一般的にドイツ旅行のベストシーズンと言われているのは、6月~9月。この時期は気候も安定しているほか日も長いので、1日たっぷり観光を楽しめるというメリットがあります。
とはいえ美術館巡りやサッカー観戦など、すでに旅行の目的が決まっているのであれば、旅行にベストな時期はこの限りではありません。
そこで今回はドイツ旅行の目的に合わせた、おすすめの時期を紹介。
ドイツに行ってみたいけれど、いつがいいのか分からない…という方はぜひ参考にしてみてください。
綺麗な町並みや古城を見たい
ドイツの美しい街並みを思う存分楽しみたいのであれば、おすすめは5月中旬から10月。
寒い冬から天気の変わりやすい4月を経て、5月ころになると天気もだいぶ安定してきます。ドイツの夏は空気がカラッとしていて過ごしやすいのもポイントです。
9月後半くらいまでは町が花や緑であふれ、どこを見ても画になる光景が広がりますよ!ゼラニウムが窓辺に飾られた旧市街やぶどうの蔓で覆われたおうち、壮麗な古城など、ドイツらしい風景をぜひ楽しんでください。
またこの時期は晴れの日が多いので、綺麗な写真もたくさん撮れるはず。天気がいい日と曇り空の日とでは、出来上がる写真の見栄えもだいぶ変わってきます。
10月になると木々が色づき、夏とはまた違った哀愁のある風景がまた素敵なドイツ。この時期は朝はどんよりとした天気でも、日中には太陽の出ることが多いです。
5月中旬から10月のあいだであっても、できれば避けたいのが7月と8月。ドイツのみならず近隣の国でもバカンスシーズンに入るため、航空運賃やホテル代が値上がりします。
また学校の夏休みとも重なるので、特に大きな町ではどこへ行っても人だらけです。
- おすすめは5月中旬から10月
- ただしバカンスや夏休みと重なる7月、8月はできるだけ避けるべし
美術館や博物館めぐりをメインにしたい
町歩きにはそこまで興味がなくて美術館や博物館をメインにしたければ、航空運賃がぐっと安くなる11月や1~2月がおすすめ。
1月と2月は寒さがかなり厳しいですが、美術館・博物館めぐりの場合は建物の中で過ごす時間がほとんどなので、あまり問題ではないでしょう。冬でもドイツの建物の中はびっくりするくらい暖かいので、厚着をし過ぎないよう注意。それよりもコートの防寒に力を入れた方が良いです。
11月は後半になるとクリスマスマーケットが始まるので、芸術もクリスマス両方楽しみたければこの時期にしてみるのも◎。
一方で航空運賃に制約がない場合、美術館や博物館メインの旅行は基本的にどの時期でも楽しめます。ただし、7月と8月は避けましょう。前章で触れたようにこの時期はバカンスに突入するほか、学校も休みになるので人気の施設はかなり混雑します。
待ち時間も長くなるし、館内も混んでいれば落ち着いて鑑賞できないので、7月と8月はよっぽどの事情がない限り避けた方が無難です。
- 混雑する7月、8月以外ならどの時期でも楽しめる
- 航空運賃を抑えたければ11月、1~2月
クラシックやオペラのコンサートを楽しみたい
ベートーヴェンやバッハ、ブラームスなど数々の音楽家を生み出したドイツ。そんな音楽の国で本場のクラシックやオペラを楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
クラシックやオペラの公演は夜がほとんど。ニューイヤーコンサートなどあらかじめ公演日が決まっている場合を除き、おすすめの時期は日中に何をしたいかによって変わってきます。
例えば「昼間は町の散策を楽しんで、写真もたくさん撮りたい」という場合は、5月半ばから11月初めあたりがおすすめ。「日中は美術館や博物館をガンガン巡る!」という方だったら、7月と8月以外であれば混雑も少ないです。
また、各地で開催される音楽祭に合わせて旅程を組んでみるのも良いでしょう。ドイツでは各地で音楽祭が開催されますが、有名なのはボンで開催される「ベートーヴェン音楽祭」やヴュルツブルクの「モーツァルト音楽祭」、ドレスデン音楽祭やバイロイト音楽祭です。
- モーツァルト音楽祭(ヴュルツブルク):5月~6月
- ドレスデン音楽祭:5月~6月
- バイロイト音楽祭:7月~8月
- ベートーヴェン音楽祭(ボン):9月
- 公演は夜なので、日中何をしたいかで時期を選ぶ
- 日中に町の散策を楽しみたいのであれば、5月半ばから11月初め
- 日中に美術館や博物館を巡りたければ、7月と8月以外(混むので)
- 各地で開催される音楽祭に合わせるのも良し
本場でブンデスリーガを観戦したい
ドイツで本場のブンデスリーガを観戦したいと思っている方も多いかもしれません。
年によって微妙に異なりますが、ブンデスリーガは8月半ばに開幕して次の年の5月半ばに閉幕します。6月と7月はシーズンオフになるほか、12月のクリスマス前あたりから1月中旬にかけても試合は行われません。
なのでブンデスリーガの公式戦を観戦したい場合は、間違っても先に試合のない時期の航空券を買ってしまわないよう注意しましょう。チケットの販売は数か月前から行っているクラブもあれば、数週間前からの販売となるクラブもあります。
個人的な体験から、観戦に向いていないのは冬。私は以前12月に観戦したことがありますが、正直寒すぎてかなり辛かったです。試合を見ている私達はほとんど動かないですし。
寒さが苦手な方は、11月後半から3月前半までは避けるのが無難でしょう。
逆に観戦にベストなシーズンは4月終わりから5月にかけてと、9月、10月あたり。この時期は太陽が出ればまだかなり暖かいので、ビール片手に観戦が楽しめると思います。
- 6月と7月、12月後半~1月中旬は公式戦がないので注意
- 寒さが苦手であれば、冬の観戦は避ける
- 4月後半~5月、9月、10月あたりがまだ暖かくてベスト
クリスマスマーケットへ行ってみたい
クリスマスマーケットは、クリスマス4週間前からはじまるアドヴェントの時期に開催されます。時期は年によって微妙に異なりますが、だいたい11月終わりごろからと思ってもらえば良いです。
大聖堂や美しい街並みを背景にお店が並び、町の至るところにもイルミネーションが輝いてそれはそれはロマンチック。ドイツでは2500ヵ所以上もの場所でクリスマスマーケットが開催されるので、ぜひ色んな町のクリスマスマーケットを巡ってみてください。
注意しないといけないのは、一部の町を除いてクリスマスマーケットは12月23日または24日で終わってしまうという点。最終日も早く店じまいしてしまう所が多いです。
町によっては12月終わりまでクリスマスマーケットが開催していますが、その場合でも12月25日、26日はクローズになります。
クリスマス当日にクリスマスマーケットが楽しめないのは残念ですが、ドイツ人にとってクリスマスは家族と過ごす大切な日なのです。
- クリスマスマーケットが始まるのは、11月終わりごろから
- 一部の町を除き、12月23日、24日で終わってしまう
- クリスマス後までやっている町でも、12月25、26日はクローズ
- 最終日は早く閉まってしまうところが多い
まとめ
美しい街並みや芸術鑑賞、サッカー観戦など、目的によってドイツ旅行のおすすめ時期は変わってきます。
特にこれといった目的がなかったり、初めてのドイツだったりする時は、やはり5月~10月のあいだが良いでしょう。いずれにせよ、航空運賃やホテル代が値上がりし、かつ混雑も多い7月、8月はなるべく避けるのが無難です。
今回はあまり触れませんでしたが、とにかく旅費を抑えたいというのであれば11月や春先(1月~2月)あたりを検討してみてください。暗くどんよりとした天気ばかりで、かつ寒さの厳しい時期ですが、美術館・博物館やショッピングなど屋内の観光がメインであれば問題ないです。
季節ごとの服装のポイントは「ドイツ旅行の服装 覚えておくと便利なポイント」にまとめてあるので、旅程が固まってきたらこちらも参考にしてみてください。
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