ザダルに滞在中、中1日はコルナティ諸島をめぐる1日ツアーに参加しました。
コルナティ諸島は小さな島々が150個ほど集まるエリア。国立公園にも指定され、手つかずの自然が織りなす美しい風景が楽しめます。
私達はarbiana toursという会社のツアーに参加。美しい島々をフェリーから眺めたあとはドゥギ島に停泊し、迫力満点の断崖絶壁や透明な海での水浴びを楽しんできました。
小さな島々を眺めながらアドリア海のクルーズ
フェリーは8時半にザダルの港を出発し、コルナティ諸島へ向かいます。ツアー参加者は40人ほど。フェリーは2階建てになっていて、屋根付きのオープンデッキになっている2階部分にほとんどの人が座っていました。
だんだん遠ざかっていくザダルの街並み。
出航して間もなくすると「ラキヤ」という蒸留酒が振舞われました。ラキヤはプラムやブドウといった果物から作られ、アルコールは40%ほど。クロアチアをはじめとするバルカン半島の国々では、お祝いなど特別な時に飲まれるのだそうです。
こんな少しの量ですが、アルコールが強いので私はペロリと舐めただけでギブアップ。残りは夫に飲んでもらいました。
しばらくするとフェリーはコルナティ国立公園に入り、小さな島が次々と姿を現します。約150ある島のほとんどが無人島です。
コルナティ諸島で最も美しいと言われている灯台。見どころが近づくと、スタッフがアナウンスをしてくれます。英語のほかドイツ語、イタリア語でのアナウンスがありました。
美しい景色を楽しみながら、2時間半くらいでドゥギ島に到着です。
ドゥギ島の散策
ドゥギ島では3時間のフリータイムがあり、私達は断崖絶壁と湖を散策した後、余った時間は海に入っていました。
断崖絶壁の絶景
島に到着した私達の目に飛び込んできたのは、真っ青で透明な海。今すぐ海に入りたいという気持ちを抑えながら、まずは切り立った崖がみえる絶景ポイントへと向かいます。
船着き場から坂を上っていくと展望台があり、高さ166mの崖が連なっている風景が見えました。横に走る断層が遠くからでもよく見えます。
展望台からさらに山を上っていくと、より迫力のある光景が楽しめました。写真の森の中に少しだけ写っている湖は、この後向かう場所です。
湖へ向かって坂を下る途中にも美しい景色が広がっていました。
巨大な塩湖の散策
船着場から南へ歩いていくと、長さ600mほどの大きな湖があります。ガイドの方が事前に教えてくれた情報によると、水は塩水なのだそう。泳いでいる人も沢山いましたが、さっきの透明な海を見たあとじゃここで泳ぐ期にはなれなかったです。
湖に沿ってトレッキングコースが整備されているので、ぐるりと一周歩いてみました。道はずっと平坦なので、特別な装備などなく気軽に歩くことができます。太陽が照りつける中、所々で木陰になっているのが救いでした。
湖にはウナギも住んでいるみたいです。泳いでいる時に足元でニュルっとされたら、ちょっと恐いかも。
折り返し地点までくると、これまで歩いてきた林のような場所から雰囲気がガラリと変わりました。視界が開けて、あちこちで白い石が積み上げられています。なにかの儀式のような光景に、神秘的なパワーを感じました。
はじめは1人の旅行者が石を積み上げただけだったのでしょう。それをみた他の訪問者もこれを真似して…と、いつしかこれほどまでの光景を作り出すようになるなんて、なんだかすごいですね。まさに訪れた者全員で作り上げる芸術作品のようです。
さらに奥まで行くと、美しい海岸もありました。ここで泳ぎたいなとも思いましたが、日陰で休む場所がなさそうだったので、そのまま湖の残り半周を進むことに。
周囲の景色など楽しみながら、約1時間ほどかけて湖を1周しました。
透明な海で水浴び
湖を一周した後は、特にする事がなかったので海に入っていました。人があまりいない場所にしたかったので、船着き場からちょと歩いて岩場の方へ。
チャプチャプと水浴びを楽しんでいる私。停まっているヨットからダイブしている人も結構いて、そんなヨットのあいだを縫うようにしてアイス売りの小さなボートが走っていました。
クロアチアには砂浜がほとんどなく、ビーチには小さな石が敷きつめてあります。ほかにも岩場で海水浴をする人が多いです。岩場は込み合うビーチを避けたい人に人気。滑りやすいので、マリンシューズは必須です。
海は水がものすごく綺麗で、足元を泳ぐ魚や貝などが見えて面白かったです。シュノーケルのゴーグルがあれば、もっと色々はっきり見えて楽しくなると思います。
ほろ酔い気分で帰りの船路
時間になって船に戻ったら、出航前に昼食タイム。テーブルごとに白ワインとパンが置かれ、グリルした魚とチキン、サラダが振舞われました。
ツアーに昼食が付く事は知っていましたがスナック程度だと思っていたので、意外とボリュームがあってびっくり。美味しかったし、おかわりをどんどん持って来てくれてサービスも良かったです。
やがて船が出航すると、においにつられて沢山のカモメがついてきました。よく漁船にカモメが集まる様子をテレビなどで見ますが、まさかそれを実際に体験するとは。
夫は白ワインがとても気に入ったみたいで、私達のテーブルのボトルが空になると隣で余っている分まで貰ってきて飲んでいました。行きはまだしも帰りも2時間半はキツイなとは思っていましたが、ほろ酔い気分でほかの参加者との会話も弾み、ザダルに戻るまであっという間でした。
ツアーの予約
コルナティ諸島のツアーは、ザダルのほか南のシベニクからも出ているみたいです。
ザダルでは予約はツーリストインフォではなく、町中や港にあるツアーデスクで行います。港では大きな橋の近くの道路沿いにデスクが3件くらい出ていて、机に写真が大きく貼ってあるので分かりやすいです。
私達の参加したツアーは1人45€。ユーロでもクーナでも支払いが可能だったので、若干安くなるユーロで支払いました。支払いは現金のみです。
またコルナティ諸島のほかにも、ドブロブニクからはコルチュラ島やエラフィテ諸島を巡るツアー、スプリットからはフヴァル島や青の洞窟を巡るツアーが出ています。
1000以上もの島があると言われているクロアチアに来たのですから、滞在中1度は島めぐりツアーを楽しんでみるのも良いですよ!
≫ ドブロブニク発 島めぐりツアー一覧
≫ スプリット発 島めぐりツアー一覧