結婚式の準備をしていて驚いたのが、「ドイツではウェディングドレスは購入するもの」だということ。
「値段も結構するだろうし、1回しか着ないのに…」と合理主義なドイツ人がなぜドレスを購入するのか不思議に思うところですが、これにはちゃんと理由があるみたいです。
という訳で、今回はドイツのウェディングドレス事情について。最後に私が結婚式で実際に着たドレスもちょっとだけお見せします。
Contents
ドイツのウェディングドレス事情
ドレスは購入がほとんど
冒頭でも触れたように、ドイツではウェディングドレスを購入する人がほとんど。
日本では最近でこそオーダーで作ったりする人もいますが、まだまだレンタルが主流ですよね。なので私も、「ドレス買うんだよ!」と言われた時はびっくりしました。
価格はそれこそピンキリ。ネットで500€くらいの安いドレスもあれば、専門店では2000€越えだったりする事もあります。それでも大体1500~2000€くらいのドレスを選ぶ人が多いみたいです。
ちなみにドイツではお色直しがなく、花嫁はずっと同じドレスを着ています。
日本ではお色直しを最低でも1回はするカップルがほとんど。何着もドレスを着ればその分お金もかかるので、1着のドレスで済ませるドイツ人はある意味合理的なのかもしれません。
マイナビウェディングのアンケートでは、ドレス代だけで50万円以上かかったというカップルが20%。夫にこの話をしたら、驚いているのか引いているのか分からないような反応が返ってきました。
新郎は当日までドレスを見てはいけない
かつては「結婚式前に新郎が新婦のウェディングドレス姿を見たら、2人は幸せになれない」という言い伝えがあったらしく、現在でも式当日までドレス姿を見せない新婦は多いです。
ドレス姿が新郎に披露されるのは、結婚式の直前。これは「ファーストルック」や「ファーストミート」と呼ばれ、式直前に花嫁姿を見た新郎が感動して涙…という演出は私も何度か見た事があります。
ドレス姿を当日まで見せることができないので、ウェディングドレスを選ぶ際は母親や女友達と行く人がほとんどです。
ちなみに私達の場合は、夫が「俺も行く!」とドレス選びにもついてきました。
単に本人が早くドレスを見たかったのもありますが、「デザインが気に入らなかったらヤダ!」とのこと。なんてロマンがないんだ…
ドイツで人気のあるデザイン
ドイツで人気があるのは、スレンダーやマーメイドなど体のラインが出やすいデザイン。
お店に行ってもこのデザインのドレスがほとんどで、つぎにAラインが多いという印象です。
またトレーン(後ろの裾の部分)は短いか、取り外し可能な物が人気。というのもドイツの結婚式ではダンスがあるほか、お色直しもなくずっと同じドレスを着ているので、動きやすい方が好まれるのです。
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【ドイツの結婚式】新郎新婦が披露するファーストダンス
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夏場はガーデンウェディングが多いのも、短いトレーンが好まれる理由だと思います。
ちなみに南ドイツのバイエルン州では、花嫁衣裳として白やシャンパンゴールドのディアンドル(バイエルンの民族衣装)を着る人もいるのだそうです。
ドレス購入までの記録
ドイツのウェディングドレス事情が分かったところで、ドレス購入までの様子を紹介します。
セカンドハンドのお店で購入
私のウェディングドレスはセカンドハンドのお店で購入しました。最初からセカンドハンドを探していたわけではなく、見つけた高評価のお店がたまたまセカンドハンドのお店だったという流れです。
中古といっても1回しか使われていないドレスできちんとクリーニングされているし、私が着るのも1回だけなので特に抵抗はありませんでした。
利用したのは、当時住んでいたフランクフルトにある「Brautkleid bleibt Brautkleid」というお店。大聖堂裏の路地に小さなブティックを構えています。
3月の頭に予約の電話をしたものの、人気店というだけあり週末は8週間先までいっぱい。週末は諦めて月曜日にしましたが、それでも予約できたのは2週間先でした。
[jin_icon_info color=”#4ea094c2″ size=”18px”]Brautkleid bleibt Brautkleid(お店のウェブサイト)ドレス選び&試着
ブティックについたらまずどんな結婚式なのか、会場の雰囲気や何をするのか(ダンスなど)をお店が質問。それから私が着たいドレスのイメージも伝え、それをふまえてお店の人が合いそうなドレスを用意してくれました。
ちなみにここで扱っているドレスは、価格帯が650ユーロから900ユーロのものが多いそうです。
試着したのは5着。スレンダーやAラインを中心に着てみてみました。
そして式当日ドレスを着た写真がこちら。若干マーメイド寄りのAラインで、お尻の上あたりまで体のラインが出るほか、背中も結構空いているデザインです。よく見ると体にフィットする部分には花の刺繍がされていて、それが気に入ったのが選んだ一番の理由でした。
トレーンが長いですが、背中部分に引っ掛けて短くできます。なので当日のダンスでも問題なく踊れました。
サイズ直し
購入したドレスはそのままでは若干大きかったので、ブティックで紹介してもらったお直しのお店でサイズ直しをしてもらいました。
上半身のサイズと長さ(前の部分)を調整して、料金は80ユーロほど。思っていたよりもだいぶ安かったです。
おわりに
結婚式の準備で最も重要ともいえるウェディングドレス探し。
「ドイツ人はドレスを買うんだよ」というとビックリするかもしれませんが、それにはドイツの結婚式なりの事情があるのですね。
こだわる人はものすごくこだわるというのは、日本もドイツも一緒。私は「似合ってそれなりに綺麗に見えればいい」という考えだったので、サクサクと探してすぐに見つかりました。
すぐ見つかった割にはとても気に入っていたのも確かで、結婚式での評判も良く(主役だから当たり前かもしれませんが…)とても嬉しかったです。
[…] ドイツのウェディングドレス事情と私が選んだドレス […]