ロマンチック街道の終点であり、ノイシュヴァンシュタイン城訪問の玄関口でもあるフュッセン。
町の外れには「カルヴァリエンベルク(Kalvarienberg)」という山があり、山頂からはフュッセンの街並みのほか、遠くにノイシュヴァンシュタイン城やホーエンシュヴァンガウ城が望めます。
またこの山はキリスト教の「聖なる山」でもあり、道中にはキリスト受難の聖画像が掲げられたチェックポイントが。巡礼者はこれらを巡りながら信仰心をより深めるのだそうです。
今回はそんなカルヴァリエンベルクから、アクセス方法や道中のようす、山頂から見える絶景を紹介します。
ルートヴィヒ2世も訪れた「聖なる山」カルヴァリエンベルク
「カルヴァリエンベルク」を分かりやすく訳すと「聖なる山」。キリスト教関連の聖地の一種で、フュッセン以外にもいろんな所にあります。
山のあちこちに建物があり、そこには聖書の一場面を描いた絵が掲げられているのがカルヴァリエンベルクの特徴。巡礼者はこれらの建物を巡りながら自身と向き合い、信仰心を深めていくのだそうです。
フュッセンのカルヴァリエンベルクはキリストの受難の様子を描いた14の聖画像を巡り、最後に「復活」を意味する祭壇へたどり着くというもの。
山で行われた聖金曜日(イースター)の行列には、ノイシュヴァンシュタイン城を作らせたルートヴィヒ2世もしばし参加していたのだそうです。
カルヴァリエンベルク巡礼路のスタート地点
スタート地点となるのは、レヒ川をはさんでフュッセンの町の対岸にあるティロラー通り(Tiroler Straße)沿いの教会。
聖マンク修道院から川へ向かうと橋があり、橋を渡ったら右折して進んでいくと教会が見えてきます。
教会から山頂までは約20分の道のり。教会の前から階段が続いているので、ここをどんどん上っていきますよ!
靴はスニーカーでOK。たまにぬかるんでいる所もあったので、あまり汚したくない靴は避けた方がいいかもしれません。
対岸には聖マンク修道院と、そのうしろにホーエス城も見えます。
道中にある巡礼チェックポイント
しばらく進むと、第一チェックポイントとなる小さな家にたどり着きます。
ここに掲げられているのは、死の宣告を受けるキリストの聖画像。説明はドイツ語ですが、画からどんな場面なのか何となくは想像できると思います。
山を上る途中にはこのような小さな家がいくつもあり、それぞれにキリスト受難の絵が順を追って掲げてあります。
3、4番目の絵があるのは、小さな教会の様な建物。奥に見える石のほこらの中にはマリアの絵があるほか、少し離れた場所には十字架を背負っているキリストの石像も置かれています。
さらに山を登っていくと、やがて頂上に到着。頂上にはマヤのピラミッドを小さくしたような形の教会があり、上の部分が見晴らしスポットです。
建物の中腹にはちょっとくらい穴があり、この中に入っていくと、、、
14番目のチェックポイントとなる「棺に横たえられたキリスト」と、表記はありませんがおそらく「復活」を意味する祭壇がその上にあります。
山頂からの絶景
山頂の見晴らしスポットからはフュッセンの街並みが一望できます。上から見ると、ホーエス城や聖マンク修道院がだいぶ大きい事が分かりますね。
そして別の方角に目を向けると、遠くにノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城が!テーゲルベルクのロープウェイからも2つのお城が見えますが、それとはまた違ったアングルの景色が楽しめます。
綺麗な写真を撮りたい人は、ズーム機能がしっかりしたカメラを持参しましょう!私のカメラでは上の写真が限界でした。
この日は雲の多い日でしたが、雲の合間から山に光が差し込む様子も美しかったです。
カルヴァリエンベルクの巡礼路:まとめ
キリスト受難の聖画像をたどりながら、山の頂上をめざすカルヴァリエンベルクの巡礼路。
フュッセンの町やノイシュヴァンシュタインが見渡せる絶景スポットでありながら、混雑が全くない穴場スポットでもあります。
遠くに見えるお城は絵葉書の様な美しさ。麓から20分と気軽に上ってこれるので、フュッセン観光のあいだにぜひ訪れてみてください。
私もこの冬登ってきました。まさにフュッセンの穴場。ものすごく美しくて、ものすごいパワースポット!フュッセンに行く人にはぜひ立ち寄ってほしい。。。。。。