九州旅行の2日目は、レンタカーで別府まで移動して地獄温泉めぐりをしました。
地獄温泉には「海地獄」、「血の池地獄」、「龍巻地獄」、「白池地獄」、「鬼石坊主地獄」、「鬼山地獄」、「かまど地獄」という7ヵ所の地獄があり、共通券でこの全てを巡ることができます。
私達ももちろん全て巡ってきたので、今回は効率の良いまわり方や各地獄での見どころを紹介します。
▼この日のスケジュール
10:30 | 福岡のレンタカー事業所出発 |
12:20 | 海地獄 |
13:00 | 昼食 |
13:10 | 鬼石坊主地獄 |
13:30 | かまど地獄 |
13:40 | 鬼山地獄 |
14:00 | 白池地獄 |
15:00 | 血の池地獄 |
15:20 | 龍巻地獄 |
16:20 | ホテルチェックイン |
18:00 | 夕食(寿司「はじめ寿司」) |
- 【1日目】松本空港へのアクセス&博多グルメ
- 【2日目】別府地獄めぐり おすすめコースと7つある地獄の見どころ
- 【3日目】別府から九重夢大吊橋、鍋ヶ滝を経由して黒川温泉へ
- 【4日目】高千穂峡で貸しボートに乗ってから熊本へ
- 【5日目】熊本城、大宰府を観光して福岡へ
- 黒川温泉「お宿 のし湯」宿泊レポート【大人な時間が過ごせる旅館】
Contents
別府地獄めぐり 効率のいいまわり方
車利用の場合
7つの地獄は以下のように2つのエリアに分かれていて、それぞれのエリア内は徒歩での移動ができます。
- エリア1:「海地獄」、「鬼石坊主地獄」、「かまど地獄」、「鬼山地獄」、「白池地獄」
- エリア2:「血の池地獄」、「龍巻地獄」
どの地獄にも駐車場はありますが、大きさや立地で使いやすいと感じたのが「海地獄」と「血の池地獄」の駐車場です。
効率のいいまわり方については、冒頭のスケジュールと同じ経路。
まず「海地獄」に車を停め、「海地獄」、「鬼石坊主地獄」、「かまど地獄」、「鬼山地獄」、「白池地獄」の順で見学。
- 海地獄から鬼坊主地獄:徒歩1分
- 鬼坊主地獄からかまど地獄:徒歩3分
- かまど地獄から鬼山地獄:徒歩1分
- 鬼山地獄から白池地獄:徒歩2分
- 白池地獄から海地獄の駐車場:徒歩7分
その後は車で「血の池地獄」へ移動し(車で7分)、「血の池地獄」、「龍巻地獄」の順で見学するのが一番無駄がないです。
または「血の池地獄」、「龍巻地獄」のエリアから見学し、「海地獄」のエリアへ移るのも良いでしょう。
- 血の池地獄から龍巻地獄:徒歩2分
バスを利用する場合
バスを利用する場合は、「路線バス」または「定期観光バス」という2つの方法があります。
路線バスを利用するなら、別府市内を走る「亀の井バス」が乗り放題になる「MyべっぷFree ミニフリー乗車券」がお得。
1日用は大人900円で(子供450円)で、乗車券を提示すると地獄温泉めぐりの共通券が1割引で購入できます。別府駅の観光案内所などで購入可能。
バスは別府駅を通り、海地獄や血の池地獄まえに停車します。移動にバスを使う以外は、車の時と同じ順序です。
このほか各地獄をめぐる定期観光バスが1日2便走っています。北浜バスセンターや別府駅前から乗車でき、ガイドさんの話を聞きながら7つの地獄を順に回るというもの。
料金は地獄めぐりのチケットがついて大人3,900円。路線バス利用よりは高くなりますが、個人では分からない見どころや地獄にまつわるエピソードを教えてもらえる文章のが魅力です。
各地獄の見どころや所要時間
7つある地獄のうち「海地獄」、「血の池地獄」、「白池地獄」、「龍巻地獄」の4つは国の名勝に指定されています。
共通券は各地獄の入口で購入可能。
海地獄
私達がまず訪れたのは「海地獄」。7つある地獄のなかで最も大きく、足湯やハスの温室、カフェテリアやお土産屋さんも揃っています。
コバルトブルーの水面がなんとも爽やかですが、お湯の温度は98度と地獄そのもの。お湯が青く見えるのは「硫化鉄」とう成分が含まれているからだそうです。
海地獄とは対照的に真っ赤に塗られているのは、家内安全や商売繁盛、交通安全のご利益がある「白龍稲荷大神」。
温室の中では、温泉のお湯を利用して大鬼蓮を育てています。大鬼蓮はアマゾン原産の世界最大のハスで、葉の直径は2mにも3mにもなるという巨大な植物。
このハスの葉が最も大きくなるお盆の時期には、子供たちが葉の上に乗れるイベントも開催されるそうです。
写真の真ん中あたりに写っている白い花が、大鬼蓮の花。周りにあるピンクや紫の蓮の花も可憐で素敵でした。
温室の中には、ほかにもサボテンなどの植物が置かれていましたが、なかでも目を引いたのが巨大なバナナ。
海地獄では青い地獄のほかにも、真っ赤な「赤池地獄」があります。
美しく整備された庭園内にはヤシの木も沢山生えていて、南国ムードたっぷりでした。
鬼石坊主地獄
鬼石坊主地獄は海地獄のすぐとなり。海地獄から向かう途中に軽食コーナーがあったので、ここで軽く昼食を食べてから鬼石坊主地獄へ向かいました。
夫が食べた肉まん。
私はプリン。両方とも地獄の湯気で蒸しているのだそうです。
こんな感じで熱そうな湯気がモクモクと出ていました。
鬼石坊主地獄は、灰色の熱泥がポコポコ沸騰する様子が坊主頭のように見えることが名前の由来。敷地内には休憩所や足湯のほか、内湯や家族風呂などから成る温泉施設もあります。
こんな風に熱泥が沸き上がっているのですが、ポコッと丸くなっている姿を写真に撮るのが難しい…お湯の温度は99度と、こちらもかなりの高温です。
石がゴロゴロ転がっている場所は「鬼の高いびき」と呼ばれています。
そのむかし、別府の冬にふく鶴見おろしの寒さに震えあがった鬼たちが、この石の布団にくるまって高いびきをしていたという伝説があるのだそう。
かまど地獄
かまど地獄は、竈門(かまど)八幡宮の大祭のときにここの湯気でお供え物のご飯を炊いていたのが名前の由来。
1丁目から6丁目まで異なる地獄があるほか、飲む温泉や美肌効果のある温泉スチームも体験できます。
粘土が熱でどろどろと溶けだしているのは「かまど4丁目」。
「かまど5丁目」の池は、年に数回色が変化するのだそうです。私達が行った時は緑でしたが、「海池地獄」のようなコバルトブルーになることもあるとのこと。
怖いくらいに真っ赤なのは「かまど6丁目」。色の正体は泥の中に含まれる鉄分です。
鬼山地獄
鬼山地獄は大正12年に日本で初めて温泉熱を利用したワニの飼育が行われた場所。現在は80頭ほどのワニが飼育されていて、別名「ワニ地獄」とも呼ばれています。
マレーシアの伝統建築で建てられた家があり、中にはワニの長寿世界一である71歳で亡くなった「イチロウ」のはく製がありました。
ワニがうじゃうじゃで怖い…
この中に全長4mもある「イチロウ」の3代目がいるそうです。1頭だけひとまわり大きなワニがいたので、おそらく彼がイチロウだったのでしょう。
別のエリアには可愛い子ワニも沢山いました。
寝てるんじゃないかと思うくらい全く動かないワニたちでしたが、餌付けの時間には肉を求めて荒れ狂うワニたちの姿を見ることができます。
ワニの餌付け時間
- 水曜:10:00
- 土・日:10:00、14:30
白池地獄
白池地獄はきれいな乳白色で、一見すると巨大な露天風呂のようにも見えます。
風情のある庭園のわきでは、ピラルクやピラニアなどアマゾンの魚たちが飼育されていました。でもあまりよく見えなかったのが残念。
こんな可愛らしい絵もありました。
白池地獄のまえを通る「みゆき坂」には食事処やお土産屋さんが並んでいます。地獄の湯気で蒸した卵やサツマイモなどもお店の前で売られていて、私達も温泉で蒸した卵を食べてみました。
血の池地獄
日本で一番古い「天然の地獄」と言われているのが、血の池地獄。酸化鉄や酸化マグネシウムを含んだ泥が地中から沸き上がり、池の底に堆積することで池全体が赤く見えるそうです。
池の裏にある小高い丘の上から見下ろすこともできますが、湯気でほとんど見えませんでした。
敷地内には売店や食事処、足湯もあります。売店はかなり広く、地獄めぐり関連のお土産ほか大分名産の「かぼす」商品も沢山ありました。
このほか池の脇では、皮膚病に効く「血の池軟膏」も売られています。成分は血の池地獄で沸き上がる粘土。
龍巻地獄
地獄めぐりで最後に訪れたのが龍巻地獄。龍巻地獄とはこの間欠泉のことで、30~40分間隔で熱湯と蒸気が勢いよく噴出します。
ものすごい勢いで噴き出す熱湯。屋根でせき止められていますが、これがなければ高さ30mにもなるそうです。噴出時間は5分ほど。
噴出が終わったら売店にあった「かぼす」のシャーベットを食べ、お土産屋さんでかぼすリキュールとかぼす100%ジュースも購入。
ここのお土産屋さんにも大分県のお土産が色々あって興味深かったです。
地獄めぐり 基本情報
各地獄の営業時間は8:00~17:00。年中無休で営業しています。
共通券の値段は大人(高校生以上)2,000円、小・中学生は1,000円です。
共通券の有効期限は購入日から2日間ですが、各地獄へは1回しか入場できません。
7つの地獄を回ってかかった時間は3時間。竜巻地獄で間欠泉の待ち時間があったり、レストランなどでゆっくり食事をすればもうすこし長くなると思います。
駐車場は無料。各地獄の収容台数は以下の通りです。
海地獄 | 170台 |
血の池地獄 | 130台 |
龍巻地獄 | 215台 |
白池地獄 | 45台 |
鬼石坊主地獄 | 40台 |
鬼山地獄 | 60台 |
かまど地獄 | 30台 |
出典:べっぷ地獄めぐり
別府で利用したホテル「西鉄リゾートイン別府」
別府での宿泊は「西鉄リゾートイン別府」を利用しました。
広々とした大浴場が評判のホテルで、別府駅から徒歩8分と好立地。車利用の場合は無料で駐車場が利用できます。
部屋の様子
部屋は清潔感のある落ち着いたインテリア。大通りに面していながら静かかつ快適で、1日歩き回ったあとの体をゆっくり休めることができました。
電気ケトルや冷蔵庫も完備。
バスルームは狭め。1万円くらいだと、どこもこんな感じですね。
シャンプーやコンディショナー、ボディソープに「かぼす」が使われていました。
朝食
朝食は和食も洋食もあります。魚コロッケやとり天、煮物、鳥めしなど大分の郷土料理がならび、朝ごはんとしてはなかなか豪華なラインナップでした。
魚のすり身のコロッケは味がしっかりついていて、ご飯によく合いました。サラダも沢山あって野菜好きとしては嬉しかったです。
朝食自体はとても美味しかったですが、宿泊客の数に対して席が少ないのが残念なところ。8時頃だと座れない人も何人かいたので、タイミングが悪いと待つかもしれません。
そのほかの特徴
飲食店が集まるエリアも徒歩圏内にあるので、夜に食事へ行くときも便利。すぐ近くにはコンビニもあります。
滞在中に夕飯を食べたのは、ホテルから徒歩7分の場所にある「はじめ寿司」。気さくで気の利く大将がいるお店で、英語メニューもあるので外国人も利用しやすいです。
お寿司のネタも新鮮で美味しかったです。
ホテル名 | 西鉄リゾートイン別府 |
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星 | ★★★ |
住所 | 大分県別府市北浜2-10-4 |
設備 | 電気ケトル、冷蔵庫、無料Wifi、無料駐車場、温泉 |
チェックイン/アウト | 15時/10時 |
詳細・口コミ・予約 | » Booking.comで見る |