ローテンブルクから帰ってきた次の日から、父と2人でシュトゥットガルトへ1泊しながら車の博物館巡りをしてきました。
事前に「メルセデスとかポルシェの博物館があるけど行きたい?」とメールで聞いたらすぐに「行く!」との返事が。
家からシュトゥットガルトまでは電車で2時間ほどかかり、日帰りで忙しいのも嫌なので、1泊しながらゆっくり博物館鑑賞をしてきました。
何度行っても楽しめるポルシェ博物館
ホテルのチェックインを済ませてからまず向かったのは、町から少し離れた場所にあるポルシェ博物館です。
モダンな館内の展示エリアは「ポルシェの理念」、「製品の歴史」そして「テーマ展示」という3つの要素からなるもの。
クルマも間近で見ることができ、ファンにはたまらないのでしょう。じーっと細部まで観察しているお父さんや若者たちも多かったです。
私は自動車関連の翻訳をやっている事もあってか最近やっとこういう車の技術関係にも興味が出てきましたが、そうでなければ「カッコいい車だな」くらいの感想で終わってしまっていたかもしれません。
またポルシェ博物館は定期的に展示内容を変えているので、何度来ても毎回違う車に出会えるという楽しみがあります。
新しく展示に仲間入りした車は「博物館初出展」と説明プレートに書いてあるのですぐ分かります。
では展示されていない車はどうなるのかというと、一部はレースやイベントに出場して実際に走っていたりするのです。こうして「今でも走れるんだ」ということを証明しているんですね。
ハイブリッドカーの「ポルシェ918スパイダー」。最大出力はなんと887PS!最高速度も345kmですって。
いくら高速の速度制限がないドイツといえど、そんなに高速で走る人はいるのでしょうか・・・?
レースなどで獲得したトロフィーもこの通り。
エンジンをかける際の音や加速時の音を実際に聞けるコーナーもあります。
[box02 title=”ポルシェ博物館(Porsche Museum)”]【開館時間】火~日9:00~18:00(入館受付は17:00まで)
【住所】Porscheplatz 1, 70435 Stuttgart-Zuffenhausen
【行き方】中央駅からS6に乗りNeuwirtshausで下車すると目の前に博物館があります[/box02]
地元の郷土料理を食す
ポルシェ博物館を見学後はお土産を物色し、せっかくなので地元料理が食べられるレストランへ行きました。
ビール醸造所のレストランで頂いたのは地元料理のマウルタッシェン(大きな餃子みたいな料理)と豚肉のローストです。
マウルタッシェンは日本人でも食べやすい味付けなのでおすすめ。上の写真のようにソースがかかっている物のほかに、切って卵や玉ねぎと炒めたものや、サラダに乗っているものなど様々な食べ方があります。
[box02 title=”Brauhaus Schönbuch”]【住所】Bolzstrasse 10, 70173 Stuttgart
【営業時間】11:00~24:00(木曜から土曜日は25時まで)[/box02]
じっくり見学したいメルセデス・ベンツ博物館
メルセデス博物館へは「朝一で行った方が良い」とガイドブックに書いてあったので、次の日の朝出かけました。
最寄り駅であるNeckerparkで降りるとこんな標識があるので、そっちへ進んで行きます。
すると見えてくるこの建物が博物館です。
私達が着いたのがちょうど開館時間だったらしく、一番乗りで中へ。
チケットを購入したらオーディオガイドを受け取り、近未来的なエレベーターで一気に上まで上がります。
クルマの元祖とも言える乗り物。クラシックでおしゃれですが、乗り心地はあまり良くなさそう・・・。
こんな豪華なクルマも。
博物館の中はらせん状になっていて、そこを下りながら見学していきます。車だけではなく飛行機のエンジンや歴史の展示などもあり、なかなか見ごたえがあります。
レトロなコーナーがあったり・・・。
ここはハイブリッドカーの展示スペース。最近は様々なメーカーから色々なモデルが出ていますね。
ドイツ車ではありませんが、ジャガーからも2018年にEV仕様のSUVが投入されるとこの間ニュースで読んだばかりの私です。
レース場の雰囲気を体感できるコーナーには、車だけでなくドライバーが着用したユニフォームなども展示されています。
そういえば、日本にいた頃はよく深夜に放送されていたF1を見たものです。今はなぜか全然見なくなってしまいましたが、また見てみようかなと思ったり。
お土産コーナーも広くて色々なメルセデスグッズが販売されています。父はポロシャツを購入。着るたびにこの旅行の事を思い出してほしいです。
メルセデスのロゴが入っているオーディオガイドのストラップも記念にもらえます。
首を振るダックスフントの置物もありました。パグだったら購入を検討したかもしれません・・・。笑
[box02 title=”メルセデス・ベンツ博物館(Mercedes-Benz Museum)”]【開館時間】火~日曜9:00~18:00
【住所】Mercedesstr. 100, 70173 Stuttgart
【行き方】中央駅からS1に乗りNeckerpark下車。そこから徒歩10分。[/box02]
クルマだけじゃないシュトゥットガルト
どうしても自動車産業いうイメージが強いシュトゥットガルトですが、芸術や文化が楽しめる都市でもあります。
ドイツを代表するバレエ団であるシュトゥットガルトバレエ団があったり、オペラが楽しめたりするほか、ビール祭りも開かれたり。
またニュルンベルク、ドレスデンに続くドイツ3大クリスマスマーケットのひとつが、ここシュトゥットガルトのクリスマスマーケットなのです。
ニュルンベルクは「世界一有名」、ドレスデンが「世界最古」となり、シュトゥットガルトのマーケットは「世界最大」なんだそう。
私はこの中でニュルンベルクのクリスマスマーケットにしか行ったことがありませんが、それでも結構大きかったような・・・。それ以上の規模ということなので、迷子になったら最悪ですね。
中央駅から続くショッピングストリートをずっと歩いていくと、町のシンボルでもある「シュロス広場」にたどり着きます。背後に見えるのは新宮殿で州の役所機関が入っています。
ちなみに、ここは秋の紅葉も綺麗です。以前10月末に訪れた際の写真がこちら。
シュトゥットガルトから電車で15分ほどの場所にあるルートヴィヒスブルクには、その豪華さから「シュヴァーベンのヴェルサイユ」なんて呼ばれているお城もあります。城好きの方におすすめ。
おわりに
メルセデス博物館を見終わったらその足で家まで戻り、その日の夜の便で父も日本へ帰りました。
これで家族も全員帰ってしまい、何だか急に寂しい気分。
あちこち案内したりメニューの説明をしたりと大変なこともありましたが、みんなでの観光は本当に楽しかったです。
私が小さい頃はよく3家族くらいで一緒に海やスキーに行くことがありましたが、その時みたいな皆でワイワイした楽しさがありました。
全員一緒には難しいと思いますが、また皆で旅行にも行きたいです。
[…] ポルシェ博物館、メルセデスベンツ博物館を訪問した時の様子は「シュトゥットガルトでクルマ博物館巡り(ポルシェ、メルセデス)」にあるので、興味のある方はこちらもどうぞ。 […]