【長野・別所温泉】長野県最古の禅寺「安楽寺」、北向観音の本坊「常楽寺」を巡る

前回の投稿で紹介した別所温泉の旅館「花屋」を宿泊した後、町でお寺巡りをしてきました。

訪問したのは長野県で最も古い禅寺である「安楽寺」と、別所温泉にある北向観音の本坊でもある「常楽寺」。

安楽寺は2年前に来た時も行ってみたのですが、国宝の八角三重塔は訪問時間が遅くて見れず。今回リベンジしに行ったのでした。

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長野県最古の禅寺「安楽寺」

安楽寺はどんなお寺?

安楽寺は鎌倉時代にはかなり栄えたといわれる、長野県最古の禅寺

鎌倉から伝わった先進的な禅宗文化を学ぶため、多くの僧侶が集まる「信州の学海」と呼ばれるほどの重要な寺院だったそうです。

当時の禅宗文化を伝える建築や文化財が残されていることから、別所温泉を代表する歴史スポットのひとつ

また日本で唯一現存する木造の八角塔である「八角三重塔」が残されていて、国宝にも指定されています。

境内の様子

安楽寺の駐車場に車を停めて境内へ向かうと、まず目にするのがこの長い階段。

周囲をかこむ杉林、苔むした地面、そこからお寺の門まで続く長い階段はとても神秘的で、安楽寺で私が好きな場所のひとつです。

美しいですが結構急なので、お子さんがいる方は手を取ってあげないと危ないかも。平行して坂道もあるので、そちらを上るという手もあります。

階段を上り切って門をくぐると、本堂までの道が続きます。

右手に見えてくる大きな鐘楼は、1769年(江戸時代)の建立。ぶら下がっていた古い鐘は太平戦争中に金属として使われたため、戦後の1957年に今の鐘が取り付けられたのだそうです。

訪れたのは6月はじめ。みずみずしい新緑の葉と、眩しいくらいのピンク色で咲くツツジがとても印象的でした。

そして突き当りにあるのが立派な本堂。中にはお釈迦様のほか、文殊菩薩と普賢菩薩が祀られています。

国宝「八角三重塔」

本堂から左へ行くと、八角三重塔へ続く道があります。

ここからは拝観料が必要で、料金は大人300円。

支払いを済ませたら山の中の参道をどんどん進んでいきます。

途中に立っている六地蔵。

歩いていると、すぐに上のほうに八角三重塔が見えてきますよ。

この後に訪れる常楽寺もですが、この山の中の道はかなりパワースポットだと思いました。この場にいるだけで力がみなぎるよう。

そして階段を上りきると、塔の全体が見渡せるようになります。

鮮やかな山の緑を背に立つ木造の塔は、美しくもあり神秘的でもあります。鎌倉時代末期には建立されていたという事ですから、730年もこの場所に立っているのですね。

一見すると四重の塔に見えますが、一番下の屋根は「ひさし」であるので三重塔に分類されるのだそうです。

上ってきた階段。こんな感じの森の中を歩いてきました。

八角三重塔を見た後は、来た道を戻って本堂戻り、御朱印を頂きました。

来るときは階段を上りましたが、帰りは坂道を下っていきます。

もみじの木もあったりして、秋も風情がありそうですね。

立派なかやぶき屋根の「常楽寺」

常楽寺はどんなお寺?

北向観音堂が建立された天長二年(825年:平安時代)に、三楽寺の一つとして建立された常楽寺。

別所温泉のお寺と言えば北向観音ですが、常楽寺はその北向観音の本坊になっています。

参拝客の多い北向観音とは対照的に、山寺らしいしっとりとした雰囲気が特徴。

境内の奥には「石造多宝塔」という石塔があり、国の重要文化財にもなっています。

立派なかやぶき屋根の本堂

安楽寺から常楽寺までは徒歩で5分程度。車ならお寺専用の駐車場があります。

途中に看板もいくつかあるので、地図がなくても迷うことはないです。

お寺に近づくと、茅ぶきの屋根が見えてきますよ。

風情ある佇まいに思わず見とれてしまう常楽寺。ここまで立派な茅ぶき屋根が残されているとは驚きです。

派手さはないですが、古き良きお寺といった雰囲気で見ているだけで心落ち着くよう…

近くから見上げてみると、苔むした茅やもみじの葉っぱがまたいい感じ。

ちなみに訪問したときは、本堂の中で蔵出し市をやっていました。御朱印は右側の納経所でもらえて、茅の寄付もここでできます。

重要文化財「石造多宝塔」

常楽寺の石造多宝塔は北向観音が出現したとされる場所。石造多宝塔として重要文化財になっているものは、この常楽寺と滋賀県にしかないのだそうです。

石造多宝塔がある場所は境内の奥。本堂の裏手にある山道を上っていきます。

まるで「もののけ姫」の世界に迷い込んだかのような、神秘的な雰囲気。

しばらく上ると、いちばん奥に森に囲まれてひっそりと立つ石造多宝塔が見えます。

鎌倉時代に造られたという石造多宝塔。もとは木造だったものが焼失したため、当時の和尚様が石で作りなおしてお経を奉納したのだそうです。

群れをなす多宝塔自体も神々しいのですが、この森の中全体にとても神聖な空気が漂っていて、思わず背筋が伸びるようでした。

小さな石塔も沢山あります。

森の中でパワーを貰ったら、もと来た道を戻って本堂へ。

建物の裏からの眺めも素敵です。

参道の脇には安楽寺にもいた六地蔵がいますよ。

樹齢350年「御船の松」

本堂の前には樹齢350年とも言われる立派な松の木があります。

両側に枝が広がっている様子が、まるで宝船のよう。この宝船で、極楽浄土へを導いてもらえるそうですよ。

それにしても立派ですよね。どのくらいの歳月をかけてここまでの形に作り上げたのか、想像するだけでも頭が下がります。

境内を散策したら、御朱印を頂いて常楽寺の訪問も終了です。

別所温泉のお寺巡り:まとめ

こぢんまりとした温泉街に見えて、実は見所の多い別所温泉。

今回訪れた2つのお寺はとても風情があり、のんびり温泉街を歩きながら訪問するにはうってつけです。

それぞれ異なる魅力があるので、別所温泉を訪問の際は今回紹介できなかった北向観音と併せてぜひ訪れてみてください。

私達は子連れだったので2ヶ所しか行きませんでしたが、大人の足だったら3カ所くらい全然余裕だと思います

今回は新緑の季節でしたが、木々が色づく秋もとても素敵でしょうね。私も次回訪問するなら秋に行ってみたいです。

別所温泉で大正6年創業の旅館「花屋」での宿泊レポートもあるので、興味のある人はぜひ読んでみてください。

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