長野県の塩尻市にある奈良井宿へ行った時のレポートです。
初日本となる義弟に日本らしい町並みが残る場所を案内したいと思い、家からの行きやすさも考えて選んだのがこの奈良井宿。
町の大きさが散策にちょうど良く、アップダウンも少ないので子連れでも観光しやすかったです。
Contents
日本最長の宿場町
奈良井宿は中山道六十九次のなかで、東京側からも京都側からもちょうど真ん中に位置する宿場町。全長1kmと宿場町の中では日本一の長さを誇ります。
かつては多くの旅人で栄えたことから「奈良井千軒」とも言われ、当時の面影を残す町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されるほど。NHKの連続テレビ小説「おひさま」の舞台にもなったので、テレビで町並みを見たことがある人もいるかもしれませんね。
現在は昔ほどの賑わいはありませんが、逆にゆっくりとした空気が流れていてどこか気持ちが落ち着くような気分になります。混雑していないので、風情ある町並みを楽しみながらのんびり散策したい人におすすめです。
奈良井宿の散策
道は一本道なので、道に迷う心配はありません。ただどの家も同じような外観で区別がつけにくいので、行きたいお店がある場合はあらかじめ場所の確認をしておいた方が良いかも。
奈良井宿観光協会のウェブサイトに分かりやすい地図があるので(英語版もあり)、ダウンロードまたは印刷しておくと便利です。
伝統工芸品のお店がたくさん
町の中を歩いていると、この地方の伝統工芸である木曽漆器や、木曽ひのきのお店が沢山。箸や櫛、カップそして器などなど、お土産にぴったりな品物もあれば、箪笥や机といった家具もあります。
素敵な箪笥があって欲しいな思ったのですが、さすがにドイツまで持って行くのはね…
伝統工芸のお店と同じくらい多かったのが、食事処や喫茶店。長野と言えば蕎麦ですが、奈良井宿のある木曽は五平餅も有名です。
のどかな町並みと井戸
先ほども書いたように、観光客の姿もそこまで多くないのが◎日本人よりも外国人の方が多い印象を受けました。
かつて旅人の喉を潤した井戸。奈良井宿の中にはこんな感じの井戸が数ヵ所あり、今でも地元の人々が使ったりしているそうです。
長泉寺で龍の天井画を見物
奈良井宿のちょうど真ん中らへんにある長泉寺。江戸時代はお茶壷道中(京都の宇治から、江戸の将軍にお茶を届ける行列)が宿泊していた場所でもあります。
ここの見どころは龍の天井画。立派な赤い龍が天井いっぱいに描かれていて迫力満点です。見学無料なのでフラッと寄れるのもいいですね。
さらに一本道を歩き、鎮神社まで来たらだいたい宿場町の終点です。
木曽の大橋
駐車場まで戻る途中で寄ったのが、奈良井川にかかる木曽の大橋。
樹齢300年以上のヒノキを使っていて、橋脚を持たない木製の橋としては国内でも有数の大きさを誇るのだそうです。
ちょっと陰で見えにくいですが、橋の裏の木組みの部分がまた美しい。匠の技おそるべしですね!
橋は現役で渡ることもできます。やや急なので滑らないよう要注意です。
100年以上の古民家で昼食
奈良井宿でお昼を頂いたのは「かなめや」さん。
先ほど紹介したように食事処は沢山ありますが、子連れなので靴を脱いで上がれる所がいいな…と思いながら調べて、良さそうだったのがここでした。
入口からして歴史を感じさせる造り。頭上が低い扉をかがんで中に入ります。
100年以上の古民家を使っているそうで、中に囲炉裏も。冬になるとここで火がたかれて、ほっこりした空気が楽しめるんでしょうね。
そんなかなめやさんで私が頂いたのは、やっぱりこの地名物の五平餅。甘辛い胡桃の味噌だれが五平餅に良く合ってとても美味しかったです。
メニューは他にも蕎麦や、牛丼、雑炊、カレーなど種類が豊富。甘味もいくつかあったので、お茶しに来るのも良いと思います。趣たっぷりでとにかく雰囲気が良いので、かつての宿場町らしさを感じたい人はぜひ訪れてみてください。
ちなみにここのトイレは汲み取り式…! 子どもの時に祖母の家で見て以来だったので、まだあるのか!とビックリしてしまいました。
かなめや
住所:長野県塩尻市大字奈良井482
電話:0264-34-3329
営業時間:10:30~18:30
奈良井宿へのアクセス
車でのアクセス
車でのアクセスは、東京方面からだと中央道を通り塩尻ICで下りて35分がめやす。
駐車場は奈良井宿の入口に有料駐車場(1日500円)があるほか、木曽の大橋の両側にはそれぞれ無料の駐車場があります。
電車でのアクセス
電車は東京からの場合、新宿から塩尻乗り換えで奈良井駅まで3時間ちょっとの道のりです。
松本からは電車で1時間ほど。個人的には松本に宿泊して観光しながら、奈良井宿も行ってみるというプランが時間のロスも少なくて良いと思います。
奈良井宿まとめ
かつては多くの旅人が行き交い、賑わいをみせた奈良井宿。
当時の面影をしのばせる町並みは風情があふれ、伝統工芸のお土産さんなどを覗きながらのんびり散策するのが楽しいです。
観光地である一方、ここに住んでいる地元の人達の生活も垣間見れるのがまた面白いなと感じました。
東京や名古屋などから日帰りもできなくはありませんが、ちょっと行程が忙しくなるかも。電車の時間をきにせずゆっくり滞在したいなら松本あたりに宿を取ってみてはいかがでしょうか。
奈良井宿については以前訪問したときの投稿もあるので、興味のある方はこちらもどうぞ
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