古城街道の町バイロイトにあるロマンティックな庭園「エルミタージュ」

古城街道に属し、毎年夏に開催される「バイロイト音楽祭」でも有名な町バイロイト。

豪華絢爛な「辺境伯歌劇場」がある町の中心から少し離れた場所には、この歌劇場を作らせたヴィルヘルミーネが夏を過ごした庭園「エルミタージュ」があります。

広い庭園内には小さな城が点在し、噴水や花壇で彩られた姿はとてもロマンティック。彼女がここで過ごした日々に思いを巡らせながら、のんびりと散策をしてみてはいかがでしょうか。

ヴィルヘルミーネ辺境伯の夏の離宮「エルミタージュ」

エルミタージュはヴィルヘルミーネが誕生日に、夫のフリードリヒ3世から贈られた夏の離宮。

もとは1715年にブランデンブルク=バイロイト辺境伯のゲオルグ・ヴィルヘルムが旧宮殿を建てたのが始まりで、1735年にこれを受け継いだフリードリヒ3世が妻に贈りました。

ヴィルヘルミーネはさっそく庭園を拡張し、新宮殿やローマ風の小劇場を建てたほか、各所に水路や噴水、植え込みを作るなどして園内を整備。

芸術に大変感心のあった彼女でしたが、ここでも豊かな芸術的感性を存分に発揮し、壮大な庭園を作り上げます。

完成した庭園は伝統的なバロック要素を取り入れつつ各エリアが独立するなど、当時としてはとても珍しいものでした。

庭園内のみどころ

新宮殿

エルミタージュのハイライトでもあるのが、1753年に完成した新宮殿。ロココ式の優雅な建物で、正面の「太陽の神殿」を中心に左右対称に造られています。

ここで注目したいのが、屋根の上に乗っている黄金のクアドリガ。光明の神を象徴するアポロンが手に松明を持って馬車を引いている様子から、この建物が「太陽の神殿」と名付けられました。

内部は40㎡ほどの部屋になっていて、小さなコンサートやイベント用に貸し出しています。役所が行う正式な結婚式もここで出来るのだそうです。

宮殿を彩っているのは、色とりどりのガラスや水晶。

美しい花壇や整えられた木々、池などが建物とよく調和していて、とてもロマンティックな雰囲気。まるでギリシャ神話の1場面を目にしているかのような気分になれますよ。

旧宮殿

新宮殿のすぐ隣にあるのが旧宮殿。ヴィルヘルミーネに贈られた宮殿はすぐに拡張がされ、「音楽の部屋」のほか中国や日本をテーマにした部屋も造られました。

これらの部屋はガイドツアーで見学できるので、興味のある方はぜひ参加してみてください。所要時間は1時間です。

宮殿前の庭園の一角には、中国風のあずまやがひっそりと佇んでいます。

エルミタージュの敷地内は森になっている部分も多く、写真のような緑のトンネルもいくつかあります。太陽の光を受けながら鮮やかに輝く葉っぱたちが美しいですね。

庭園の先にある坂道をはじめ、いたるところで水路や噴水が整備されています。

「水の芸術」

エルミタージュでは5月から10月にかけて、さきほど紹介した新宮殿前の噴水と「下の洞窟」とよばれる池で噴水のショーが行われます。

噴水のあちこちから水が噴き出し、ふだんは静かな池が壮大な水の芸術へと変化。私が訪れた時は残念ながら水不足の影響でショーが行われていなかったので、また折を見てリベンジしたいと思っている所です。

開催時間は以下のとおり。

  • 新宮殿前:10時~17時まで毎時0分~7分
  • 下の洞窟:10時~17時まで毎時15分~20分

時間差になっているので、新宮殿前のショーが終わった後に下の洞窟へ移動して両方楽しんでも良いですね。

基本情報

エルミタージュの基本情報は以下の通りです。庭園自体は無料で散策できます。

[box02 title=”基本情報”]

【住所】Eremitage 4, 95448 Bayreuth

【電話】0921 75969-37

【ウェブサイト】schlosser.bayern.deThe world of Wilhelmine

[/box02] [box02 title=”旧宮殿”]

【開館時間】
9:00~18:00(4月~9月)
10:00~16:00(10月1~15日)

【閉館】10月16日~3月

【ガイドツアー】45分間隔で開催(所要時間1時間)

[/box02] [box02 title=”水の芸術”]

【開催期間】5月1日~19月15日

【時間】
新宮殿前:10時~17時まで毎時0分~7分
下の洞窟:10時~17時まで毎時15分~20分
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エルミタージュへのアクセス

エルミタージュは町の中心から離れているので、バスを使ってアクセスします。

バイロイト中央駅からは、302番「ZOH St. Johannis」行きのバスに乗って「Eremitage」で下車。所要時間は20分です。

辺境伯歌劇場を見たあとに訪れる場合は、「Luitpoldplatz」から同じ302番に乗りましょう。

おわりに

ヴィルヘルミーネが夫から贈られた庭園エルミタージュ。彼女の手に渡ったことで城や噴水、水路などが整備され、町の喧騒を離れて過ごすのにぴったりなロマンティックな庭園が築かれたのでした。

点在する城のほか、夏は木々の木漏れ日や色とりどりの花がとても美しく、自然の中でのんびり散策したい方には特におすすめの場所です。

バイロイトには他にも、すでに記事中で何度か触れている「辺境伯歌劇場」や城博物館になっているこことは別の「新宮殿」といった見どころが沢山あるので、それらも併せて訪れてみてください。

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