【女性ひとり旅】全にヨーロッパを旅行をする為に気をつけたいポイント

ここ数年で増えてきた女性の海外ひとり旅。

私も学生時代には長期休みを利用して海外旅行(ヨーロッパ)をしていましたし、取材やプライベートでドイツ国内や周辺の国々へ旅に出る事もよくあります。

同行者に気を使わず、気の向くままに旅行できるのがひとり旅の魅力。たまに1人で心細い時もありますが、それもまたひとり旅の醍醐味であり、旅が終わって振り返ればいい思い出だったりりしますよね。

とはいえ、女性のひとり旅には男性ひとり旅よりも危険であるのは事実

体格や力で男性に及ばない女性の場合は、常に性犯罪の危険にさらされている事を忘れてはいけません。

旅行先で犯罪に巻き込まれないためにも、起こりうる身の危険や最悪の事態を想定しながら、それに対する防犯対策をしっかり知っておくのが大事。

そこで今回は、私がヨーロッパでひとり旅をする時に意識している「安全に旅行する為に気をつけているポイント」を紹介します。

女性のひとり旅はやっぱり危ない

女性のひとり旅は男性が一人で旅をするよりも明らかに危険。

冒頭でも触れたように体格や力の差から男性に抵抗できず、ひったくりや性犯罪の犠牲になる可能性が常につきまといます。

性犯罪に関しては可愛い女性、スタイルの良い女性ばかりが狙われると思われがちですが、それは間違い。

容姿や体型、年齢に関係なく、女性である誰もが性犯罪の標的になりうると考えなくてはいけません。

またひったくりの場合も、女性ひとりだとナメられて狙われやすいのが事実。ひったくり犯にしてみれば、力で抵抗されそうな男性より、抵抗できなさそうな女性の方が狙いやすいのは当然です。

安全にひとり旅をするために気をつけたいポイント

ここからは私が実際にひとり旅するときに気をつけているポイントを紹介します。

今回の記事は女性向けですが、男性にもぜひ参考にしてほしいです。

行き先の治安や被害例をリサーチ

まずすべきことは、旅行先の治安や犯罪被害例のリサーチ。

外務省の「海外安全ホームページ」や現地在住者、旅行者のブログなどをチェックしながら、以下の点を確認します。

  • そもそも1人で行って大丈夫な場所か
  • 同じ町のなかでも治安の悪い地域があるか

特に「海外安全ホームページ」は必ずチェック!

現地大使館・領事館からの安全情報を閲覧でき、発生した犯罪や詐欺被害、旅行者を狙った犯罪手口の傾向、予定されているデモやストライキへの注意喚起など役に立つ情報が多いです。

これらの情報は「たびレジ」に登録するとメールアドレスに直接届くので、渡航前に登録することを強くおすすめします。現地で緊急事態が発生した時もすぐメールが届くのも特徴です。

ホテルの選び方:立地&セキュリティを重視

ひとり旅のホテルを選ぶときは、金額よりも立地とセキュリティを優先。安全はお金に代えられません。

具体的には以下の点を重視するようにしています。

  • 民泊は利用しない
  • 治安の悪い場所やその近くは避ける
  • 人通りの多い場所にあるホテル(路地裏はNG)
  • 24時間フロント

まずAirbnbのような民泊は、1人の時は利用しません。というのも、鍵を持っているオーナーやその仲間が侵入してくる可能性がゼロではないからです。

1対1で相手が力のある男性だったら、こちらに勝ち目はありませんよね。それに相手が複数という場合もあります。

それに対しホテルは鍵の他にドアのチェーンがある場合が多く、ドアを破られない限り侵入される心配はほぼありません。またもしもの時も、大声を出せば他の宿泊客やホテルスタッフが気付いてくれる可能性が大きいです。

ホテル予約で利用しているのはBooking.com。利用者レビューが多く、周辺の様子が書かれている事も多いので参考になります。


また緊急の際ににすぐ対応してもらえるよう、24時間フロントがいるホテルを利用。常にフロントに誰かいるので、不審者がホテル内をウロウロする心配も少ないです。

最近はほぼ利用しませんが、ホステル利用の際も24時間フロント、女性専用ドミトリーは絶対条件でした。

夜中の移動・出歩きはしない

移動の時は、必ず日が出ているうちに目的地に着くようにしています。電車の遅延や運休の可能性も考えて、午前中や午後の早い時間にホテルに到着するよう計画することがが多いです。

チェックイン前についても荷物は預かってもらえる所がほとんどなので、部屋に入れるまで観光しながら時間を潰します。

また夜に出かける時は必ず人通りの多い通りを歩き、遅くならないうちにホテルに戻るようにしています。

これまでローマやベルリン、パリなどひとり旅してきましたが、大通りなどは日が落ちても人が多いので1人で歩いても怖くありませんでした。

ただ繰り返しますが、人気のない場所や夜中に1人で出歩くのは危険なのでやめましょう

無理な長時間移動はしない

半日以上電車に揺られたり、目的地に着くのが夜遅くになるような移動方法は避けるようにしています。

見知らぬ土地で長時間電車に乗るのは結構神経を使いますし、想像する以上に疲れるものです。移動ばかりで疲れが溜まると次のような事も起こり得ます。

  • 移動中に居眠りをしてスリに遭う
  • 注意散漫になって犯罪被害や事故に遭う
  • とっさの時に適切な判断が出来なくなる
  • 体調を崩して旅自体が楽しめなくなる

また移動計画が過密になりすぎると、遅延などで乗り継ぎ電車を逃した時に後の調整が難しくなります。なので「1日中移動して夕方に目的地に到着」なんていうスケジュールは立てず、前項で触れたように遅くても午後の早い時間に着くように計画する方が何かと安心です。

私が一人で旅行をする時は、「移動日」と決めている日であっても次の目的地までの移動時間が4時間以内になるようにしています。それ以上かかる場合は、途中にもう1ヵ所挟んでそこで1泊するという感じ。

利用する電車やバスも、多少割高になっても所要時間が短かったり、早い時間に着く便を利用します。

また1つの町を拠点に日帰りで出かける場合も、片道の移動時間は2時間以内です。移動に体力を使いたくないというのが一番の理由ですが、特に冬なんかは日が短いので移動時間が長いと現地での観光時間が十分に確保できなくなります。

知らない人について行かない

現地で知り合って意気投合した人に「面白い場所を知ってる」、「家においで」などと誘われても、彼らについていってはいけません。

親切そうに話していても2人だけになったとたん態度が変わって、「金を出せ」と要求されたり性的暴行を受ける可能性があるからです。

ほかにも「ホテルまで乗せて行ってあげるよ」などと車から声をかけてくる人もいますが、ここで車に乗ってしまうのも危険。どこに連れていかれるか分かったもんじゃありません。

仮に本当にホテルまで送ってくれたとしても、宿泊場所を特定されてしまったことになります。それで夜に待ち伏せされていたら…などと考えるとゾッとしますよね。

私もこれまでドライバーから声をかけられたことがありますが、車に乗せてもらったことは一度もありません。

もちろん本当に親切心から声をかけてくれる人もいますが、「もしも」の場合を考えて申し出は断るべきです。

知らない人から渡された食べ物を口にしない

現地で知り合ったばかりの人から渡された食べ物・飲み物は、むやみに口にしないのが鉄則。

というのも睡眠薬入りの食べ物・飲み物を与え、相手が眠っている間に貴重品を盗む、性的暴行を加えるという犯罪手口があるからです。

物を盗まれるだけならまだいいですが、最悪の場合は命を奪われる可能性もあります

せっかく少し仲良くなった人から差し出されたものを受け取らないのは申し訳ないと思うかもしれませんが、「胃の調子が悪い」などを理由に断る様にしましょう。

現地で知り合った人と食事に行くくらいは良いですが、そのときも「自分の食べ物や飲み物から目を離さない」ことが重要。バーなどでも相手が取ってきてくれた飲み物は怪しいので、かならず自分も一緒に取りに行くようにします。

華美な服装は控える

無理して現地の人の服装を真似する必要はありませんが、あまりにも華美で目立つ格好は避けた方が無難。

いかにもなハイブランドのバッグは「お金持ってます」とアピールしている様なもので、スリやひったくりに狙われやすいです。

肌の露出に関しては、夏のヨーロッパにはショートパンツ+タンクトップやキャミソールという女子が沢山いるので、それほど神経質になる必要はないと思います。

ただ教会や大聖堂(特にカトリック系)では肌の露出に厳しいので、肌を隠せるストールなどがあると便利。また高級ブティックやレストランによっては、カジュアルすぎる恰好だと入店を断られる場合もあります。

身の危険を感じたら

大声を出す

室内でも野外でも、身の危険を感じたらとにかく大声を出して周囲の人に気付いてもらえるようにしましょう。

恐怖で声さえ出ない可能性もあるので、防犯ブザーもあると安心です。

相手がお金目的なら渡してしまう

脅されてお金を要求された時は、渡してしまうのも身を守る手段のひとつ。

お金を渡して解放されるのであれば、無理に抵抗して危害を加えられるより何十倍もマシです。逆上した相手に命まで奪われてしまえば、元も子もないですから…。

スリを追いかけてはダメ!

スリに遭ったとすぐ気づいても、犯人を追いかけてはいけません。

というのも相手がナイフや銃などの凶器をもっていたり、離れた場所に仲間が隠れている可能性があるからです。

被害に遭った時は、お店やレストランなら従業員に知らせたり、警察に行くようにしましょう。

女子ひとり旅 ヨーロッパを安全に旅するポイント:まとめ

同行者に気を使わず思いのままに観光ができる一方、女性ひとりでの旅は危険が多いのも事実。

旅が少しでも安全なものになるよう、目的地の治安について事前のリサーチは欠かさないようにしましょう。

また多少割高になったとしても、ホテルの立地やセキュリティにこだわったり、早く移動できる手段を選ぶことも大事だと思います。要は安全への投資を怠ってはいけないという事です。

ここまで読んで「ひとり旅は怖いなあ」と感じた人もいるかもしれませんが、今回紹介したようなポイントを守れば少なくとも危険な目に遭う可能性は減らせるはず。

  • 行き先の治安や犯罪情報を徹底的にリサーチする
  • ホテルは立地、セキュリティを重視する
  • 夜中の移動、出歩きは控える
  • 無理な長時間移動はしない
  • 知らない人についていかない
  • 知らない人から渡されたものを口にしない
  • 華美な服装は控える

あなたの身を守れるかはあなた次第。ビクビクしながら旅行しても楽しくないので、最低限の事に気をつけながら自分の身はしっかり守れるようにしましょう。