日本へ到着したつぎの日は、さっそく南信州の駒ケ根へ行ってきました。
実家のある松本から南へ車で1時間ほどの場所にある駒ヶ根高原。中央アルプスと南アルプスに囲まれた比較的温暖な地で、登山や温泉、名勝やグルメと見どころも沢山あります。
家からそんなに遠くないのに、これまで行ったことの無かった駒ヶ根。行ってみたら何度も訪れたくなるくらい魅力たっぷりの場所でした。
霊犬早太郎伝説が残る名勝 光前寺
まず訪れたのが霊犬早太郎伝説やしだれ桜で有名な光前寺。天台宗のお寺で、境内全体が国の名勝に指定されています。
樹齢数百年の杉の木が並ぶ様子はかなり神秘的。ここを歩くだけでパワーがもらえそうです。実は杉並木で有名な戸隠へ行く計画を大雪で断念していたので、ここで図らずとも杉並木が見られたのはラッキーでした。
この寺にまつられている犬の早太郎。昔むかし信州の光前寺にいた山犬早太郎が、静岡のとある村で村人を苦しめていた怪物と戦い、怪物を倒したものの傷の深さから命を落としたという伝説があります。
本堂の横にある早太郎のお墓。駒ヶ根には「早太郎温泉」という温泉もあり、お肌をしっとりさせてくれる水質から「美肌の湯」とも言われています。これは気になるところですが、今回は残念ながら訪問する時間がありませんでした…。
早太郎の像の後ろに立っている三重塔は高さ約17m。中に五智如来が安置が安置されているとのこと。細部まで凝った彫刻がとても美しいですね。
「薬用養命酒」の養命酒製造
CMでもおなじみ「薬用養命酒」の製造工場も駒ケ根にあり、工場見学と試飲ができます。工場の背後にそびえるのは中央アルプス。
工場見学は60分、そのあと20分の試飲タイム。工場見学では養命酒の製造過程を学んだあと、実際の生産ラインを見学しました。
駒ケ根工場・養命酒 健康の森 HP
【住所】長野県駒ヶ根市赤穂16410
【電話】0265-82-3310
使用する14種類の生薬。引き出しをあけて手に取ったり、匂い穴から香りを嗅いだりします。実際に触ったり匂いを嗅いだりすることで、難しいイメージのある生薬がとても身近に感じられました。
試飲では「養命酒」のほか、13種類のハーブから生まれた「ハーブの恵み」、フルーツとミックスした「フルーツとハーブのお酒」などを味見。これらはどれもアルコールが入っているので、ドライバーやお子さん、妊婦の方などお酒が飲めない方にはノンアルコール飲料が用意されます。
「フルーツとハーブのお酒」はとても爽やかな味わいで女性受けしそうな印象。私達が飲んだ白桃味は桃の甘さが前面に出ているので、ハーブが苦手な方にもおすすめです。
工場敷地内にはお土産屋さんやカフェもあります。お土産屋さんでは先ほど試飲した商品のほかにも薬膳鍋の素といった健康系食品や、信州の味噌やお酒などもあり品ぞろえ豊富。
手軽にできる薬膳鍋は便利なので、2種類購入しました。
ここでは養命酒に使用する「家醸本みりん」の試飲をさせてもらったのですが、みりんとは思えないほど甘くてコクがあって、本当に美味しすぎる!「料理にほんの少し使うだけで味に深みが出ますよ!」とお店のお姉さんが教えてくれましたが、料理に使うのさえもったいないほど。みりんの底力を見せつけられたのでした。
駒ケ根のB級グルメ ソースかつ丼
駒ヶ根を代表するB級グルメがソースかつ丼。ご飯の上にキャベツをしき、その上にタレにくぐらせたカツを乗せるのが駒ヶ根ソースかつ丼の特徴です。
駒ヶ根にはソースかつ丼のお店がたくさんありますが、その中から一番人気と言われている「明治亭」へ行ってきました。広々とした店内にはテーブル席のほか座敷席もあり、どことなく懐かしい雰囲気が漂っています。
ソースかつ丼は「ご飯少なめ」もあったので、私はこちらを注文。ご飯少なめなのにボリュームたっぷりです。甘みのあるソースはカツやご飯との相性も抜群で、キャベツのシャキシャキ感が良いアクセントになって箸も進みます。
ちなみにこちらが普通盛バージョン。これは完食する自信がない・・・。カツは「ひれ」と「ロース」から選べ、どちらもお味噌汁とお漬物がついてきます。写真は両方とも「ひれ」。
明治亭 駒ヶ根本店 HP
【住所】長野県駒ヶ根市赤穂898-6
【電話】0265-83-1115
【口コミ】トリップアドバイザー
駒ヶ根は今回初訪問でしたが、空気も美味しく観光資源も豊富なほか、町から見えるアルプスなどの眺めも美しく、一気にファンになってしまいました。なんで今まで行かなかったのかと自分を責めたいくらい。
今回行けなかった千畳敷カールなど山の方にも、次回訪問のときにはぜひ行ってみたいです。