ドイツ人はアイスが大好き。
夏には老若男女問わずアイス片手に歩いている姿を見かけるほか、アイスカフェ(アイス専門のカフェ)も大盛況になります。
アイスカフェではアイスのほかフルーツや生クリームを盛ったパフェが何種類もありますが、はじめて見た人が「なんだこれは!?」となるのが「スパゲッティアイス」。
見た目がそのままスパゲッティのアイスで、「スパゲッティ」とありますがイタリアではなくドイツで誕生しました。
アイス屋さんに行けば必ずと言っていいほど見かけ、誕生から50年経ついまでも親しまれ続けている定番スイーツです。
今回はそんなちょっと変わった見た目の「スパゲッティアイス」がテーマ。
マンハイムにある発祥のお店も紹介するので、気になる方はチェックしてみてください。
Contents
誕生から50年を迎えたスパゲッティアイス:誕生のエピソード
スパゲッティアイスは1969年、ドイツ人とイタリア人の両親を持つダリオ・フォンタネッラ氏がドイツのマンハイムで考案しました。
考案のきっかけになったのは、イタリアはドロミテ山脈麓のリゾート地で食べたモンブラン。
その美しい見た目や軽くて滑らかな食感に感激したダリオさんが店の女主人に作り方を尋ね、それをアイスに応用しようと考えたのがスパゲッティアイスの歴史の始まりです。
その後ドイツに戻った当時17歳だったダリオさんは、マンハイムにあるお父さんのアイス屋さんで何度も試行錯誤。ピスタチオ、レモン、イチゴのアイスを使ってイタリア国旗を模したスパゲッティアイスが、彼の試作品第一号となりました。
自信満々に試作品をお父さんに披露するも、返ってきたコメントは「色付きのスパゲッティなんて見たことないよ」というもの。
「本物のパスタに似せるならバニラアイスを使いなさい」というアドバイスを基にさらに試行錯誤を重ね、遂に納得のいくスパゲッティアイスを完成させたのでした。
2019年には誕生から50年を迎えたスパゲッティアイス。ある少年のひらめきから生まれたちょっと変わったアイスは、今となってはドイツのアイス屋さんにはなくてはならないメニューとして多くの人達から親しまれています。
スパゲッティアイスはどんな味?
見た目は「トマトソースのかかったスパゲッティ」ですが、もちろん実際にトマトソースがかかっている訳ではありません。
麺の部分にはバニラアイス、ソースにはイチゴソースが使われ、上にかかっているのはパルメザンチーズに見立てたホワイトチョコ。アイスの下にはホイップクリームが隠れているのが王道です。
ちょっと紛らわしい見た目なゆえ、「アイスを注文したのに、スパゲッティが運ばれてきたと勘違いした少年が泣き出してしまったと」いうエピソードもあるのだとか。
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お店によってはバニラアイス以外を使ったもの、キウイなどほかの果物のソースを使うなど色々なバリエーションがあります。
アイスを細い麺状に絞り出しているので、食感はフワッとなめらか。お店によって色々種類があったりもしますが、王道のバニラアイス+イチゴソースが一番おいしいと思います。
発祥の店「アイス・フォンタネッラ(Eis Fontanella)」
スパゲッティアイス発祥の店であるアイス屋さん「アイス・フォンタネッラ」は、今もマンハイムで店を構えています。
マンハイムは南西ドイツにある大学都市。中心部では道路がマス目状に交差し、巨大な宮殿や立派な給水塔といった見どころのほか緑も多いのが特徴です。
日本人に人気のハイデルベルクもへも10分ちょっとで行けるのが魅力。
- ハイデルベルク:快速列車で13分、S-Bahnで15分
- フランクフルト:ICEで30分、快速列車で1時間
- シュトゥットガルト:ICEで1時間20分
そしてお店はそんなマンハイムの中央駅から徒歩15分の場所にあります。
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店内はお洒落な雰囲気。店員さん同士はイタリア語で会話をしているので、まるでイタリアのカフェにいるみたいです。
入り口にはアイスがずらりと並ぶほか、ケーキやフォカッチャなどイタリアらしい軽食も種類が豊富。私が訪れた時はコーヒーだけのみに来てる人も多かったです。
そしてこちらが、誕生の地で食べるスパゲッティアイス。滑らかで軽い食感のバニラアイスに、甘酸っぱいイチゴソースがよく合います。
結構大きいですが、甘さがくどくないので飽きずにペロリと食べられますよ!
アイス・フォンタネッラ(Eis Fontanella)本店
住所 | O4 5, 68161 Mannheim |
営業時間 | 11:00~18:00(短縮営業中) |
アクセス | マンハイム中央駅から徒歩15分、または中央駅前から3番のトラムに乗り「Strohmarkt」下車すぐ |
HP | Eis Fontanella |
材料や作り方へのこだわり
アイスのレシピにはかなりこだわっているダリオさん。材料にはかなりこだわっているほか、乳化剤や保存料を使わないなど「ミニマリスト」なレシピを貫いているのだそうです。
もちろんスパゲッティアイスの材料や作り方にも、彼のこだわりが沢山。素材がシンプルだからこそ、細かいところまで細心の注意が払われています。
例えば上から振りかけるホワイトチョコは、フランスのヴァローナ社製のみを使用。ホイップに使う生クリームは、マンハイムから200km以上離れたバート・キッシンゲンという町からわざわざ取り寄せているとのこと。
そしてバニラアイスにも、ちゃんと麺状になるようにこだわりの配合があります。アイスの絞り出しに使うのは、なんとシュペツェレを押し出す機械。
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シュペッツェレはパスタの一種ともいえる南西ドイツの郷土料理。上の写真では2、3枚目でアイスを麺状に絞り出している様子が見えますよ。
ちなみに、写っているのはスパゲッティアイス考案者であるダリオさん本人です。
夏のドイツで食べたいスパゲッティアイス
ある少年のひらめきから生まれたスパゲッティアイス。誕生から瞬く間に人気が広がり、50年以上経った今でもドイツのアイス屋さんには無くてはならないメニューとして親しまれています。
普通のアイスとはまた異なるフワッとなめらかな食感で、バニラアイスと甘酸っぱいイチゴソースの相性は抜群。
夏のドイツへ行く予定の方はぜひチャレンジしてみてください。
大体どこでも食べられますが、発祥のお店「フォンタネッラ」で食べてみたいという方はマンハイムへGO!
マンハイムはハイデルベルクからすぐなので、ハイデルベルク観光のついでに寄ってみるのもおすすめですよ。
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