老院などの機関がおかれ、政治の中心でもありました。
もとはゴシック様式の建物でしたが、火薬庫の爆発や地震により破壊されること数回。その都度修復をくり返したため、それぞれの時代に最盛期を迎えていたルネサンスやバロック様式も各所に見ることができます。
建物の中には文化歴史博物館も入っています。当時使用されていた家具や武器、貨幣などが展示されていますが、町の歴史に興味がなければそこまで印象に残らないかもしれません。
個人的には、博物館よりも建物に入ってすぐの吹き抜け部分の方が面白かったです。
大聖堂
旧総督邸の正面からまっすぐ歩いていくとファーマーズマーケットがあり、その脇の階段を上ったところには大聖堂があります。クロアチアの教会は肌の露出に厳しい所が多く、ショートパンツを履いていた私も「入れないだろうな」と思っていたのですが、同じような恰好をしていた観光客も沢山いたのでそれに紛れて侵入できました。
中に入って真っ先に目が行ったのは、正面の祭壇のうしろに描かれている祭壇画。全体的にちょっと暗いのが残念でしたが、祈りを捧げる人にとってはゴテゴテの内装よりもこのくらいのほうが居心地も良いのかもしれません。
ちなみに大聖堂まで続く階段は、ドゥブロヴニクに何ヵ所もある「ゲームズ・オブ・スローンズ」のロケ地のひとつ。
ロケ地については「ドゥブロヴニクにある」くらいしか知らなくてちゃんと調べていなかったのですが、夫はここを見つけた瞬間「シェイムの階段だ!」と大喜びでした(女王が大衆から「シェイム!シェイム!(=恥を知れ!)」と言われながら全裸で階段を下りるシーンがある)。
ロヴリェナツ要塞
高さ37mの崖の上に立つロヴリェナツ要塞もまた、「ゲームズ・オブ・スローンズ」の有名なロケ地。11世紀に敵対していたヴェネチアの侵入を防ぐべく建設され、水陸両方面からの攻撃から町を守っていました。
よくイベントの会場として使われるみたいで、この日も何かの準備中。テラス部分には大砲や砲弾が置かれていたりして、当時の様子を少しだけ垣間見ることができます。
城壁ウォークの時にロヴリェナツ城塞がよく見えていた様に、ここからも旧市街を見渡す絶景が楽しめます。外側から見ると、町が城壁でがっちり守られているのがよく分かりますね。
スルジ山
ドゥブロヴニク旧市街を上から見下ろせる絶景スポットが、町の背後にそびえるスルジ山。私達が行った時はロープウェイが運休している真っ只中だったので、バスで山頂付近までいってそこから徒歩で上りました。
バスは本数が少ないものの、途中でちょっと違った角度から旧市街を眺められるほか、料金もロープウェイやタクシーを使うより格段に安いという利点があります。
山の上から見下ろす旧市街はもちろん、山頂にひろがる草原や真っ青なアドリア海に浮かぶ島々が織りなす風景も素晴らしいものでした。日差しはギラギラ照りつけていましたが、爽やかな風が吹いていてとても気持ちが良かったです。
帰りはどんどん近づいてくる旧市街やアドリア海を眺めながら、写真のような道を延々と下っていきました。
町並みのライトアップが楽しめる夜の散策もおすすめ
とある日は町のレストランで夕食を取った後、夜のお散歩もしました、旧市街の街並みは昼でも十分美しいですが、ライトアップされた夜も幻想的で素敵です。日が落ちて過ごしやすくなるからか夜の方が人も多く、どこも活気で溢れていました。
プラツァ通りはライトが壁や床に反射して、夜でも昼間の様な明るさ。9時過ぎまで営業しているお土産屋さんやアイス屋さんがあるところは、さすが観光地という感じでした。
ドゥブロヴニクで美味しかったカフェ、レストラン
今回クロアチアで訪れた町の中でも、特にドゥブロヴニクでは外食代が高いという印象でした。とはいえ「美味しいものならちょっと高くても食べたい」という考えの私達。アパートで自炊もしたりしながら、出すところではしっかりお金を払って食事を楽しみました。
メキシカンレストラン「Mex Cantina Bona Fide」
到着初日に行ったのは、旧市街東側のレストランが並んでいる通りにあるメキシカンレストラン。トルティーヤやブリトーといったメキシコ料理のほか、ピザやパスタもメニューにあります。
たっぷりのサラダとともに出てきたブリトー。スパイシーに味付けされた肉や豆、コーンが中に詰められ、添えられたサワークリームやサルサソースとの相性も抜群でした。
お会計:
カクテル、料理で455kn(7300円)
Mex Cantina Bona Fide
【住所】
【電話】
【営業時間】9:00~23:30
アジアフュージョン料理 Azur
Azurは大聖堂からさらに南へ行った所の、細い路地にあるレストラン。夜は予約が必須なようです。ちょっと早めに7時頃に行った私達はなんとか座れましたが、その後はみんな断られていました。
アジアフュージョン料理のお店なので、料理はどれも独創的。前菜に食べた小さな「K-pop チキン」という名のハンバーガーは竜田揚げみたいなものが挟まっていて、キムチ風味のソースがまた絶妙な味わいでした。
メインに食べたのは、シーフードたっぷりラクサ(シンガポールの麺料理)。ココナッツミルクスープに魚介の味がしっかり出ていて、添えられたライムを絞るとまた味に変化が出て美味しかったです。
お会計:
ドリンク、前菜、メイン、デザートなど食べて460kn(7400円)
Azur
【住所】
【電話】
【営業時間】12:00~22:00
【休業】月
美しい夕日が見える海岸のバー Bard Mala Buža
たったいま紹介したAzurから城壁を左手に歩いていくと壁に小さなトンネルがあり、そこをくぐると海岸に面したバー「Bard Mala Buža」があります。席が海岸すれすれでちょっと怖かったりもしますが、ここからの眺めがまた素晴らしいのです。
夕暮れ時になると、空の色がオレンジやピンク、紫に変化していってとてもロマンチック。ちょっと穴場っぽい場所で見つけるのが難しいかもしれませんが、興味のある方はぜひ探してみてください。
Bard Mala Buža
【住所】k
【電話】
ロケーション抜群のカフェ・レストラン Gradska kavana Arsenal Restaurant
最後に紹介するのは、旧総督邸と同じ通りにあるカフェ・レストラン「Gradska kavana Arsenal Restaurant」。建物の反対側は旧港に面していて、そちらにも眺めのいい席があります。
ここはお茶のみの利用で、通りに面した席でアイスカフェ(冷たいコーヒーにバニラアイスが入った飲み物)を頂きました。ちょっとお高めですがロケーション抜群でサービスも良いですし、料理も美味しいと評判なので覚えておくと便利ですよ。朝早くから営業しているので、モーニングに行ってみるのもいいかも。
お会計:
アイスコーヒー2杯、ビール、水で160kn(2600円)
Gradska kavana Arsenal Restaurant HP
【住所】
【電話】
【営業時間】8:00~24:00
ドゥブロヴニクで利用したアパートメント
ドゥブロヴニクでは2つのアパートに滞在しました。1つは旧市街から離れた「バビン・クック」エリアにあるアパートで、もうひとつは旧市街と「ラパド」エリアのちょうど真ん中。
特にバビン・クックのアパートは広々していて近くにスーパーやビーチもあり、今回の旅行で一番良かった宿泊先でした。
広々で快適 Apartment Lapad
名前にはLapadとありますが、どちらかと言えばバビン・クックにあるアパートメント。オーナーとはメッセージのやり取りで実際に会っていませんが、鍵の受け取り方からアクセスの仕方など、こちらの質問にいつも丁寧かつ迅速に答えてくれてとても好感が持てました。
何もかも高いドゥブロヴニクですが、私達が宿泊したときは3泊で料金が270€と、コスパもなかなか良かったです。
部屋はリビングダイニングのほか寝室とバスルーム、キッチン、バルコニーがあります。バスルームにはボディーソープやシャンプー、コンディショナーも完備。洗濯用の洗剤も用意してくれてあって助かりました(なかなか小さなパックが売っていないので)。
キッチンは食洗器がないものの、使い勝手が良かったです。
毎日外食する気分でもなかったので、こんな風に簡単に自炊をしてバルコニーで食べたりもしました。スーパーは歩いて1分もかからないくらい近くにあります。
ビーチまでは徒歩5分。ビーチがある入江からは、港に停泊中の大型客船も見えました。
アパート名 | Apartment Lapad |
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住所 | Riječka 14, Lapad, 20000 Dubrovnik |
チェックイン/アウト | 14時/10時 |
設備 | キッチン、エアコン、洗濯機、バスタブ、薄型テレビ |
口コミ・料金 | » Booking.com |
旧市街から徒歩圏内 Apartments Victoria
こちらのアパートメントは、モンテネグロのコトルから戻ってきてドゥブロヴニク空港から帰る前日に1泊だけ利用しました。旧市街のピレ門からは歩いて20分弱、近くには大きなスーパーもあって何かと使い勝手がよかったです。
部屋はキッチン付きリビングダイニングとベッドルーム、そしてバスルーム。最近リノベしたばかりなのか、どこもピカピカでした。
ベッドの装飾も可愛くて、ここだけスパみたい。
到着時に出迎えてくれたオーナーと彼のお母さんが、またとっても親切かつフレンドリー。一通り説明をしたあとに、自家製のリモンチェッロを1瓶置いていってくれました。
アパート名 | Apartments Victoria |
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住所 | Solinska 2a, 20000 Dubrovnik |
チェックイン/アウト | 14時半/10時 |
設備 | エアコン、キッチン |
口コミ・料金 | » Booking.com |