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長野県、上田の別所温泉にある老舗旅館「花屋」に宿泊した際のレポートです。
私と母、そして子供達の計4人で訪問。
ほぼ全館が有形文化財に登録されているとの事で、どんな旅館なんだろうとワクワク。
大正ロマンあふれる館内が本当に素敵で、食事も温泉も素晴らしくて非日常の世界を楽しめました。
Contents
大正6年創業の老舗旅館「花屋」
花屋があるのは、1400年もの歴史をもつ長野県上田の別所温泉。
信州最古の温泉と言われるこの別所温泉で、大正6年に創業し、それ以来当時の建物を守り続けています。
館内に一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは大正ロマンの世界。
6500坪もある敷地の中に立つ建物は全て木造で、全て趣の異なる部屋は当時の宮大工が手掛けたものだそうです。
敷地内の建物をつなぐ渡り廊下からは美しい日本庭園が見え、私達の訪問時にはツツジと藤が美しく咲いていました。
風情ある離れの部屋に宿泊
宿に到着したら、まずラウンジで宿帳への記入。ラウンジ自体もすごく雰囲気がいいのですが、ここから見えるお庭もまた素敵です。
部屋へ続く渡り廊下からは美しい日本庭園が望めます。
訪れたのが5月だったので、ちょうどツツジが咲いていました。
まだ動いている水車もあってビックリ。かやぶき屋根の水車小屋や苔むした岩など、とても風情があります。
藤もちょうど満開。
それぞれ形の違う灯篭がまたいい感じです。
そして宿泊したのは離れのお部屋(離れ81番)。10畳と8畳に分かれていて、それに加えてソファーが置かれた広縁があります。
二間続のお部屋って、子連れにはなかなか便利ですよね。朝早く起きて温泉に行くときも、子供達が寝ている隣の部屋でガサゴソできるので…
ちなみに写真はありませんが、この部屋には源泉かけ流しの内湯がついています。でも私は大浴場と露天風呂に行きたかったので、お部屋の内湯はつかいませんでした。
別所温泉の観光
部屋で少し休んだ後は、別所温泉を少し観光してきました。
1400年という大変古い歴史を持ち、神社仏閣も多い事から「信州の鎌倉」とも呼ばれている別所温泉。町はこぢんまりとして見どころも集中しているので、子連れでも散策しやすいです。
厄除け観音として知られる北向観音。かつて火災で焼失していますが、その復興には源頼朝が関わっています。そして本堂が北側を向いているのはとっても珍しい事なんだそうです。
ちなみにこの北向観音とと長野の善光寺は深いつながりがあり、北を向いている北向観音と南を向いている善光寺は一対であると考えられています。なので片方だけお参りしてもご利益が半分だから両方お参りする「両参り」というという習わしもあるのです。
北向観音をお参りしたら、次は安楽寺へ。お寺へ続く階段がまた神秘的です(段差のない坂道もあるのでベビーカーでも行けます)。
安楽寺は長野で最も古いと言われている禅寺。敷地内には鎌倉時代末期に建設され日本で最古の禅宗様建築となる八角三重塔があり、国宝にも指定されています。
日本で唯一、木造の八角塔ということでぜひ見たかったのですが、ちょっと時間が遅くて見ることができませんでした。
まあ仕方ないね~と言いながら、お寺の庭を散策。実家からも1時間くらいなので、また機会があれば訪問してみようと思います。
新緑のもみじがとても鮮やか。秋もすごく綺麗なんでしょうね。
信州プレミアム牛付きの夕食
温泉街の散策から帰ってきたら、いよいよ夕食の時間。今回利用したプランは、夕食の懐石料理に信州プレミアム牛がついているものにしました。
食事が部屋食だったので、小さな子連れの私達にとってはとても気が楽でした(宿泊する部屋によって部屋食、会場食と異なるそうです)。
見た目も美しい小鉢。
お造り。
春らしく山菜の天ぷら。
ジューシーで柔らかいステーキ。
しゃぶしゃぶは舌の上でとろけました。
デザート。写真はありませんが椀物やごはん物もあり、本当にお腹いっぱいで苦しかったです。
息子(宿泊時は3歳)用の食事もなかなか豪華。娘(1歳)は食事なしでしたが宿の方が白米を用意してくれたので、そのご飯と息子の食事から食べられそうな物を少し分けて食べさせました。
花屋の温泉
温泉は夜、子供達が寝た後に大理石風呂、翌日の早朝に露天風呂に入りました。
どちらも誰もいなくて貸し切り状態だったのが嬉しかったです。
大正ロマンを感じる大理石風呂
大理石風呂は、ドーム型の天井の下に広がる開放的な空間に小さな浴槽がいくつかあります。
歴史とロマンを感じさせるお風呂で、雰囲気がもう最高。所々にあしらわれたステンドグラスがレトロ感あふれて素敵でした。
残念ながら写真は撮らなかったので、気になる人は楽天トラベルの紹介ページを見てみてください。
緑いっぱいの露天風呂
露天風呂は、まさにお庭の中にあるお風呂といった雰囲気。
葉が生い茂る木々の下でお湯に浸かることができて、とっても贅沢な気分でした。
ちなみに露天風呂へはこんな感じの風情ある回廊を歩いていきます。
お風呂上りに図書室もちょっと覗いてみました。
花屋の朝食
夕食は部屋食でしたが、朝は朝食会場で頂きました。創業当時から残る天井の梁など、歴史を感じさせる造りの会場は、もとは仲居さんの部屋だったのだそう。
メニューには焼き魚やお漬物、サラダのほか、信州らしくお蕎麦もあります。どれもシンプルに見えながら手が込んでいて美味しかったのと、器がとても素敵だったのが印象的でした。
息子のメニューは夕食は子供用の食事でしたが、朝食は大人と同じ。このほか卵料理はオムレツ、だし巻き卵、温泉卵から選べたので、私と母と息子でそれぞれ1つずつお願いしました。
娘はというと、こちらでもご飯だけ用意してくださったので、私達の食事から食べられそうな物を分けて食べてもらいました。
朝食を食べて一休みしたらチェックアウト。車は部屋の鍵を返している間に、旅館の方が玄関口まで運んでくてくれてありました。
花屋の宿泊レポ:まとめ
旅館の建物自体が文化財に登録されている花屋。
大正ロマンあふれるラウンジや客室、風情溢れる日本庭園が望める渡り廊下など、非日常感あふれる館内で過ごすひとときはとても素敵なものでした。
食事も温泉も見事だったし、接客もすばらしかった。きめ細やかな接客はとても気持ちがよかったし、出かける時に私達の顔を見ただけで番頭さんが靴を出してくれていた時は「さすが老舗旅館!」と心のなかで叫んでいました(笑)
普段は素敵な旅館に泊まっても「また来てみたいけど、ほかにも行きたいところが沢山あるから当分先かな」なんて考える私ですが、花屋さんは常に再訪したいと思っている。
それだけ訪れた人を惹きつける魅力が、言葉では上手く表せませんが、風情溢れる建物や旅館のおもてなしの心のなかに隠れているのだなと思いました。