2020年6月に行ったフュッセンの旅行記です。
2泊3日と短い滞在でしたが、ロマンチック街道の終点であるフュッセンの旧市街ほか、ノイシュヴァンシュタイン城、ヴィース教会、リンダ―ホーフ城など周辺のスポットもくまなく訪問した盛りだくさんの旅でした。
そんな旅行の1日目は、フュッセンの観光がメイン。パステルカラーの家が並ぶ可愛らしい旧市街を散策した後は、町の外れにある山「カルヴァリエンベルク」から街並みやノイシュヴァンシュタインを眺めてきました。
▼この日のスケジュール
13:30 | ケンプテン到着、お昼 |
14:00 | 大聖堂見学 |
15:30 | ホテルチェックイン、休憩 |
16:30 | ロマンチック街道の終点 |
17:00 | ホーエス城 |
18:40 | カルヴァリエンベルク |
20:15 | アジアレストランで夕食(Thuy Golden Stäbchen) |
- 【1日目】フュッセン到着&旧市街の観光
- 【2日目】ノイシュヴァンシュタイン城、ヴィース教会、エッタール修道院、リンダ―ホーフ城
- 【最終日】テーゲルベルクからの絶景、ブラウトプフを経由して帰宅
Contents
ドイツで最も古い町のひとつ「ケンプテン」でお昼
自宅を出発後、車で1時間半ほどの場所にあるケンプテン(Kempten)という町でお昼を兼ねて休憩をしました。
ケンプテンはアルゴイ地方の中心地で、ドイツ最古の歴史をもつ町のひとつ。「紅の豚」にも登場する飛行艇の開発で有名なドルニエの出身地でもあります。
ビアレストラン「ツム・シュティフト」でお昼
中心部の旧市街は「可愛い」というよりも「美しい」建物が並び、上品な雰囲気の。お店も沢山あって賑やかです。
到着が13時過ぎでお腹が空いていたので、まずは大聖堂前にあるレストラン「ツム・シュティフト」でお昼にしました。
Zum Stiftはドイツ料理と地ビールが楽しめるレストラン。伝統的なビアホールの様な雰囲気で、店員さんもディアンドルやレーダーホーゼを着ていました。
まずは地ビールで乾杯。はじめて飲んだこの銘柄が美味しくて、帰りに何本か買って帰りました。
注文したのは、私も夫もケーゼシュペッツェレ。「アルゴイ風」とあるだけにクセの強いチーズが使われていて、普段家で作るものとはまた違った味わいでした。
ツム・シュティフト(Zum Stift) | |
住所 | Stiftspl. 1, 87439 Kempten (Allgäu) |
電話 | +4983122388 |
営業時間 | 10:00~23:00 |
ウェブサイト |
zum-stift.de |
大聖堂の見学
昼食のあとはすぐ目の前にある大聖堂(ザンクト・ローレンツ大聖堂)を見学しました。
1670年におおよその姿が完成し、30年戦争後に建てられた教会建築としてはドイツ国内で最大級だったのといわれる大聖堂。正面からの写真しかありませんが、横から見るとかなり大きいです。
バロック様式の内部では白地に金の装飾が目を引きます。外が曇り空だったせいか、中が暗くてちょっと残念。
正面のほか、立派な祭壇が各所に置かれています。背後に見えるパイプオルガンや壁、天井の装飾もどこか上品です。
翌日に訪れるヴィース教会やエッタール修道院ほどではありませんが、美しい天井画に心洗われるかのようでした。
大聖堂を出た所で雨が降ってきたので、町歩きは諦めてそのままフュッセンへ。車で30分の道のりです。
フュッセン着:ホテルチェックイン
フュッセンでの宿泊には「ホテル・ヒルシュ」を利用。町の中心部にありながら無料駐車場があるので、車での旅行には特におすすめです(中心部のホテルは駐車場のない、または別料金所が多い)。
チェックイン時の印象としては、スタッフがとにかく親切。女性はディアンドル、男性はレーダーホーゼを着ていて、それがまた館内の雰囲気によく合っていました。あとは可愛らしい看板犬が2匹います。
所々に伝統家具が置かれて、温かみのある雰囲気。
部屋の中にはコンセントが多いほか、翌日も無料の水が補充されている点が◎でした。
フュッセン旧市街の観光
ホテルで1時間ほど休憩したあとは、フュッセンの旧市街を観光しました。
フュッセンの観光スポットについては、「ロマンチック街道の終点 フュッセンで訪れたい観光スポット5つ」も併せて読んでみてください。
ロマンチック街道終点の地
まず向かったのは、「ロマンチック街道終点の地」。フュッセン自体がロマンチック街道のゴールでもありますが、町の中には「終点の地」なるものがピンポイントで存在します。
車が行き交うホテル前のゼバスティアン通り(Sebastianstraße)から、写真の門をくぐってクロスター通り(Klosterstraße)へ。
フランシスコ会修道院の脇をどんどん進んでいくと…
突如としてロマンチック街道終点の地が現れました。
記念碑とかが置かれて大々的にアピールしているのかと思いきや、一般のお宅に紛れ込んでいるようで場所自体はけっこう地味だったりします。でもいちど来てみたかったので、いい記念になりました。
ホーエス城
街道終点の地へ行く途中でホーエス城が見えたので、次はこちらへ向かいました。
来た時にあった分かれ道の反対側(終点の地ではない方)に進み道なりに歩いていくと、やがて川沿いの歩道に出ます。
ここからお城が見える方向へ川のせせらぎを聞きながら歩いた…と書きたい所ですが、川はかなり増水して轟音とともに流れていました。
お城へ行く途中にあった「フュッセン市立博物館」。美しい図書館で有名ですが、タイミングが合わず訪問できなかったのが残念です。
さらに歩くと、お城の麓に到着。
こんな感じの門をくぐりながら坂道を上っていくと、やがて中庭にたどり着きます。
ホーエス城の見どころでもあるのが、壁に描かれている「だまし絵」。
出窓や窓枠に見える部分も、じつは平面に絵が描かれているだけだったりします。それにしても手が込んでいて面白いです。
町やお城が一望できるカルヴァリエンベルク登頂
ホーエス城へ上る坂道から写真のような見晴らしスポットらしき場所がみえたので、カフェで休憩した後に向かってみました。
見晴らしスポットのある山は「カルヴェリエンベルク」と呼ばれていて、キリスト教における聖地のひとつ。麓から山頂にかけて聖画像の掲げられた建物が立っていて、これらひとつひとつを巡りながら信仰心を高めるのだそうです。
出発点となるのは、川を挟んで反対側にあるこの教会。
各チェックポイントには、こんな風に「キリストの受難」をテーマにした絵が掲げられていました。
20分くらい山を登った所で、山頂の見晴らしスポットに到着。ここからフュッセンの街並みが一望できます。
反対側にはノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城も。こんな所からお城が見えるとは思ってもいなかったので驚きましたが、よく考えればフュッセンからそこまで離れていないんですよね(車で5分くらい)。
プチハイキングをしながら予想外の絶景も楽しめて、登ってみた甲斐がありました。
夕食はアジア料理
夕食は2人ともアジア料理が食べたい気分だったので、グーグルマップで評価の良かった「Thuy Golden Stäbchen」へ。
20時を過ぎた頃だったのでそこまで混んでなく、通された2階エリアは私達だけでした。
山登りしたあとで喉が渇いでいたので、まずはビールで乾杯。料理は春雨とエビの炒め物と、レッドカレーを注文しました。
レッドカレーは鴨とチキンが付いている豪華版。下には野菜も隠れています。
20€ちょっとで2人ともお腹いっぱいになり、とても満足でした。
Thuy Golden Stäbchen | |
住所 | Hintere G. 29, 87629 Füssen |
電話 | +4983629397714 |
営業時間 | 10:00~22:00 |
ウェブサイト | thuy-golden-staebchen.de |
食後はアイスを食べながら夕暮れの町をフラフラ。昼間は賑やかだったメインストリートも、夜はだいぶ人が減っていました。
ディアンドルやレーダーホーゼのお店も何件かありました。値段は本当にピンキリで、高いお店ではジャケットだけで400€くらいします。
夜の町の散策を終えたら、この日の観光は終了。
次の日はノイシュヴァンシュタイン城やヴィース教会など、フュッセン近郊を車で巡ります。
宿泊したホテル:
ホテル・ヒルシュ
町の中心部にあり、観光に便利なホテル。駅から近いほか、無料駐車場もあるので車での旅行にもおすすめです。
館内は伝統家具を配置したクラシックなインテリア。コンセントが多いのが個人的には◎でした。
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