ツイッター上では何度か触れていますが、現在妊娠中で2021年の2月中旬に出産予定です。
初めての妊娠で右も左も分からないほか、ホルモンバランスの変化や日ごとに大きくなるお腹のせいなのか、体が思うように動かない事もしばしば。
特に最近はとても疲れやすく、「お腹の中で赤ちゃんを育てるのはすごい事なんだな」と改めて感じています。
大変な事も多いですが、今しかできない経験であるのも事実。なので後からまた読み返せるように、そして同じように妊娠している人や将来子供を考えている人にとって何らかの形で役に立つように、ブログでも記録して行きたいと思っている所です。
そこで今回のテーマは、妊娠した今になって「妊娠する前にしておいてよかった」と感じている10の事。
紹介する事項のなかには妊娠中にできるものもありますが、それであってなぜ妊娠前のほうがおすすめなのかについても実体験を踏まえながら解説していきます。
Contents
妊娠する前にしておいてよかった10のこと
基礎体温表をつける
基礎体温表をつけると生理周期のほか、排卵がちゃんと来ているか、そして大体の排卵日が分かります。
私は妊活を始めるまで10年間くらいピルを飲んでいた関係で生理周期がどのくらいなのか全く想像できなかったものの、基礎体温表を付ることでおおよその排卵日が分かるので妊活がしやすかったです。
このほか生理は来るけど排卵していない「無排卵月経」の場合もグラフから分かるので、妊娠を望んでいる人は婦人科で今後の対策について相談ができます。
表はアプリで管理。排卵日や生理の日を予測して教えてくれるのでとても便利でした。
私は「ovy」という会社のアプリを使っていましたが、日本だと「ルナルナ」が有名ですね。
葉酸サプリの摂取
葉酸はお腹の中で胎児が成長するために欠かせない栄養素であるほか、胎児の神経管閉鎖障害を予防するためにも積極的な接種が勧められています。
神経管閉鎖障害というのは胎児の神経管形成が上手くいかない状態のことで、異常が現れるのは妊娠4~5週あたりだそう。妊娠検査薬で陽性反応が出て婦人科を受診するのがだいたい6週目くらいだとすると、妊娠が発覚してから葉酸を取るようでは遅いのです。
とはいえ私がこのような情報を知ったのは後になってからで、「妊活するなら葉酸取った方が良いのかな」と特に調べもせずサプリを飲んでいたのも事実。
その後、婦人科で妊娠が確定したときの先生の第一声が「葉酸飲んでる?」だったので、「やっぱり大事なんだな」と改めて思ったのでした。
飲んでいる葉酸サプリはdmブランドの物。ちょっと香りが独特ですが、葉酸のほか鉄分やビタミンBなども摂れてコスパが良いです。
種類も値段もピンキリでどれがいいのか迷ってしまいますが、次の点に注目すればどの商品が自分に合っているのか選びやすくなると思います。
- 続けやすい値段か
- 大きさや香り
- 葉酸のほかにどんな成分が入っているか(美容成分、ビタミン、鉄分など)
香りについては、あまり強いとつわりの時に飲めなくなってしまう可能性もあります。購入前に自分で確かめられないので、レビューなど参考にしてみましょう。
体を温める
体が冷えると血行が悪くなって卵巣機能が低下し、妊娠しにくくなると言われています。
なので日ごろから以下の点に注意し、体を温めることを意識して生活しました。
- 冷たい飲み物は避ける
- 根菜類など体を温める食材を積極的に食べる
- 温かい靴下をはく
- 筋トレをして血の巡りを良くする
このほかシャワーだけで済ませないで定期的にバスタブに浸かったりもしました。
これでどのくらい効果があったのかは分かりませんが、どれも簡単にできるししないよりはマシだと思います。
妊活とは直接関係ありませんが、体を温めた事で疲れにくくなるなど、以前よりも調子がよくなりました。
歯の治療
歯の治療は妊娠中でもできますが、治せるものは妊娠する前に治療してしまう方が良いです。
妊娠していても治療時に麻酔はできるし妊婦さんでも使える痛み止めもあるとはいえ、大丈夫と分かっていても心配なもの。
万が一何かあったときに「あの時の薬がいけなかったのかな」と後悔するくらいなら、心配の元を作らないためにも治療は済ませておいた方が良いでしょう。
特に親知らずの抜歯なんかは、妊娠する前に済ませてしまうのがおすすめ。
私もまだ歯茎の中に隠れている横向きの親知らずがあり、いつかは抜かないといけない物だったので妊活前に抜いてしまいました。
抜歯後は痛み止めが切れるとものすごく痛いし、そのせいか体調が優れない日が3日ほど。これがつわりで気持ち悪い時期に重なっていたらと思うとゾッとします。
つわりが治まってから抜いてしまうのも良いですが、急に痛み出してすぐ抜かなければいけない場合もありますし。。。「とりあえずは様子見だけど、いつかは抜く予定」の親知らずがあれば、妊娠するまえに抜歯してしまうのが吉です。
がっつり旅行
自分の好きなように旅行(特に海外)できるのも妊娠するまでだと思い、去年(2019年)はクロアチア2週間、日本3週間とがっつり旅行も楽しみました。
特にクロアチア旅行では1日中歩き回るなんて事も多く多少ムリもしましたが、そんな旅行ができるのも妊娠するまで。
「マタ旅」という言葉がある様に安定期に入って調子が良ければ旅行はできますが、旅行中に妊婦さんが気をつけないといけない事も多いです。
例えば体に負担がかからないようにスケジュールに余裕を持たせ、こまめな休憩も必要。万が一の時にすぐ受診できるよう、近くの病院もあらかじめ探しておく必要があります。
激しいアクティビティはNG。無理は禁物なので、プランも国内で何泊かするといったものになるでしょう。
そうなると旅行好な人の場合、なんだかとっても物足りないと感じることがあるかもしれません。
また海外旅行は止めておくのが無難。
もし現地で何かあった際、海外旅行保険では妊娠や早産、流産で発生する治療費は原則としてカバーされず、自身が負担しなくてはいけません。医療費が高額な国も多く、数日入院して治療しただけで数百万円の費用が掛かる事もあります。
数日で退院できればいいですが、切迫早産などで絶対安静になったらいつ帰れるかわからないまま不安な日々を過ごすなんて事も。もちろんその分、費用もどんどん増えていきます。
私達の場合はコロナがなければポルトガルあたりに行こうかと考えていましたが(つまり海外旅行)、上に書いたような不安要素から車で行ける範囲の旅行に変更しました。
観光の計画はかなり余裕を持たせたつもりでしたが、それでもすぐに疲れてしまって「ちょっと観光→休憩」の繰り返し。以前のように1日中歩き回るような旅行はどう考えてもムリでした。
また人によっては酷いつわりがずっと続いたり、安静の指示が出るなどして旅行さえできない場合もあります。
なので妊娠前は、何も考えずに旅行ができる最後のチャンスなのです(出産してからの子連れ旅行も、それはそれで別の楽しさがあると思いますが)。
好きな物を食べる
妊娠中は食べてはいけない物も結構あるので、好きな食べ物がそれに該当するなら妊娠する前に食べておいた方がいいかもしれません。
私は白カビチーズやスモークサーモンが大好きなので、妊娠前は「しばらくの間おあずけだし。。。」といつもより頻繁に食べていました。
とはいっても出産まで10ヵ月間我慢すればいいだけなので、よっぽど好きとかそういう訳でなければそこまで頑張って食べる必要もないと思います。
ちなみに私が婦人科の先生に言われた「妊娠中に食べてはいけない食べ物」は以下の通り。トキソプラズマやリステリア感染を防ぐのが目的です。
- 生肉・生魚
- 生乳製品
- 青カビや白カビのチーズ
- サラミ、生ハム
お寿司など生魚は日本にある信頼できるレストランでなら食べてみたいと思いますが、ドイツではやっぱり心配なので食べようという気にもならないのが正直なところです。
「はしか」などの予防接種
はしかや風しんの抗体があるか不安だったので、家庭医に相談して予防接種をしました。
これらは妊娠中にかかると胎児に危険を及ぼす可能性があるので、抗体がない人は妊娠前の予防接種で感染を防ぐ必要があります。妊娠中は予防接種ができません。
一般的には予防接種後は2ヵ月の避妊が推奨されているので、妊娠を望むなら早めに抗体検査や予防接種を済ませてしまいましょう。
ちなみにドイツでは3種混合ワクチン(はしか、おたふくかぜ、風しん)が主流らしく、私もこれを接種。公的保険に加入しているので費用は無料でした。
健康保険の見直し
それまで加入していた健康保険での妊婦へのカバー内容を見直し、内容が充実している別の保険に変更しました。
ドイツでは公的保険に加入している場合、最低限必要な妊婦検診や出産、入院費用は保険でカバーされています。
一方で規定以上のエコー検査や3Dエコー、胎児のスクリーニング検査などは、医師が必要と判断しない限り自己負担。なのでこの辺りのカバー内容が良さそうな保険に乗り換えたという感じです。
私は毎回のエコー検査や3Dエコーもしてほしいと思っていたので、その分の費用がかからないのは助かる。保険料も以前よりほんの少しだけ安くなったので、見直してみた甲斐がありました。
運転の練習
子供ができたら保育園の送り迎えや通院などで私が運転しないといけない機会も増えるので、渡独8年目にして初めて運転の練習をしました。
夫に同乗してもらいながらまずは日曜日に誰もいないスーパーの駐車場で練習し、その次は30km制限の住宅街へ。そこから近所の田舎道、連邦道路(Bundesstraße)と、走るスピードもどんどん上げて慣らしていきました。
私達は車がないと生活できない田舎に住んでいますが、私1人で運転できるようになってすごく便利だし、行動範囲も広がりました。
つわりで練習を中断した期間もありましたし、今後お腹が大きくなれば運転はなるべく避けたいと思っているので、そのまえに慣れてしまえるよう早めに練習しておいてよかったです。
運動の習慣化
妊娠中の適度な運動は体力づくりや安産に繋がると言われているほか、何より気分がスッキリしてストレス解消になります。
私は妊娠前からエアロバイクと筋トレを続けていて、妊娠後も婦人科の先生に相談のうえ、強度を軽くしながら継続。
考えても仕方ない悩み事などがあっても、無心でエアロバイクを漕いでると気分転換になるし、全く運動しないよりも体の調子はいいはずと信じでいます。
運動は妊娠してからも始められますが、その前からある程度習慣化しておけば妊娠後も続けやすいかなと思っている所です。
実際私もホルモンバランスのせいか「何もしたくない」なんて日がよくありますが、そんな時でも「ちょっと体動かそうかな」と運動だけは出来たりします。
とはいえ無理は禁物。何か始めるときも、婦人科の先生に運動をしていいか、どんな運動なら大丈夫か確認が必要です。
妊娠する前にしておいて良かったこと:まとめ
妊活的な要素から妊婦生活に向けた準備、予防接種など、妊娠しておいてよかったと思う10の事柄を紹介しました。
歯の治療や旅行は体調が良ければ妊娠中でも可能ですが、それでも制限が多かったり不安になったりするもの。できれば赤ちゃんを授かる前にしてしまったほうが、精神的にも体力的にも楽です。
保険については「変えた所で妊娠できなかったらショックかも」とちょっと後ろ向きな考えになったりもしましたが、加入している保険を見直せたのでまあ良かったかなと。それに検診でカバーされる内容も増えたので助かっています。
予防接種や運転に関しては妊娠・出産を意識していなかったらおそらく今でも手を付けていなかったので、重い腰をあげるいい機会になりました。