ドイツで出産したあとの入院生活はどんな感じなのか、実際の体験をもとにまとめました。
私個人の体験なのでどこでも必ずそうなるという訳ではありませんが、入院時の雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。
Contents
ドイツで出産後の入院生活
入院期間
ドイツで出産した場合、経腟分娩の場合は2~3日、帝王切開では5日ほどで退院になります。
日本だと経腟分娩で5日、帝王切開だと10日前後になるので、それよりだいぶ短いのが特徴。
そのほか母体や生まれてきた赤ちゃんの状態によっては、入院延長が必要と判断されることもあります。
個室か大部屋か
個室になるか大部屋になるかは、病室の空き具合や加入保険などによって異なってきます。
私の利用した産院では、希望してかつ部屋に空きがあれば加入保険に関わらず追加料金なしで個室になるというシステム。個室には、必要であれば夫も泊って良いとのことでした。
とはいえ特に希望はなかったので、泊まったのは2人部屋。入院期間が1週間と長かったので、話し相手がいて気分転換になりました。
個室希望の場合はあらかじめ産院に希望を伝えると安心だと思います。
ベッドを仕切るカーテンがない
病室にはベッドを仕切るカーテンがありません。
なので、ほかのお母さんが赤ちゃんに授乳している様子などすべて丸見え。プライバシーはほぼ無いと言って良いでしょう。
とはいえ、カーテンがないのでお互いの顔が見えるという安心感があるのも事実。お産を経験した者同士ですぐに打ち解けられ、前項で触れたように話し相手ができるという利点もあったりします。
基本は母子同室
ドイツの産院では基本的に母子同室。産後に分娩室で休んだあとはベッドごと病室まで運ばれ、いきなりベビーと2人だけにされます。
その後は数時間ごとに助産師が様子を見に来るだけで、基本的に放置。毎日朝1回ベビーだけ別室に連れていかれ、体重測定や着替えをしてまた戻ってくるという感じでした。
部屋の装備
これは病院によって異なると思いますが、私が滞在した2人部屋はトイレ、シャワー付き。それぞれ鍵付きのロッカーもありました。比較的新しい建物なのか、空調管理もしっかりされていて過ごしやすかったです。
コンセントはベッドの頭上にあるので、充電しながらベッドの上でスマホを使いたければ延長コードが必須。小さなモニターがあってテレビも見れるようでしたが、私は使いませんでした。
部屋の隅にはおむつ替え台があり、おむつやおしりふきシート、着替えなど必要な物が全てそろっています。
写真はありませんが、別の棚には網状の使い捨てショーツや産褥パッド、母乳パッド、ガーゼなどもありました。
1日のスケジュール
以下はとある1日のスケジュール。他の日もだいたい似たような流れでした。
6:45 | 看護師が来て血圧と体温を測定 |
7:15 | 回診 |
7:30 | 朝食 |
8:15 | 掃除のおばさんが来る |
11:30 | 昼食 |
15:00~ 19:00 |
面会時間 |
17:30 | 夕食 |
ドイツは学校でも職場でも朝が早いですが、病院も例外でなく7時前に看護師が「Guten Morgen!」と入ってきて1日が始まります。
日曜だけは、朝~昼のスケジュールがいつもより1時間遅め。
このほか日によって産後検診や産褥体操コースがあったり、看護師が退院後の過ごし方を説明しにきてくれたりしました。これらは全て午前中で、午後はゆっくり休みながら赤ちゃんのお世話をするという感じでした。
日本の産院では沐浴指導があるみたいですが、こちらでは無し。退院後に自宅でヘバメと一緒にするからかもしれません。
面会時間・人数
出産した産院では、面会時間は15:00~19:00。
コロナの感染対策のため、面会できるのはパートナーのみ。出産直後の体で、見舞いに来る親戚の相手をせずに済んだのは助かりました。
面会できる時間は1時間と決められていましたが、、、みんな守りませんよね。特にチェックされるわけでもありませんし、夫も毎日2~3時間滞在していたと思います。
病院食
「メシマズ」として時々話題になるドイツの病院食。
私の場合は運が良かったのか、大学のメンザで似たような食事をずっと食べていたから慣れているのか、特に不味いとは感じず。むしろ美味しい方だなと思いました。
日本の病院で出産後に出される「お祝い膳」には全く及びませんが、ドイツは出産・入院費が無料ですしね。タダ飯でこのクオリティなら文句なしです。
ちなみに朝食と夕食にはパンやチーズ、ハムなど火を通さない食事、昼食には暖かい料理が出されます。
どんな料理が出てきたかは以下の記事にまとめたので、興味のある人はこちらもどうぞ。
▼ドイツの病院食
そこまでひどくない ? 気になっていたドイツでの病院食飲み物はセルフサービス
飲み物はセルフサービスで、廊下の一角に水のペットボトルやお茶、コーヒーが置かれていました。
そのほか産院の1階にはキオスクがあり、ジュースなども購入可能でした。
持って行くと便利なもの
コンセントがベッドの頭上にあるので、スマホ充電器の延長コードがあるとかなり便利です。
あとはビーチサンダルのような、濡れてもいいスリッパ。これはシャワーを浴びる時に必須。
このほか出産時、入院で必要な持ち物、不要だった物は以下の記事にまとめてあります。
▼陣痛バッグ、入院バッグの中身リスト
【ドイツで出産】陣痛・入院バッグの中身リストドイツで出産後の入院生活:まとめ
ドイツで出産後の入院生活について、簡単ですがざっと振り返ってみました。
個人の体験談なので全て同じになるという訳ではありませんが、これからドイツで出産を控えている人に少しでも雰囲気が伝わったなら嬉しいです。
ブログには出産時の様子や入院生活を日ごとにふり返ったレポートもあるので、興味のある人はこちらも読んでみてください。
▼出産の様子
【出産レポート】陣痛開始から1時間!逆子だけど間に合わずに普通分娩した話▼入院生活の記録
【出産後の入院レポ 前編】2人きりの時間もつかの間、息子がNICUへ 【出産後の入院レポ 中編】息子が黄疸で入院延長 【出産後の入院レポ 後編】息子、黄疸の光線療法を経て退院