ドイツで出産した際の入院レポート。
後編(5、6日目)では、息子が黄疸の光線療法を経て退院するまでを振り返ります。
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【出産レポート】陣痛開始から1時間!逆子だけど間に合わずに普通分娩した話Contents
入院5日目
息子、黄疸の光線療法をすることに
朝、息子のところへ授乳をしに行くと、看護師から「ビリルビン濃度がまた高くなったので、これから光線療法をする」と話が。
授乳をしている横でバタバタと準備をし、飲み終わったタイミングで光線療法がはじまりました。
光線療法というのはブルーライトを体に当て、血液中のビリルビンが排出されやすくする治療法です。息子の場合は治療時間が12時間。その間はなでたりはできるものの、体がライトの射程圏内から外れてしまうため抱き上げるのはNGでした。
治療中の息子。オムツだけつけた状態で、顔には目を保護するためのカバーが付けられています。こうして見てみると、なんだか日焼けサロンみたいですね。
治療が始まった息子を見ている私の顔がよほど不安そうに見えたのか、「これでみんな良くなるから大丈夫よ!」と看護師。箱に入っている息子の小さな手を握りながら「頑張ってね」と語りかけ、NICUを去ったのでした。
ビリルビン数値が少し下がる
お昼過ぎに息子の様子を見に行ったら、「ビリルビンの数値が少し下がった」とドクター。とはいえまた上がる可能性もあり、最低でも明後日までは入院が必要と告げられました。
夫訪問
夫が来てくれたときも息子はまだ治療中だったので、ブルーライトを浴びている息子を見ながら2人でその日あった事を話したりしました。
光線治療終了
夜、治療が終わった頃合いを見計らって息子の様子を見に行くと、ちょうどブルーライトから解放されて体を拭いてもらっている所でした。
そして服を着せてもらっている最中からギャン泣きする息子に授乳。12時間ぶりに触れあえるのが嬉しくて、日付が変わって息子が寝るまでずっと抱っこしていました。
入院6日目
目がだいぶ開くようになる
入院6日目(=生後6日目)にして、目がだいぶ開くようになってきた息子。
ずっと開いてる訳ではないのですが、たまにパッチリおめめになる時があって「可愛いなあ」と思いながら観察していました。
今日のうちに退院できるといわれる
息子のお世話をしていたら、看護師が「今日もう退院できますよ!」と話が。
前日のドクターの話では早くても明日になるはずだったので、いきなり今日退院になってビックリでした。
とりあえず夫に連絡、ヘバメにも電話をして退院後にさっそく家に来てもらうことに。
それまでは「早く帰りたいな」なんて思っていたのに、退院が決まったら「ここなら何もしなくて良いし、もうちょっと病院生活も悪くないのにな」なんて思いが頭の中をグルグル。なんて都合がいいのでしょうね。。。
退院前健診
夫が迎えにきてくれ、退院する直前にもう一度健診がありました。
健診では息子の服もおむつも全て脱がせて、聴診器を当てたりシンボルの様子を確認したり。。。
この頃の息子はおむつ替えや着替えのたびにギャン泣きしていて、もちろんこの時も大泣き。ドクターが何か言っても、息子の声が大きくてなかなか聞き取れず大変でした。
健診が済んだら服を着せないといけない訳ですが、自分で着替えさせるのはこの時が初めて。息子は泣いて抵抗するし、袖を通すときの力加減など全然分からないしで、服を着せるだけでどっと疲れてしまいました。
晴れての退院!
退院の際には家での注意事項などを聞き、子供手帳とビタミンD錠剤の受け取り。
驚いたのは息子のベッド(というか箱)に備え付けられていたおむつやおむつ替えシート、おしりふき、体温計、おしゃぶり、使いかけのクリームなど全て持ち帰り可だったことです。他の産院でもそうなのでしょうか?
体温計やクリームは衛生面から使いまわしできないと分かるのですが、未使用のおむつやシートも全部持って行っていいよと言われたので、有難く頂戴してきました。
特に貰って来たおしゃぶりは産まれてからずっと使っていたという事もあるのか、いまでも息子のお気に入りです。
息子のベッドには可愛い名札も張られていて、こちらも記念に貰ってきました。
そして車だったので持ってきたベビーシートに息子を乗せ、最後に看護師がベルトの閉まり具合もチェック。NICUの受付みたいなところで挨拶をしたら、みんな笑顔で「Viel Spaß!(楽しんでね)」と見送ってくれました。
早速ヘバメが訪問
退院して自宅に着いたのは夕方。事前に申し合わせをしてあったので、自宅到着後にさっそくヘバメが来てくれました。
まずはじめにした事は、悪露や体調のチェック、そして搾乳機を使って母乳がどのくらい出るのか確認。母乳の出が悪かったので、その分ミルクを足すよう指示されました。
そして息子の黄疸が再発しないように、母乳とミルクは欲しがるだけ与えなさとの指示。水分を沢山与えることで血が薄まり、ビリルビン濃度が下がるのだそうです。
出産の様子についても詳しく報告したのですが、ものすごく真剣な顔で「運が良かったわね」と言われ、ハイリスク出産だったんだなと改めて実感。大きなトラブルがなくて(このあといくつか問題がでてくるのですが、、、)本当に良かったなと思いました。
入院中に感じたこと
今回初めて入院して驚いたことは、ドクターや助産師、看護師や他のスタッフも含め、みんな本当に優しい…!
何となく皆冷たそうという先入観があって「何かお願いしても塩対応されるんじゃ」と戦々恐々としていたのですが、びっくりするほど親切でした。話しかけやすい雰囲気だったし、向こうから「息子さんどんなかんじ?」とか「体調はどう?」などと声をかけてくれることも多かったです。
産後は息子の治療への心配&疲労で気分も下がりがちだったので、そんな時にほど良い距離感を保ちつつ親身に接してもらえたのは嬉しかった。
また息子がNICUにいる間は看護師が目の前でおむつ替えや着替え、ミルクをあげてゲップをさせたりしていたので、色んな人のやり方を観察できて勉強になりました。おむつ替えひとつをとっても看護師ごとに微妙にやり方が違ってはじめは戸惑いましたが、「自分で真似してみてやり易い方法を取り入れればいいのか」と考えたら、気分も楽になりました。
そして病院食もそこまで悪くなかった。「メシマズ」として時々話題になるドイツの病院食ですが、入院していた病院が良かったのか普通に美味しかったです。どことなく大学のメンザ(食堂)で出てくる様な食事で、なんだか懐かしい気分になりました。
、、、と、入院中の記録はここで終了です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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